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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
8月の終わりに

8月道コンの平均点集計

 

ここ2,3日、提供者がいないので、そろそろ潮時なのかなと思います

 

今のところは来週の金曜か再来週の月曜あたりで発表しようかなと

 

来週前半は、また私立高校の説明会が集中的に入ってくるんですよね(北海学園札幌・北海・札幌創成・立命館慶祥)

 

北海と札幌創成は同じ日なので、札幌創成は後日学校に出向いて話を聞くことにしました

 

なので、記事が少し遅れると思いますがご容赦ください

 

下旬に文教大明清が残っていますが、今年説明会に参加した学校(中高一貫校も含む)は

 

藤女子

札幌創成

北嶺

札幌光星

北星女子

北星附属

聖心女子

立命館慶祥

札幌日大

札幌新陽

とわの森三愛

北海道科学大

札幌龍谷

北海学園札幌

北海

文教大明清

 

16校ですか…我ながらたくさん行きましたね

 

むしろ行ってないところを書き出す方が早いのではないかと(笑)

 

行ってないところも説明会は開いているはずなんですよ

 

単に案内が来ないので、行っていないだけです(^-^)

 

 

さて、8月も今日で終わりですね

 

北海道は既に学校の授業が始まっているので、あまり8月31日に特別な感情は抱かないのですが、1年の3分の2が終ったと考えると、月日が経つのは早いなぁと感じさせられます

 

うちのメイン中は、今日定期テストが終わりました

 

明日からは学力Aを目指して勉強を進めることに…普通ならなるのですが、私は学力ABCは重視していないので、他塾さんのように学力ABC対策なるものは行わないんですよね(^_^;)

 

もちろん、範囲のあることなので、今やるべきことと後回しにしてよいことの周知はしますが、道コンに向けて一度総復習を行っているわけですから、今さら学力テストに向けてと言われてもねぇ(笑)

 

粛々と、いつも通りのことをやってもらうだけかなと

 

これは、あくまでもうちの塾の話であって、学力ABC対策が無意味だということではないですよ

 

学力テストに向けて勉強することについては、それぞれ微妙にずれた範囲で出題されることから、これまでの復習を一通りできるので有用です

 

でも、学力テストで点数を取ることを目的にするのがどうなのか?という話しですね

 

そうは言っても、学力テストでそれなりの点数を取らなければ志望の受験を認めてもらえないという、今流行りの「パワハラ」みたいな進路指導を繰り出す中学校もありますからね…

 

今年だと、問題になるんじゃないのかな?だって、どこを受験するかなんて受験生の自由ですよね?

 

何で、中学校に「そこはダメだ」とか言われなきゃならんのかと

 

仮に、秋以降(多分12月)の進路面談でそのようなことがあれば、報告お願いします<(_ _)>

 

 

それでは、今日はこのへんで



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H30入学者選抜状況報告書を読んで

8月10日に発表されていたんですね(^_^;)

 

すっかり忘れていました(笑)

 

H30入学者選抜状況報告書

 

一般の方が読んでも、数字の羅列で何が何やらという感じだと思いますので、今春の入試を簡単に振り返るのと、来春に向けてここから読み取れることについて書きたいと思います

 

 

まず今春の入試の振り返りについて

 

自己採点結果から、容易に難化によってボーダーラインが下がることが予想されるにも関わらず、毎年恒例である速報性重視の大手塾のボーダーライン速報に振り回される人が続出

 

加えて社会と理科の作問ミスが発覚(道教委は社会については認めましたが、理科については否定)

 

大荒れの公立入試でした

 

私も、いつになく入試から発表までが落ち着かない年でした(^_^;)

 

で、上に「速報性重視の大手塾のボーダーライン」と書きましたが、これがどのくらい違うものなのか?

 

答え合わせしてみましょう(意地悪)

 

左が入試当日に発表の某大手塾の予想平均点、右が道教委発表の平均点です

 

国語(標準)34.0 31.4

国語(裁量)37.0 36.1

 

数学(標準)31.0 29.0

数学(裁量)33.0 30.9

 

社会 35.5 36.1

 

理科 25.0 22.4

 

英語(標準)37.0 29.9

英語(裁量)41.5 40.1

 

合計(標準)150.5 135.9

合計(裁量)193.0 184.1

 

標準問題で15点、裁量問題で10点高く平均点を見積っていたと

 

それに基づいてボーダーライン予想して、しかもギリギリではなく少し余裕を持たせているはずですから…

 

これを見て「一喜一憂」するのが、如何に意味のないことか(一喜はしていいのか…)、お分かりいただけるかと思います

 

加えて言えば、次の日の朝刊に掲載される道教委の予想平均点

 

あれ、毎年同じですからね(笑)

 

今年も理科は予想平均点33点か36点だったと思いますよ

 

ですから、あれを見て「どうしよう」と焦るのも意味がないということです

 

この辺りは、入試直前になったら再度お知らせしようと思います(まだ、このブログに辿りついていない受験生・保護者の方がいると思いますので)

 

 

ちなみに、私はこの日どんな記事を書いていたかというと

 

2018北海道公立高校入試(たくさん追記あり)

 

そうなんですよね、せめて生徒の自己採点結果(統計的に有意なサンプル数だけでいい)が集まってから予想平均点やボーダーライン公表すればいいのに…

 

しかし、理科の平均点(22.4)には今さらながら驚きですね

 

60点満点だとピンと来ないかもしれませんが、100点満点に直すと37点ですからね(^_^;)

 

得点分布比率を見ても(いずれも累積)

 

51点以上0.6%

41点以上6.1%

31点以上23.1%

 

多分、標準問題の英語の平均点が思ったよりも低いのは、精神的な部分も大きかったのではないですかね(あまりの出来なさにショックを受けて)

 

それは、後ほど紹介する「学力検査問題等研究協議会」に難易度について物申されますわ(笑)

 

 

それでは次に、来春に向けての話ですね

 

この報告書には、「学力検査問題等研究協議会」という合格発表後に中学校及び高等学校の先生方を集めて学力検査や入学者選抜に係る事務などについて協議する会の意見が掲載されています

 

これが、翌年の入試に多少なりとも影響を与えているようなんですよね

 

なので、この意見を基に来春の入試がどうなるのかを考えてみようと思います

 

赤文字にしている部分が来春に向けて注意を要する部分です

 

 

学力検査問題等研究協議会における主な意見(抜粋)

 

国語では、目的に応じて資料を活用し説得力のある話をする力をみる問題など、思考力・判断力・表現力等をみる問題が出題されており、記述量や難易度も適切であった。今後も、領域のバランスを意識した出題について、引き続き工夫してほしい。


数学では、各領域のバランスが適切であり、日常の事象を数理的に考察させる問題や受検者の思考過程を問う良問が出題されていた。今後は、基礎的・基本的な知識や技能を活用して、判断したり、考察したことを表現したりする問題の出題について、一層充実させるよう検討してほしい。


社会では、基礎的・基本的な知識や技能を問う問題と各種資料等の活用による思考力・判断力・表現力等をみる問題がバランスよく出題されており、問題量、難易度も適切であった。今後も、資料等を活用し思考力・判断力・表現力等を問う融合問題や、今日的な課題に関する問題の出題を継続してほしい。


理科では、問題を正確に読み取り、観察・実験の結果を分析して解釈する問題が多く出題されていた。今後も、日常生活や社会との関連を意識した出題を継続するとともに、難易度の異なる問題をバランスよく出題してほしい。

 

英語では、基礎的・基本的な知識や読解力に加え、自分の考えを表現することを重視した作問がなされており、問題構成及び配点が適切であった。また、中学校の授業における言語活動との関連が深く、学習への動機付けとなるよう工夫されていた。今後も、英語で自分の考えを表現する出題について、一層充実させるよう検討してほしい。


学校裁量問題では、3教科とも、受検生の力を測る上で適切な問題構成となっており、良問であった。引き続き、思考力・判断力・表現力等を問う問題を出題してほしい。

 

 

基本的に、あまりダメ出しはしないんですよ(笑)

 

読んでもらえばわかるように、問題については「難易度・各領域のバランス・問題量(記述量)・問題構成・配点」が適切がどうかを見ているようです

 

ということは

 

国語:各領域のバランス・問題構成・配点

数学:難易度・問題量・問題構成・配点

社会:各領域のバランス・問題構成・配点

理科:難易度・各領域のバランス・問題量・問題構成・配点

英語:難易度・各領域のバランス・問題量

裁量:難易度・各領域のバランス・問題量・配点

 

それぞれの教科について、上に挙げた内容には改善してほしいということですね(太字は特に)

 

難易度については「もっと難しくしろ」という意見なわけがありませんから、数学・理科・英語・裁量については来春は易化する可能性が高いですね

 

いや…理科はそれでいいですが、数学・英語・裁量の難易度はいじらなくていいのでは?

