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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
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「基準」・「目安」とは

先日の札幌日大での説明会でのこと

 

高校の部での挨拶に立った浅利校長は、予定の時間を大きく越え、熱弁を振るわれました

 

 

その内容は、我々塾関係者にとっては周知の事実でありながら、あえて誰も触れて来なかった話題

 

お子さんが高校受験を経験された方なら知っている話題

 

しかし、それで今のところ上手くいっているみたいだから、それを今更変える必要はないのではとみんなが思っている話題

 

 

私は、塾生の面談や入試説明会の際に「札幌近郊には『落ちる私立(コース)』と『落ちない私立(コース)』がある」という話をします

 

落ちる私立(コース)とは、当日点が取れないと不合格になるケースを指し、落ちない私立(コース)とは受験の段階で「ほぼ」合格が決まっているケースを指します

 

ここでは、どの高校やコースがそれに当てはまるかは明言しませんが、普通は点数が取れないと不合格になるのが試験というものですよね

 

それが、予め示された「基準」・「目安」をクリアしていれば、よほどのことがない限り合格になるんですよ

 

 

私がこの業界に入って初めて聞いた言葉があります

 

「15の春は泣かせない」

 

昭和30年代後半、高校全入運動というものが広まりを見せていた際、当時京都府知事だった蜷川虎三が広めたスローガンだそうです

 

なるほど、希望する全ての生徒を高校に入学させるために、そのようなものが設けられたのでしょうね

 

 

この春、私立高校授業料実質無料化がスタートしました

 

詳しい基準などは、上のリンク先を見ていただくことにして、近年公立の中下位校で広がっていた定員割れの流れが、この春勢いを増すのではないかと考えていました

 

そして、このコロナ禍によって、来年以降もこの傾向は続くものと思われます

 

どこの私立の説明会に行っても、皆さん「対応は早かった」と口を揃えておっしゃいます

 

確かに、ICTなどの設備面も含め、私立の方が一歩先を行っていましたからね

 

公立は完全に出遅れたといっていいでしょう

 

北海道で公立>私立という時代が長く続いてきたのは、1つはやはり大学進学実績などの学力面、もう1つは授業料の面

 

しかし、私立上位校は着実に進学実績を伸ばしてきて、授業料も条件はつくものの実質無料化まで来ました

 

「同じレベルなら公立より私立へ」

 

一部上位校を除けば、もうその流れは止められないのかもしれません

 

 

しかし、ここで1つ問題があります

 

タイトルに書かれた「基準」・「目安」というものの存在です

 

進路指導をする中学校側にとっては、生徒の進学先を確実にできるもの

 

私立高校側にとっても、新入生の学力レベルの安定と生徒確保という面で助かるもの

 

お互いに利点があれば、なくそうという動きにはなりません

 

それが、私がこの業界に入る少し前に、一時的でもなくなった時期があったそうです

 

現場は混乱、主に中学校側からの切り崩し(おたくの高校は基準出さないんですか?○