 

 

次に後半部分の要望についてですね

 

 

国語:各領域のバランスを意識した出題

 

話すこと・聞くこと

書くこと

読むこと

伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項

 

国語の指導領域はこの4つなのだそうですが、領域別の正答率を見ると、話すこと・聞くことの出題が大問二問三だけなんですね

 

恐らく、このことを言っているのでは?

 

でも、この領域を強化するとなるとリスニングを導入するくらいしか方法がありませんよね

 

今のところ、そういった話は出てきていないので、今春のような出題(大問二問三)をしろってことなんでしょう

 

ただ、配点8点はやりすぎだろってことなんでしょうね

 

 

数学:基礎的・基本的な知識や技能を活用して、判断したり、考察したことを表現したりする問題

 

大問3問2みたいな問題のことを指しているんでしょうね

 

大問3は、近年答えに至るまでの考え方を書かせる問題が出題される傾向にあります

 

それを続けなさいということでしょう

 

 

社会:資料等を活用し思考力・判断力・表現力等を問う融合問題や、今日的な課題に関する問題

 

この融合問題というのが、「思考力・判断力・表現力」の融合問題なのか、「地理・歴史・公民」の融合問題なのか(恐らく前者)

 

資料問題は最近よく出題されていて、ただの知識の暗記問題ではなくなっているのは感じています(知識の確認は大問1でするという方針でしょう)

 

今日的な課題に関する問題…教科書の右下とか章末に載っているやつですかね

 

東京書籍の「新しい公民」を例にすると、公民にアクセスという右上の枠に載っているような内容ですね

 

後は章末の「深めよう」かな

 

道内の自治体で使っている教科書は違いますから、ここの内容を暗記したからといってどうこうなるものではありませんが、こういった最近の出来事についての問題は、来春気をつけておいた方がいいでしょうね

 

 

理科:日常生活や社会との関連を意識した出題を継続、難易度の異なる問題をバランスよく出題

 

日常生活や社会との関連ねぇ…

 

そうなると、結構出題する単元や内容も絞られてきますよ?(^_^;)

 

難易度については、もうちょっと点数取らせる問題も出せってことでしょう(笑)

 

 

英語:英語で自分の考えを表現する出題

 

裁量問題なら自由英作文のことでしょうが、共通問題でですよね?

 

まあ、短文記述のことだとは思いますが

 

一層充実って、でもこれ以上書く問題増やしたら、標準問題受ける層はますます平均点下がると思うんですが、その辺りは大丈夫なんですかね?

 

 

裁量:思考力・判断力・表現力等を問う問題を出題

 

今までと同じってことだと思います(^-^)

 

 

最後に全体を通して

 

問題構成について適切であると言っているのが英語だけというのが、妙に引っかかっています

 

前回、大幅な問題構成の変更があったのが2013年(現大学3年生)の時

 

社会と理科が、それまで単元ごとの出題(社会は日本地理・世界地理・歴史前半・歴史後半・公民前半・公民後半、理科は物理・化学・生物・地学から各2題)だったものが、今の形式にガラッと変わったのです

 

そろそろ、また変わってもおかしくないですよね?

 

ですから、TOP校を狙う層は、あまり北海道の入試の形式に慣れ過ぎず、他都府県の問題なんかも解いて、傾向が変化しても対応できるようにしておいた方がいいと思います

 

まあ、教科書が変わっていない以上、問題の外見は変わっても中身は同じなんですがね(笑)

 

過度な対策は必要ないし、そんなもので点数が取れても、それは本当の力ではないということです

 

 

それでは、今日はこのへんで



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こんな先生いいなぁ

今日twitterを見ていると「息子の担任は、漢字のテストで問題以外の部分も漢字で答えると点数をプラスしてくれる。なので100点満点で103点だったことがある。」というツイートが流れてきました

 

※例えば、「せんたく物をほす」という問題があって「洗たく物をほす」が正解ですが、「洗濯物をほす」「洗濯物を干す」と答えたら加点するということです

 

凄くいいですね(*´▽`*)

 

学校というものは、習っていないものを子どもが書いたり答えたりすることを嫌う傾向があります

 

自分の名前を「まだ習っていないからひらがなで書かせる」と聞いたときは「は?」と思いましたよ

 

好奇心や向上心を持って伸びようとする芽を摘むんじゃねーよと

 

このツイートに対して「私の担任の先生は、同音異義語を書くと点数をアップしてくれました」

 

それも凄くいい!

 

※さっきの例だと「選択」を横に書いておけば更に加点ということですね

 

 

とかく非難の的になりやすい学校の先生ですが、こういった先生もいるわけです

 

頑張ってほしいと思います

 

 

明日・明後日はメイン中の定期テストがあります

 

朝自習のため、5時起きです(笑)

 

それでは、今日はこのへんで



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2018年8月道コンから志望者動向を考える(後編)

昨日に引き続き、8月道コンから志望者動向を考えてみたいと思います

 

まず、昨日同様に過去5年間の石狩管内の受験者数の推移を見てみましょう

 

2012 9381名

2013 9228名

2014 8152名

2015 8438名

2016 8529名

2017 8396名

 

そして今年が

 

2018 9088名

 

今年は結構増えましたね(^_^;)

 

なので、人数で増えた減ったと話しても意味がありません

 

ですから、人数の他に割合を載せていますので、そちらの方を参考になさってください

 

そして、これはあくまでも8月の時点での数字から志望者の動向が掴めないか検証した記事ですので「絶対ではありません!」

 

現に、去年の記事を見ていただければわかりますが「かなり外しています」(笑)

 

その点をくれぐれもご承知おきください

 

 

啓成(理数)

2012 34(0.36%) 1.28倍

2013 43(0.47%) 1.97倍

2014 44(0.54%) 1.86倍

2015 60(0.71%) 1.58倍

2016 43(0.50%) 1.73倍 

2017 34(0.40%) 1.69倍

2018 43(0.47%)

 

定員が40名のところで、倍率云々言っても仕方ないとは思うんですけどね

ダメでも普通科へのスライド合格があるという点で、根強い人気があるんだと思います

 

啓成(普通)

2012 275(2.93%) 1.18倍

2013 252(2.73%) 1.09倍

2014 256(3.14%) 1.18倍

2015 257(3.05%) 1.17倍

2016 202(2.37%) 0.85倍

2017 186(2.22%) 1.06倍

2018 206(2.27%)

 

昨年、近年最低の志望者割合だったので、2年連続定員割れかとビクビクしていたのですが、何とかそれは免れました

でも、理数科から回ってくるとしても、かなりの低倍率が続いていますからね…

最早一過性のものではなく、何か根本的な原因があるのだと思うのですが(^_^;)

学級減の話が出てこないのが、ホント不思議です

 

北陵

2012 255(2.72%) 1.12倍

2013 228(2.47%) 1.08倍

2014 233(2.86%) 1.18倍

2015 282(3.34%) 1.17倍

2016 280(3.28%) 1.30倍

2017 290(3.45%) 1.18倍

2018 265(2.92%)

 

昨年は近年で最高の志望者割合だったのが、ふたを開けてみると倍率が下がりました

8月道コンの結果よりも、弱いながらも隔年傾向の方が信頼性が高いということですね

じゃあ、今年は上がるんでしょう

 

藻岩

2012 277(2.95%) 1.31倍

2013 267(2.89%) 1.16倍

2014 225(2.76%) 1.31倍

2015 237(2.81%) 1.22倍

2016 246(2.88%) 1.35倍

2017 244(2.91%) 1.23倍

2018 250(2.75%)

 

割合についてはホント安定しています

隔年傾向は継続中ですので、今年は単純に倍率は上がりそうです(1.3倍台前半)

 

清田(普通)

2012 255(2.72%) 1.11倍

2013 260(2.82%) 1.10倍

2014 254(3.12%) 1.15倍

2015 258(3.06%) 1.25倍

2016 268(3.14%) 1.35倍

2017 290(3.45%) 1.26倍

2018 250(2.75%)

 

昨年の8月は志望者割合で近年最高をマークし、本番ではどうなることかと思っていましたが、さすがに、ここ2,3年の倍率上昇傾向を嫌ったのか、2015年レベルに落ち着きました

今年は志望者割合を大幅に下げていますが、かと言って以前のような1.1倍台まで倍率を下げるとは思えないんですよね

意外と前年並みに落ち着くような気がします

 

新川

2012 402(4.29%) 1.33倍

2013 432(4.68%) 1.50倍

2014 395(4.85%) 1.34倍

2015 377(4.47%) 1.18倍

2016 384(4.50%) 1.31倍

2017 412(4.91%) 1.45倍

2018 468(5.13%)

 

これは危険な感じがしますね…

志望者割合の増え方からいっても、1.5倍を超えても不思議ではありません

ただ、昨日の北広島の所でも話しましたが、それぞれの学校で「見えない上限」があったりするものなんですよね

それが新川は1.5倍の可能性もあります

 

大麻

2012 213(2.27%) 1.19倍

2013 187(2.03%) 1.08倍

2014 128(1.57%) 1.06倍

2015 152(1.80%) 1.06倍

2016 177(2.08%) 1.21倍

2017 180(2.14%) 1.12倍

2018 149(1.64%)

 

2016年は以前の水準に戻ったのですが、昨年は1.1倍台前半に逆戻り

それでも定員割れしないだけ、まだマシなのかもしれません

志望者割合は近年最低

定員ギリギリの可能性も高いです

啓成といい大麻といい、厚別区ー江別市方面の学校は、何でこんなに人気なくなったんでしょうかね…

単純に北広島に集まっているからだとは思うのですが(ここにも内申インフレの影響が)

 

 

平岸

2012 343(3.66%) 1.44倍

2013 357(3.87%) 1.43倍

2014 287(3.52%) 1.51倍

2015 280(3.32%) 1.55倍

2016 243(2.85%) 1.33倍

2017 298(3.55%) 1.73倍

2018 314(3.46%)

 

1.73倍ってひと昔前の平岸の倍率ですね

さすがに2016年の1.33倍は低すぎだと思っていましたが、一気に反動が出てしまいました

志望者割合も以前高いまま

さすがに昨年の倍率を嫌う受験生が一定数いると思うので倍率は下がりますが、1.5倍台程度でしょうね

 

稲雲

2012 193(2.06%) 1.27倍

2013 202(2.19%) 1.18倍

2014 203(2.49%) 1.22倍

2015 204(2.42%) 1.08倍

2016 179(2.10%) 1.17倍

2017 212(2.53%) 1.14倍

2018 200(2.20%)

 

志望者割合も倍率も、そんなに目立った増減がない学校です

いい意味で平和かな

 

 

というわけで、石狩管内の裁量問題採用校(千歳と東陵は除く)についてだけですが、志望者動向を書いてみました

 

まあ、倍率が上がるか下がるかで志望校を変えるケースは、実はそんなに多くはないと思います

 

大学受験と違い、ほぼ1倍台での争いですからね

 

普通に志望者の真ん中にいれば合格するわけです

 

ただ、そうは言っても気にはなりますよね(^_^;)

 

 

この記事も、あくまでも予想であって、実際に1月の出願時にどうなるか、2月の再出願でどうなるかは、わかりません

 

自分の力で変えることができない倍率なんか気にせず、1点でも多く内申点や当日点を取るように、今は頑張ってください

 

この記事は、私の趣味みたいなものです(笑)

 

 

それでは、今日はこのへんで



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2018年8月道コンから志望者動向を考える(前編)

昨年も書きました、8月道コンから志望者動向を考える記事

 

書いたのはいいですが、実は公開迷っていたんですよね(´・ω・`)

 

というのも、8月道コンの平均点集計

 

思った以上に集まりが悪いんです

 

一応「北海道 塾 ブログ」で検索すると1位、「札幌 塾 ブログ」で検索すると2位で、アクセスも毎日2000〜3000あるのにねー(´・ω・)(・ω・`)ネー

 

特に塾の先生たちからの反応が「ほとんど」ありません

※0ではありませんが、あのアンケート項目に塾関係者ってつけたのがよくなかったんですかね…今からでも外しますか…

 

「普段利用しておいて、アンケートとかに協力してほしい時には知らんぷりかい」

 

そう思うと、ブログ書くテンションも下がってしまいます

 

でも、今回のアンケートでいただいたメッセージを読むと

 

「この人たちのためにも書かないとダメだよなぁ」

 

と、テンションが元に戻るんです(笑)

 

でも、このブログが今まで通りの形で、この先もずっと続くかどうかはわかりません

 

私が書きたいと思う気持ちより、書きたくないという気持ちが上回れば、ある日突然更新が止まることもありえます(以前不定期更新になった時期もありました)

 

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今年も、過去6年間の8月道コンと、今年の8月道コンを比べてみて、あーでもないこーでもないと言ってみることにします

 

まず、過去6年間の石狩管内の受験者数の推移を見てみましょう

 

2012 9381名

2013 9228名

2014 8152名

2015 8438名

2016 8529名

2017 8396名

 

そして今年が

 

2018 9088名

 

今年は結構増えましたね(^_^;)

 

なので、人数で増えた減ったと話しても意味がありません

 

ですから、人数の他に割合を載せていますので、そちらの方を参考になさってください

 

そして、これはあくまでも8月の時点での数字から志望者の動向が掴めないか検証した記事ですので「絶対ではありません!」

 

現に、去年の記事を見ていただければわかりますが「かなり外しています」(笑)

 

その点をくれぐれもご承知おきください

 

 

まずはTOP校と呼ばれる東西南北のデータから

 

左から順に、年度・第一志望者数・石狩管内の受験者に対する割合・出願倍率(再出願後、欠席考慮なし)です

 

札幌南

2012 419(4.47%) 1.20倍

2013 390(4.23%) 1.23倍

2014 399(4.89%) 1.18倍

2015 421(4.99%) 1.20倍

2016 421(4.94%) 1.26倍

2017 456(5.43%) 1.34倍

2018 475(5.23%)

 

過去最高だった昨年を上回るほどではありませんが、それでも近7年で2番目に高い割合です

もう倍率は下がらないでしょうね…

 

札幌北

2012 366(3.90%) 1.33倍

2013 388(4.20%) 1.23倍

2014 332(4.07%) 1.32倍

2015 390(4.62%) 1.25倍

2016 402(4.71%) 1.28倍

2017 402(4.79%) 1.19倍

2018 400(4.40%)

 

ここ3年と比べると割合は低いのですが、隔年傾向がある高校なので注意が必要です(順番通りなら今年は上がる?)

元々南を志望者割合で抜いたことは一度もないのですが、それにしても差が付きましたね…

いい高校なんだけどな(´・ω・`)

去年の低倍率といい、どうしてこうなったんだろう

個人的には英数の傾斜配点、あれが全ての元凶だと思いますよ

 

札幌西

2012 459(4.89%) 1.48倍

2013 377(4.09%) 1.26倍

2014 419(5.14%) 1.52倍

2015 398(4.72%) 1.32倍

2016 434(5.09%) 1.47倍

2017 414(4.93%) 1.50倍

2018 506(5.57%)

 

こらこら(^_^;)

去年までははっきりとした隔年傾向がありましたが、それは崩れてしまいました

ただ、志望者割合と倍率にかなり高い正の相関がみられる学校ですので、そこからいくと今年は今までにない高倍率を記録するかも

 

札幌東

2012 358(3.82%) 1.22倍

2013 369(4.00%) 1.22倍

2014 407(4.99%) 1.53倍

2015 454(5.38%) 1.46倍

2016 462(5.42%) 1.32倍

2017 436(5.19%) 1.50倍

2018 487(5.36%)

 

4年前の開成普通科廃止から、高い志望者割合と高倍率が続いています

もう、倍率下がりませんね…下がる要素がないです

 

 

そして、東西南北を語る上で、大事なデータがあります

 

この東西南北を第一志望としている受験者数の割合です

 

2012 17.08%

2013 16.52%

2014 19.09%

2015 19.71%

2016 20.16%

2017 20.34%

2018 20.55%

 

年々、TOP校志望者が多くなっていましたが、更に今年は去年を上回りました

 

道コン受験者の5人に1人ですよ?

 

内申インフレもありますが…(それについては後日また記事にします)

 

 

札幌旭丘

2012 404(4.31%) 1.52倍

2013 335(3.63%) 1.47倍

2014 365(4.48%) 1.42倍

2015 452(5.36%) 1.66倍

2016 384(4.50%) 1.46倍

2017 343(4.09%) 1.56倍

2018 426(4.69%)

 

ここ2年程、8月の志望者割合はずっと減り続けていたのですが、今年は久々に上昇

ただ、志望者割合に関係なく、ここ数年は2015年を除けば1.4〜1.5倍台をキープ

やはり2015年は異常だったんですね(^_^;)

 

札幌国際情報(普通)

2012 121(1.29%) 1.24倍

2013 103(1.12%) 1.66倍

2014 134(1.64%) 1.55倍

2015 137(1.62%) 1.89倍

2016 155(1.82%) 1.53倍

2017 121(1.44%) 1.48倍

2018 181(1.99%)

 

定員が80名と少ないこともあって、はっきりとした傾向は掴みづらいのですが、志望者割合は近7年で最高です

そして、隔年傾向が強い学校だったのが去年で崩れてしまったので、今年どちらに振れるのかも正直わかりません

しかし、2013年からは低くても昨年の1.5倍弱ですから、下がることはないでしょうね

 

札幌月寒

2012 423(4.51%) 1.35倍

2013 429(4.65%) 1.42倍

2014 416(5.10%) 1.48倍

2015 417(4.94%) 1.46倍

2016 460(5.39%) 1.49倍

2017 438(5.22%) 1.29倍

2018 424(4.67%)

 

いい意味で安定してますね、志望者割合も倍率も

昨年は、久々に1.3倍を割り込みましたが、TOP校からの志望校変更が少なかったからでしょうか?

今年も上位層は強気の傾向が見られるので、意外と今年も倍率は落ち着くかもしれません

 

北広島

2012 206(2.20%) 1.13倍

2013 207(2.24%) 1.35倍

2014 215(2.64%) 1.15倍

2015 182(2.16%) 1.22倍

2016 236(2.77%) 1.38倍

2017 247(2.94%) 1.36倍

2018 287(3.16%)

 

以前は志望者割合もそれほど高くなく、倍率も1.1倍台が続いていましたが、ここ2,3年の上昇っぷりには驚きを隠せません

今年は過去2年を上回る志望者割合で遂に3%を超えました

ただ、昨年もひょっとすると1.4倍台があるかもと思っていたところ、1.36倍と若干下げたことから、ひょっとすると北広島の志望者の許容範囲の限界に近付いているのかもしれません

だとすると、今年も1.4倍をギリギリ超えないくらいに落ち着くかも

 

札幌手稲

2012 252(2.69%) 1.33倍

2013 237(2.57%) 1.12倍

2014 248(3.04%) 1.11倍

2015 254(3.01%) 1.27倍

2016 253(2.97%) 1.27倍

2017 227(2.70%) 1.29倍

2018 259(2.85%)

 

ここ3年は1.2倍台後半で倍率は安定

志望者割合も大きな変動はありません

今年も同じ程度なのではないかと

 

といった感じで、札幌圏の公立TOP校、準TOP校の現時点での志望者動向を予想してみました

 

どこまでを準TOP校扱いするのか、議論が分かれるところだとは思いますが、全部で18校取り上げるため単純に半分にしただけですので、深い意味はありません

 

明日は、残りの裁量問題採用校についてです

 

それでは、今日はこのへんで



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一応、夏休み特別時間割終了

昨日の中2の道コン解説で話していた、立体の切り口の図、更新しています

 

中2生で、どうしてもあの切り口の切断が納得いかないという人は、ぜひ見てください

 

 

さて、7月23日から始まった夏休み特別時間割が今日で終了しました

 

タイトルに「一応」とつけてあるのは、午前中に教室を開けるのをやめた上に講習会も行っていないので、来週の月曜日から通常の時間割に戻りますと言っても、始業時刻が1時間ずれるだけなんですよね

 

なので、他の塾の先生に比べて「終わったぞー」という感覚がないのです

 

明日もテスト前だから教室開けますしね(笑)

 

夏休みだからといって何か特別なことをしたわけでもなく(道コン受けたくらい)、本当にいつも通りに淡々と進んでいました

 

まあ、これがうちの教室の姿なんだと思います

 

もちろん、学校の課題(宿題)が終わっていないという生徒がいるはずもなく、明日の教室開放でも生徒たちはいつものように学校のワークやプリント類に黙々と取り組むことでしょう

 

 

台風から変わった低気圧の影響も朝の早い時間でなくなり、昼からはすっかり雨も上がり晴れてすらいましたね(^_^;)

 

大きな被害が出なくて良かったです

 

 

それでは、今日はこのへんで



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2018年8月道コン感想(中2編)

今までに中2編って書いたことありましたっけ…(あっても随分前のような)

 

いつも通りなら問題なかったのですが、あまりにも平均点が低かった&得点率が低い問題があったので

 

なので、そういった問題に絞って感想を書きたいと思います

 

 

まず国語から

 

講評では標準的な出題と言っていますが、それは大問一や大問二が比較的解きやすい問題だっただけで、大問三は内容はわかりやすくても設問には答えづらい出題だったと思います

 

何でしょう、わかっているのに書きづらい問題ってあるんですよね

 

問一(2)、問二(1)(2)など、まさにそれです

 

あと、話が前に戻りますが大問二の問四でイを選んでしまった人

 

解説に納得がいかないのであれば、45行目に「春の矢音は、早弥の中に生まれた勇気を励ますように、響いた」とあります

 

春の射よりも勇気は前に生まれているんですよ、春の射によって生まれたのではないんです

 


数学は、やはり大問3の問3、大問4の問3、大問5の問3でしょうね

 

 

まず大問3の問3(連立方程式の利用)

 

そんなに難しいですかね(-_-;)

 

ルールに従って式作ればいいだけだと思うのですが…多分、「あいこ」の処理を忘れていたorわからなかったんでしょうね

 

Aさんの勝った回数:x回、負けた回数:y回、あいこの回数:(10−x−y)回

Bさんの勝った回数:y回、負けた回数:x回、あいこの回数:(10−x−y)回

 

 

大問4の問3は、今は答えだけですが、1月からは中3と同じように途中計算も書くことになります

 

今から練習しておかないと、いざって時に書けませんよ?というか、今のうちから途中計算書かせた方がいいと思うんですが

 

途中計算と言ったって、今回であればAの座標(3、9)、Pの座標(4,12)、aの値48、Bの座標(16/3、9)、ABの長さ7/3、面積を求める式7/3×9=21

 

これを箇条書きにして、「よって」とか「したがって」とかで説明っぽくすればいいだけですよ

 

「書き方わかりませーん」という前に、書いてみましょう

 

 

最後に大問5の問3について

 

ACに線を引いたら四角すいと三角すいに分けられると言われても納得いかないでしょうから、3Dソフトを使って説明しようと思ったのですが、2つの平面で切断するというのが思いのほか難しく、ブログまでに間に合いませんでした( ノД`)シクシク…

 

後日、図が完成したら画像を差し込みたいと思います

 

これでわかりますかね?

 

 

これがもとの図

 

線を引いてみました

 

 

真上から見たらこうなります、きれいに線が重なってますよね

 

 

違う角度から、これだと四角すいと三角すいに分けられるのがわかりやすいかも

 

 

 

もう1つ違う角度から、お好みでどうぞ

 

まあ、こういう問題は、「どこで分けるか」ですよね

 

 

続いて社会

 

選択問題ばかりで問題数も多いので、得点率が3割を切って、私が解説したいものに絞らせてもらいます

 

大問1

問2は、アフリカ北部の農作物なんて知らんではなく、地中海沿岸なのだから地中海式農業では?と考えてほしかったです

 

問3はも、ボツワナなんて知らんではなく、お隣の南アフリカ共和国のことを知っていれば、ダイヤモンドに辿りついたのではないでしょうか

 

 

大問3

問7は、計算してもいいですが(どうせ後から求めなければいけないので)、最も高い国を選ぶだけなら、まずロシアと中国を比べて中国の方が人口密度が高い(ロシアの方が面積が広いのに人口は少ないから)、韓国とフィリピンでは韓国の方が高い(フィリピンは面積が3倍なのに、人口は2倍強だから)、中国と韓国を比べると韓国の方が高い(中国は面積約100倍だが、人口は30倍弱だから)

 

大体の数字で見分けはつきますよね

 

大問4

問5は…何で雨温図こんなに得点率低いんですかね?みんな雨温図自体を覚えようとしていませんか?そんなの意味ないですよ

 

日本海側・瀬戸内・太平洋側の雨(雪)の降り方の特徴掴むだけなのに…

 

 

大問5

問5は、答えを1つしか書かなかった生徒がどのくらいいたのか興味があります

 

解答欄の大きさで答えの数を決めたらだめですよ(笑)

 

 

 

大問6

問7は、(2)と(3)の組み合わせが新羅と高句麗という誤答がほとんどだったんじゃないですかね(笑)

 

まあ、略地図だけ見たらそう書きたくなるのもわかります

 

 

大問7

問3は、いつものように浄土宗とか浄土真宗って書いたんでしょう

 

問6は、並べかえですが3番目だけを答えるので適当に選んでも25%(1/4)正解です

 

そう考えると、やはり並べかえで出題してほしかった(それなら1/24です)

 

 

大問8

問7は、これで得点率24.7%ですか…

 

大問10

問5は、逆に得点率24.3%だったのが驚きです

 

やはり直前に習ったものは覚えているということなんでしょうね

 

 

4教科目は理科

 

やはりというか、得点率が低かったのは計算問題や記述問題

 

水100gに塩化ナトリウム水溶液30g溶かしてできる水溶液の質量%濃度の計算が23.4%しかできないんですよ?

 

どれだけ割合苦手(嫌い)なんでしょうかね

 

厳しい言いかたですが、これが北海道の学力の現状なんだと思いますよ

 

いくら学力テストで全国平均超えたと言っても、この程度の計算ができないのであればねぇ

 

大問6問1(3)の未反応の銅の質量を求める問題は、学校のワークや塾で配布されている問題集にも載っていますし、大問8問1(3)の神経を伝わった速さの問題も定番です

 

ただ、問題の解き方を暗記しようとしている人は0.5秒を「たすかひくか」で迷ったりするのでしょう

 

中3の感想でも書きましたが、なぜその計算になるのか?その計算の意味は?と考えないと、初見の問題は解けるようになりませんよ

 


おしまいは英語

 

今回、気になったのはリスニングの出来の悪さです

 

問1(2)は一枚の絵という形式も目新しいのですが、話し手を選ぶのではなく妹を選ぶというので引っかかったのではないでしょうか

 

問2(1)は過去形を聞き逃さなければ大丈夫だと思いますが、「いつ戻る」と判断するとウと誤答するんでしょう

 

問2(2)は前半部分を正確に(昨日電話したけど家にいなかったじゃない)聞き取れていないと、「昨日何してたの?」に対してイとかエを選ぶんでしょう

 

問3は…そんなに聞き取りづらかったとは思いませんが、(3)はまさか「走る」という答えだとは思わなかっただけではないでしょうか

 

父親はコロと公園で何をしますか?に対して「走る」って(笑)私も一瞬「え?」と思ったくらいですからね

 

 

大問2は、リスニングに引きずられたのかどうなのか、問1でいきなりやらかす人が大勢いたようでして…

 

正しい形に直してというのに、そのまま書いた人

 

時制を無視して書いた人

 

うちの生徒からは、なぜ(2)がlookedではダメなのかと聞かれましたが、この場合はlookを使うのであれば後ろに前置詞のatが必要になります

 

see,look,watchの使い分けについては、よく話をするのですが、seeは「何かが視界に入る」lookは「視線を向ける」watchは「しばらく見続ける(意識を向ける)」です

 

I saw the man.(その男を視界に入れた)それほど注意して見ていない

I looked at the man.(その男に視線を向けた)他のものを見ていたのを、見る対象を変えた

I watched the man.(その男に意識を向けた)しばらく何をするか見続ける

 

問6は、得点率こそまあまあでしたが、正直何を書けばいいのかわからなかった人も多かったのではないかと思います

 

うちのいほよ先生も、もう少し問題の出しようがあるだろうと怒ってました(笑)

 

せめて、招待状みたいなヒントがあっても良かったかもしれません

 

 

大問4の問題AとBの問3は共通の問題でした

 

give + 人 + 物 の英作文ですが、まあinterestingが母音だと忘れて「a」と書いたんじゃないでしょうか

 

それか過去形にするのを忘れたか

 

10%台になるような英作文ではありません

 

 

全体を通して、気になるのは「英語の出来なさ」

 

英語に関しては4技能がどうだこうだと言っていますが、今の中学生の出来栄えから言って

 

「そんなこと言っている場合か?」

 

と強く思わされます

 

話すことばかりに力を入れようとし過ぎて、読めない・書けない子を大量に生み出しています

 

学校でやらないのなら、塾がやるしかないんでしょうね…

 

 

それでは、今日はこのへんで



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2018年8月道コン感想(後編)

今日は後編、理科と英語です

 

まずは理科

 

大問1:小問集合

問1(1)動物の体ー器官(語句) 期待得点率80% 小問別得点率48.2%

問1(2)地層ー示相化石(語句) 期待得点率90% 小問別得点率51.0%

問1(3)電流ー電磁誘導(語句) 期待得点率80% 小問別得点率42.4%

問1(4)気体ー上方置換(語句) 期待得点率80% 小問別得点率60.0%

問1(5)物質ー結晶(語句) 期待得点率80% 小問別得点率61.8%

問1(8)電流ー導体(語句) 期待得点率80% 小問別得点率30.4%

問3 火山ー深成岩 期待得点率70% 小問別得点率41.3%

問7 電流ー設定する電圧の大きさ 期待得点率20% 小問別得点率19.9%

 

問1は、何でこの得点率なのかわかんないです(笑)

 

道コンも公立入試も、この大問1の語句は、問題集なんかで出てくるようなベタなものは出題しないんですよね

 

一応、教科書の太字ではあるんですよ

 

というか、(4)は上方置換以外の答えが何だったのか知りたいくらいです(-_-;)

 

これは、可能性の問題なのですが…

 

(2)も(4)も穴埋めの場所が行の右端でにあるため、「示相」や「上方」だけを答えるところを、「示相化石」「上方置換法」と答えて×にされたりしてませんよね

 

この小問別得点率は事務局採点したもののみで集計しているでしょうから大丈夫だとは思うのですが(事務局はこういった減点は「普通」しない、した場合は講評に「注意しましょう」と書くでしょうから)、塾で採点した場合、こういったものを×にしてしまう先生が少なからずいるんですよ

 

問題をよく読まない生徒も悪いのですが、こういった間違いを誘発してしまう作問側にも責任はあると思います

 

問3は…全て選びなさいでこの得点率ならまだわかるのですが、2つ選べと言われてこれなら、勉強不足以外の何物でもないですよね

 

問7は、並列回路の抵抗の和の計算を知っていれば簡単なのですが、知らなかった(使わなかった)場合、オームの法則の計算でxを使うという発想に至るかどうか(^_^;)

 

個人的には、問6みたいな問題が好きです(*´▽`*)

 

今回は選択問題でしたが、大小関係を自ら並べる(6通り)問題なら、得点率もっと下がったでしょうね

 

 

大問2:化学変化と原子・分子

問1(2)原子・分子ー単体と化合物 期待得点率60% 小問別得点率36.4%

問1(3)化学変化ー炭酸ナトリウムの特徴 期待得点率60% 小問別得点率25.9%

問2(2)化学変化ー過不足なく反応する質量 期待得点率30% 小問別得点率3.2%

問2(3)化学変化ー発生する気体の質量 期待得点率10% 小問別得点率2.5%

 

問1(2)は、単体・化合物・純物質・混合物、分子を作る・作らないについては、高校生からも質問されることがあります

 

みんな、中学校の頃はうろ覚えだったんですね…

 

問1(3)は、定番の問題なのですが、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの特徴がごちゃ混ぜになるんでしょうね

 

私もたまに「あれ?どっちだっけ?」となりますから、気持ちはわかります

 

高校の化学基礎で「塩の加水分解」を習えば、なぜアルカリ性なのか?なぜ炭酸ナトリウムの方が強いアルカリ性なのかがわかります

 

この辺りの話しも、本当は中学生のうちにしておきたいんですよね…(というか、教室移転した後にはすることになると思います)

 

問2(2)(3)は、随分得点率が低くなりましたね(-_-;)

 

こういった計算問題は、一見難しく思えるかもしれませんが、解説を丁寧に読んで1つ1つの計算の意味を考えて進めていけば、計算自体は難しくない(和差、比例計算)ので、解けるようになるはずです

 

大事なのは「なぜ、その計算になるのか」ですよ

 

 

大問3:植物の世界

問2 植物ーホウセンカの分類 期待得点率60% 小問別得点率44.1%

問3(2)植物ー実験結果からの考察 期待得点率60% 小問別得点率39.0%

 

問2は、道管が葉の表側か裏側かは、茎の断面図から推測ができるはずです

 

ただの暗記ではなく、知識を結び付けることが重要ですよ

 

問3(2)は定番の問題なのですが…実験の考察問題って暗記じゃありませんからね

 

たまに考察まで覚えようとする人いますけど、間違ってますから!

 

 

大問4:身のまわりの現象

問1(1)光ー鏡を見たときに見えた棒 期待得点率40% 小問別得点率7.3%

 

解説の通りなのですが、まず前提として図1にちゃんと書きこみの跡がありますか?

 

光の問題は作図できなければお話になりませんよ

 

解説も読むだけではダメです!自分の手を動かして図を書いてください

 

(2)も選択問題だから、この得点率なのであって、〇がついている子も本当にわかっているかどうかは怪しいです

 

個人的には、こういう正解の仕方が一番危険だと思っているので、自信がなくて当てずっぽうで答えた問題には印をつけておくようにして、正解でもしっかり解きなおしをした方が絶対にいいです

 

 

大問5:天気とその変化

問2 気象観測ー気象観測を行った地点 期待得点率40% 小問別得点率17.2%

問3 気象観測ー室内の気温 期待得点率30% 小問別得点率13.9%

問4 日本の四季ー冬の天気 期待得点率40% 小問別得点率24.0%

 

問2は、まず図1が何時の天気図かわかってるんですかね(-_-;)

 

理科は問題文の情報量が多いので、それを丁寧に拾い上げていかないと、下手したら9ページの問題文や図を全く見ないで、10ページの問題文だけで解いている子がいるかもしれません…私にとっては信じられないことですが

 

気温の急激な降下が11時から12時の間ということは、9時の段階では寒冷前線は通過していない(BかD)、そして気圧が1010hPaだということからDと特定できると思います

 

 

問3は、単純に湿度や水蒸気量を求めさせるわけでなく、しかも気温という直接計算で求めることができないものを問う、非常に良い問題だったと思います

 

私的に、今回の道コンでの最優秀賞ですね

 

問4は、日本列島の山脈にぶつかって上昇してから雲ができるという認識だった人には書きづらかったかもしれません

 

実際は日本海上で筋状の雲として、既に雲は発生しているんですよね

 

 

大問6:生命の連続性

問2(2)遺伝ー親Xと同じ遺伝子の割合 期待得点率60% 小問別得点率38.9%

問3 生殖ー分離の法則(語句) 期待得点率70% 小問別得点率36.7%

 

問2(2)って、多分問題の意味がわかっていなかったんじゃないですかね

 

AAとaaを掛け合わせたら、子は全てAaになって、それを自家受粉(Aa同士)したらAAとAaとaaが1:2:1でできる、定番のやつですよ

 

問3は…大問1と同じですね、ノーコメントで

 

 

大問7:水溶液とイオン

問2 水溶液とイオンー水溶液のpH 期待得点率80% 小問別得点率52.8%

問3 水溶液とイオンーイオンのグラフ 期待得点率30% 小問別得点率18.4%

 

問2は、実験の内容をよく見てないんでしょうね

 

それかpHが大きくなるとはどういうことかを理解していないか

 

問3は、教科書や問題集などでもよく見かけるイオンの問題なのですが、うちの生徒にもいいましたが「このグラフを覚えないように」

 

今回の実験は水酸化ナトリウム水溶液に、塩酸を加えていくものですが、逆ならグラフ(イオンの量)変わりますからね

 

大切なのは、イオンの増減をイメージとして捉えることができるかです

 

具体的には、教科書(啓林館)P129下のモデルが自分で書けるかということです

 

 


おしまいは英語

 

 

大問1:リスニング

問1(1)聞き取りーイラスト選択 期待得点率90% 小問別得点率77.7%

問1(3)聞き取りーイラスト選択 期待得点率60% 小問別得点率45.7%

問2(3)聞き取りー応答文選択 期待得点率60% 小問別得点率33.1%

問3(3)聞き取りー英文選択 期待得点率70% 小問別得点率52.6%

 

中2のリスニングも得点率悪かったんですが、そこまで聞き取りづらいということはなかったと思うんですよね

 

解答・解説には放送台本載っていますが、やはり音源をダウンロードできるようにしてほしいですね

 

でないと、自分がどこを聞き取れなかったのかわかりませんよ

 

 

大問2:小問集合

A問3(2)適語補充ー動詞(listens) 期待得点率60% 小問別得点率45.1%

B問1(1)適語選択ー菓子店の営業時間 期待得点率80% 小問別得点率58.7%

B問1(2)適語選択ー2つの食べ物の金額 期待得点率60% 小問別得点率24.7%

 

A問3(2)は、alwaysに引っ張られて三単現のs忘れたとかですか?それともスペルミス?

 

B問1(1)は、openって単語だけ見てアを選んだんですね(-_-;)

 

B問1(2)は、10% discountを見てなくて、そのまんまのエを選んだんですよね(-_-;)

 

まさか10%と10円引きを勘違いしたとかは…

 

 

大問3:読解総合

問2 部分英作文ー受け身 期待得点率30% 小問別得点率21.0%

 

時制か単数複数のミスでしょう、「それら」はtheyでもthoseでもどちらでも〇ですし

 

でも、講評に書いてあったということは、間違えた生徒多かったのか…「それら」

 

 

大問4:読解総合

問1(1)語形変化ー現在完了(継続) 期待得点率60% 小問別得点率44.0%

問1(2)語形変化ー動名詞 期待得点率50% 小問別得点率8.6%

問2 並べかえー文構造(ask) 期待得点率40% 小問別得点率20.4%

 

問1は、間違いの定番「正しい形に直さずにそのまま書いた」というケースが多そう

 

(2)は前置詞+動名詞なんですが、drink and eat があるため、haveは選びにくかったのかもしれません

 

haveを口にするとは、なかなか訳せませんから(^_^;)

 

問2の並べかえは、考え方としては解説の通りでいいと思います

 

askがSVOOの文型を取れることは、知らなかったかもしれませんね

 

教科書に出てくるのも、give,buy,tell,send,showですから

 

askと言えば、ask 人 to do の形が中3の教科書に出てきますから、それに引っ張られた可能性もありますね

 

大問3も大問4も、分詞や関係代名詞が出てきていないので、文法的に難しい表現はまだ出てきていません

 

ただ、設問の中で「あれ?」と思った文があったので、最後に説明しておこうと思います

 

大問4問3、オの選択肢:Ryuji says Japanese people can understand Japan is a popular country if they are kind to foreign tourist.

 

ifが接続詞なので、その前で文が切れるのはわかると思いますが、では前半部分の Ryuji says Japanese people can understand Japan is a popular country の文構造がわかりますか?

 

saysの後に接続詞thatが隠れていて、Ryuji says と Japanese people can understand Japan is a popular countryに分かれているのは大丈夫ですね

 

実はunderstandの後ろにもthatが隠れているんです

 

つまり、「竜二は〜と言っている」の〜に当たる部分が Japanese people can understand Japan is a popular country で、「日本人が〜ということを理解することができる」の〜ということに当たる部分が Japan is a popular country なんです

 

最終的に、「竜二は、(もし日本人が外国人観光客に親切にしたならば)、日本人は日本が人気のある国だということを理解することができると言っている。」

 

こうなるわけです

 

 

さて、いつも言っていることを最後に

 

今回の道コンの合格可能性98%には、あなたたちが考えているほどの「価値」はありません

 

98%だろうが2%だろうが、どうだっていいんですよ

 

あくまでも、現時点の志望校の中での位置関係にすぎず、半年先の入試を保証してくれるものではありません

 

今、自分がどんな状況に置かれているのか?期待とか予測とかそういうもの抜きで教えてくれているだけです

 

ですから、大事なのは「この結果を素直に受け入れること」です

 

調子が悪かったとか、ここができればもう少し良かったとか、言い訳は必要ないです

 

まずは、自分の現状をしっかりと受け止めて「ここから何をすべきか」を考えてください


模試というものは、受けた時よりも受けた後の行動が重要です

その問題ができなかった本当の原因は何なのか?

 

現実を受け入れるのは辛いことかもしれませんが、しっかりと自己分析してみましょう
 

 

それでは、今日はこのへんで



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2018年8月道コン感想(前編)

お待たせしました

 

明日、個人票が届くとは思いますが、今日と明日の2回に分けて、8月道コンの感想を書きたいと思います

 

採点基準表に載っている期待得点率と、総合資料に載っている小問別得点率が著しく乖離している問題

私がどうしても一言言っておきたい問題

 

以上について、色々書かせてもらおうと思います

 

前編の今日は国語・数学・社会についてです

 

 

それでは国語から

 

まず初めに、大問二文学的文章の題材選択について一言

 

今年1月の中2道コンで、主人公が東京の大学に通っている兄の影響で、同じ東京の大学を目指そうと決意する場面が出題されました

 

展開的に似ていませんか?

 

題材選択にメッセージ性を持たせたいのはわかりますが(きっと、北海道にとどまらず、もっと広い世界を目指そうとでも言いたいのでは?)、短期間しかも同じ学年で似たような題材を選ぶのは、模試としてどうかと疑念を持たずにはいられません

 

1月の道コンを受けている生徒の方が読みやすかったと思いますよ

 

題材選択には慎重を期してもらいたいと思います

 

 

大問一:漢字・語句・実用文

問二(1) 漢字の書きー厳格 期待得点率70% 小問別得点率37.5%

問二(2) 漢字の書きー圧巻 期待得点率70% 小問別得点率25.3%

問三 熟語の読みと音訓の組み合わせ 期待得点率50% 小問別得点率19.2%

 

厳格も圧巻も、普段の生活で使わないから書けないのだと思います

 

友達とのLINEで「うちのお父さんメッチャ厳格でさー」とか「昨日の金足農業の吉田の圧巻のピッチング見た?」とか言ってる中学生はいないでしょうね(笑)

 

でも、使わなければ覚えませんし、書けませんよ

 

「本はよく読んでます」と言っても、読んでいるものがライトノベルズでは…

 

今まで本を全く読まなかった子が読むのならそれでも構いませんが、そこから次の段階にステップアップしなければ、語彙力もつきませんよ

 

問三は、「がくぶち」とは読めても、音訓の組み合わせがわからなかったと

 

音読み・訓読みにはルールがある(以前記事にしています)ので、それを基に考えてもらえればいいかなと

 

ア:覚悟(カクゴ:音音 訓はおぼえる・さとる)

イ:得点(トクテン:音音 訓はえる)

ウ:黒髪(くろかみ:訓訓 音はコク・ハツ)

エ:眠気(ねむケ:訓音 音はミン・音のもう一つはキ)

オ:無傷(ムきず:音訓 訓はない・音はショウ)

 

でも、そもそも複数の読みを知っているかという問題もあるんですよね(-_-;)

 

どうも、最近の生徒は1対1対応でしかモノを覚えないという風潮があるので(英語の単語についても同様)、1つの漢字に複数の読みがあるというのも、ピンときているかどうか…

 

 

大問二:文学的文章

問三 心情ー征人の気持ち 期待得点率70% 小問別得点率42.0%

 

多分不正解者のほとんどはイと書いたのでは?

 

征人は「なにになりたいか」がわからないのであって、東京に出ることの意味は聡に問われて「いろんなものを見て、多くの人に出会って、たくさんのことを知りたい」と答えています(しかも問二で問われている)

 

話の流れの雰囲気(大人たちに問い詰められて、『東京に行きたい』としか答えられないように)で「情けない」と思わないように

 

 

大問三

問一 文法−助詞と修飾語 期待得点率40% 小問別得点率26.6%

問三(1) 記述−国家の構造との関連 期待得点率50% 小問別得点率24.6%

問三(2) 国家の構造を説明した文 期待得点率60% 小問別得点率28.0%

 

問一は、まあ解説の通りなのですが、そもそも連体・連用修飾語が何か、強調・逆接・引用の意味がわかっているのかというところからだと思います

 

問三(1)は、傍線部に「このこと」とあるわけですから、傍線部より前に「このこと」の内容について書かれているだろうということはさすがにわかるでしょう

 

問三(2)は直感的に直後の文を選んでしまったのでは?しかし、最後まで読み進めると語尾が「〜でもない。」なわけですから、そこに気をつけてほしかったですね

 

講評の「文の途中ではなく、一文の最初の五字を…」というのは、どこを書きぬいた答案が多かったのでしょうか…気になります

 

 

大問四

特に期待得点率との乖離は大きくなかったのですが、大問全体を通して

 

まず、古文を雰囲気で解いてしまっている人が非常に多いです

 

それが非常によくわかるのが問三です

 

エを選んだ人は一部分しか読んでいませんし、ア・イを選んだ人は雰囲気で選んだ人です

 

細かい文法を習っていないため、一文一文を丁寧に訳す習慣が身についていないから、こうなるのだと思います

 

実は、私は古文に、今までの小学英語と中学英語のような関係性を見ています

 

正直、中学生で古文やるなら、きっちり文法まで教え込んだ方がいいです

 

それができないのであれば、高校まで古文はやらなくていいでしょう

 

中途半端に取り組むのが一番良くないのです

 

 

続いて数学

 

大問1:小問集合1

問4 式の計算−aについて解く 期待得点率70% 小問別得点率51.6%

問6 資料の活用−中央値 期待得点率50% 小問別得点率25.9%

問7 式の計算−式による説明 期待得点率60% 小問別得点率41.0%

 

問4は、普通の等式の変形なんだけどなぁ…

 

間違えるとしたら分数の処理くらいですかね

 

問6については、講評では表の形式が見慣れなかったことを得点率が低くなった原因と捉えていましたが、果たしてそうでしょうか

 

中1の最後の単元で、定期テストでも扱う学校が少ない(可能性があるとしたら中2の前期中間)、塾の講習や問題集などでも単元として扱われることが多くないため、単に演習不足だったのではないかと私は思います

 

しかし、統計分野に力を入れることは文科省からも指示が出ていますし、入試では頻出です

 

問7は、最後の処理で減点になった人が多かったのでしょう

 

2×(整数)+1の形って誘導があるのにねぇ

 

 

大問2

問2 確率−起こりやすさの比較 期待得点率20% 小問別得点率13.4%

 

これは画像を見てください

めんどくさがらずに、丁寧に書けー!

 

 

大問3

問3 1次関数−交点と三角形の面積  期待得点率10% 小問別得点率7.6%

 

今まで、x軸やy軸を使って2つの三角形に分けてばかりだったので、自分でx軸やy軸に平行な直線引いて分けるという発想に至らなかったのでしょうか?

 

まあ、超面倒ですが、等積変形を使うという手もないわけではないです(笑)

 

 

BC(y=-6x+30)と平行でAを通る直線(y=-6x+51)を引き、その直線とx軸との交点をE(17/2,0)とします


 

△ACDをまずx軸で2つに分け、四角形OBACを一旦BCで2つの三角形に分けた後、等積変形を使い△OCEを作ります

 

後は、式の通りですね

 

私としては、解けないなりに、せめてaの値とDの座標までは出してほしかったかな…(ここまでで2点もらえます)

 

 

大問4:平面図形

問2 三角形と四角形ー証明 期待得点率10% 小問別得点率16.8%

 

証明と言えば合同と思っていた人にはいい薬になったでしょう

 

非常に良い問題だったと思います

 

 

大問5:小問集合2

問2(1)平方根ー平方根の乗法の利用 期待得点率20% 小問別得点率20.2%

問2(2)空間図形−回転体の体積 期待得点率5% 小問別得点率4.0%

 

(1)うちの塾…a>bを読み落としたのか知りませんが、逆の値を書いて1点ももらえなかったという生徒が複数いました(-_-;)

 

(2)は解説通りです、半径BCの円から半径ABの円を引いてしまった人が多かったでしょう

 


今回の道コン、4月の阿鼻叫喚の結果の原因となった方程式の文章題は出題されませんでした

 

ビビってるのかな?事務局さんは

 

まあ、公立入試で出題されなくなっているのは事実ですが、せめて1題位は出してほしいですね

 

10月からは標準・裁量に分かれるので、出しやすくはなるでしょうが

 


次は社会

 

大問1:小問集合

問1(3) 自然ー乾燥帯 期待得点率90% 小問別得点率55.5%

問3    エネルギーー火力発電 期待得点率80% 小問別得点率58.0%

問4(1) 時代ー時代区分 期待得点率60% 小問別得点率36.9%

問5(2) 年代並べかえー鎌倉・室町時代 期待得点率50% 小問別得点率37.9%

問6(2) 社会ー惣 期待得点率50% 小問別得点率25.6%

 

去年も厳しいこと言ったのですが…

 

ホント、勉強不足ですよね(-_-;)

 

去年も講評では難しいとか言って、今年も難しいと言っていますが、単に平均点が低かったからそう言っているだけで、本音は「え?この問題でこれしか取れないの?」と思っているはずです

 

問1(3)乾燥帯でなければ答えなんて書いたのですか?漢字間違えたの?百歩譲ってさばく気候と書いたのであれば許します

 

問3は…開いた口が塞がりません(-_-;)火力発電以外の何発電だと思っているのでしょう?これはある意味、常識があるかないかの問題だと思いますよ

 

問4(1)の時代区分は、最近よく出題されています

 

原始・古代→中世→近世→近代→現代

 

高校に行ってから、世界史や現代文なんかでよく出てきますから、今覚えておいて損はありません

 

問5(2)の並べかえは、正直このレベルでもこの正解率かといった感想です

 

問6(2)は、室町時代は確かに語句がたくさん出てくるのですが…まあ、勉強不足以外コメントのしようがないです

 

大問2:世界地理

問4 産業−各国の輸出品(資料判別) 期待得点率40% 小問別得点率24.8%

 

これは資料判別問題が大好きな私から一言

 

この「エ」のグラフを出題したのはどうかと思います(-_-;)

 

生徒には「わからない時は消去法で」とは言っていますが、解説まで消去法でなければ説明ができないような問題を、出題すべきではありません

 

このグラフ見て、「カナダですね」って言える人いませんよ(笑)※カナダは木材・パルプというイメージが強いでしょうから

 

ちなみに、なぜ木材やパルプが輸出品上位に来ないのかわかりますか?

 

おそらく、単価の問題なのではないかと思います(私の推測です)

 

まあ、根本的な問題として1〜4の国がどこなのかわかっていない生徒が半数いるのではないかと思われます( ノД`)シクシク…

 

そして、講評でも触れていた問6(2)ですが、この問題文で西ヨーロッパの特徴について記述するって、大丈夫ですかね?

 

問題文を読んでないのか、それとも「比べるのだからどっちでもいいだろ」と思っているのか…

 

例えば「AはBと比べてどうですか?」と質問されて、Bのことばかり話すっておかしいとは思いませんか?(^_^;)

 

 

大問3:日本地理

問1 国土−北方領土 期待得点率70% 小問別得点率48.6%

問2 国土−県庁・気候(資料判別) 期待得点率50% 小問別得点率23.7%

問3(2) 産業−中京工業地帯(資料判別) 期待得点率60% 小問別得点率39.7%

問4 産業ー都道府県の農業(資料判別) 期待得点率60% 小問別得点率17.9%

問5 発電−地熱発電 期待得点率50% 小問別得点率33.4%

 

ほぼ全ての問題ですね(-_-;)

 

問1は、札幌が北緯43度だと知っていればいいだけの話し、ドリカムの歌にもありますよ(知らない人はお父さん、お母さんに聞いてみよう)

 

問2は、個人的にはこういった融合問題は好きです、片方の知識だけでは正解が出せないので

 

雨温図はグラフを覚えるのではなくて、特徴を覚えてください

 

でないと、同じ気候の違う場所の雨温図出されたら、もう無理じゃないですか(^_^;)

 

問3(2)… (;゚Д゚) (゚Д゚;) (;つД⊂)ゴシゴシ (゚Д゚)え?

 

中京が工業地帯・地域のグラフ問題で一番簡単なのに…

 

問4は、解説が雑です(笑)

 

野菜と畜産の割合が高いからウが北海道なのではなく、コメどころの新潟や宮城が米9.7%の訳はなく、りんごの生産が全国1位の青森が果実0.5%の訳がないという、強調材料があって初めて北海道を選べるのです

 

あと、宮城だって米の生産は多いのですから、畜産の割合の比較もしておかなければいけません

 

というように、資料判別問題が消去法というのは、答えをいきなり選ぼうとするのではなく、その都道府県である可能性を考えるという意味で使っているのです

 

問5は、理由のところで「火山があるから」と書いてダメだった人が多いのでは?火山は日本中にありますからね(笑)

 

 

大問4:縄文〜明治時代

問1 年代並べかえ−日中関係 期待得点率50% 小問別得点率29.0%

問2(1) 政治−蝦夷平定(記述) 期待得点率60% 小問別得点率29.0%

問2(2) 文化−空海・真言宗 期待得点率60% 小問別得点率34.5%

 

問1の年号並べかえも、そこまで難易度は高くないのですが…鎖国とか明治初期ならともかく

 

どのできごとが何時代に起きたのかを知っているだけでも随分違うんですがねぇ

 

問2(1)は、講評によると「東北地方を統一する」では×だったようです

 

ちなみに採点基準表には別解例として「東北地方の蝦夷を平定する」がありました

 

なぜ「統一する」はダメで「平定する」はいいのでしょう

 

統一という言葉の意味は、多くのものを1つにまとめること、天下統一などに使われますね

 

平定という言葉の意味は、乱を平らげること

 

坂上田村麻呂の派遣は東北地方を1つにまとめるためではなく、朝廷の支配下におくためのものですから、統一という言葉は不適当なのです

 

問2(2)は、定番の仏教についての出題なのですが、きっと宗派と開祖しか覚えていないんですね

 

なので、それぞれの宗派がどういったものだったかを聞く、このような問題はいい問題と言えると思います

 

 

大問5:第2次世界大戦

問5 世界ー中国のできごと 期待得点率50% 小問別得点率32.8%

 

これは、逆によく32.8%の正解率だったねと思いました、最近やったところだからかな…

 

というか、この大問、問1と問5が連動していてマズいと思うのですが(-_-;)

 

問5でIVは中国だってバレてるから、問1で自動的にアを選べるじゃないですか(笑)

 

問1を間違えた20.1%の皆さんは、どこを見ていたんでしょうかね…

 

 

大問6:現代の日本と世界

問4 世界ー朝鮮戦争 期待得点率70% 小問別得点率23.5%

問5 世界ーソ連が行ったこと 期待得点率60% 小問別得点率29.6%

 

問4は、年号云々ではなく、朝鮮戦争→日米安全保障条約という流れを掴んでいれば大丈夫な問題です

 

cやdと答えた人は問題外ですが…

 

問5は、問題として不適切だと思います

 

第二次世界大戦の終結後から下線部?までの間にソ連が行ったことを選べと言っているわけですから、他の選択肢は「ソ連がやったことではあるがこの期間ではないもの」を入れるのが適当でしょう

 

他の選択肢、ソ連がやったことではないですよ

 

この選択肢のままであるならば、「次の中からIVの国が行ったこととして正しいものを1つ選べ」が設問として適切だと思います

 

 

どうも、今回の社会は問題として微妙なものが多かった印象です

 

しっかりしてほしいですね

 

 

明日は、理科と英語についてです

 

それでは、今日はこのへんで



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ランディ・ジョンソンに学ぶ

道コンの講評、出ませんねー(´・ω・`)

 

こっちが先に感想書いちゃってもいいんですけど、何となく事務局の考えを先に知って、それから書きたい気持ちがあるんですよ

 

でも、感想を待っている人もいるでしょうから、明日と明後日が中3の感想、金曜日が中2、来週の月・火に志望者動向を書きますね

 

 

といいうわけで、ネタを先に出すことになりました(笑)

 

先日Eテレでやっていた番組を偶然目にする機会がありまして…

 

 

奇跡のレッスン「マウンドに立つかぎり 学び続けろ!野球 ピッチャー(前編)」

 

MLBの伝説のピッチャーであるランディ・ジョンソンさんが来日して、日本の子どもたちにピッチングを教える様子を追いかけたドキュメンタリーです

 

ランディ・ジョンソンさんと言えば、サイヤング賞という日本でいう沢村賞にあたる先発ピッチャー最大の栄誉である賞を5度も受賞した投手です

 

子どもたち(と言ってもシニアリーグの全国大会に出場するようなチームに所属する子です)は、どんなにハイレベルなことを教えてくれるんだろうと期待していたのですが…

 

彼は基礎的なことを繰り返し指導するのみ

 

フォームのバランスを重視し、キャッチボールの一球一球に真剣さを求めます

 

子どもたちは「もっと実践的な練習がしたい」などと言い、練習に対するモチベーションも上がりません

 

「キレがある球を投げるにはどうしたらいいですか」と質問されても「体が成長すれば自然と投げれるようになるから、今は正しいフォームで投げることが大切だよ」と答えるだけ

 

でも、そんな彼らもこんなに大量の時間を費やして基礎を教わったのは初めてだと言うのです

 

 

というところまでしか見ていないのですが(続きは来週の日曜深夜に見れます)、これ勉強にも繋がる話じゃないですか?

 

 

伝説的な先生が教えに来てくれることになって、どんな凄い技を教えてくれるんだろうと思っていたら、基礎的なことしか教えない

 

生徒達は、「もっと入試問題のような実戦問題を解きたい」と言い、勉強に対するモチベーションも上がりません

 

「難しい問題が解けるようになるにはどうしたらいいですか」と質問しても「力が付いたら自然と解けるようになるから、今は正しいやり方で勉強するのが大切だと」と答えるだけ

 

でも、そんな彼らもこんなに大量の時間を使って基礎を教わったのは初めてだと言うのです

 

 

見事にシンクロしますね(笑)

 

でも、これって伝説的な人だから、みんな渋々従っているんですよね(^_^;)

 

これが、聞いたことのないようなプロ野球選手(塾の先生)が同じことを言って、みんな素直についてきてくれるでしょうか?

 

 

凄い変化球の投げ方(裏技のような解き方)を教わったからと言って、すぐにバッターを押さえる(テストで点数が取れる)ことができるかと言えば、そんなことはありません

 

どんなに凄い野球選手(勉強ができる人)も、基本的なことをおろそかにしたりしません

 

こういう基礎的なことの重要性って、もっと伝えるべきだと思うのですが…

 

「そんなことは知ってる」って言うんですよね(-_-;)

 

 

また、ランディさんが言っていることは、子どもの早期教育(中学受験)に疑問を持つ、私の考えとも繋がります

 

中学受験を突破するには、早熟性が求められますからねぇ

 

 

私も、次の移転場所で小学生を教えるとしたら、正しいフォームで勉強することを徹底的に叩きこみたいと思います

 

難しい問題が解けるとか早く問題を解くとか、そういうことではなく、中学・高校につながる、勉強に対する姿勢みたいなものを、しっかりと身につけてほしいなぁと

 

なかなか評価はされにくいんですけどね…

 

点数とか資格とか、はっきりと目に見える成果がないので(^_^;)

 

昔の職場で、算数の文章題クラスを作った時もそうでした

 

今なら、算数思考力検定などがありますが、算数の文章題を絵を書いて解く授業と説明されても、それが直接小学校での算数の成績に直結しませんからね

 

それなら、今困っているところや、学校の勉強を先取りして教えてくださいと

 

そういう需要があるのもわかりますが、私がそれをやる必要があるのかという思いでいましたね、ずっと

 

 

何はともあれ、来週の日曜日に今度はどんな話が聞けるのか、楽しみです

 

 

それでは、今日はこのへんで



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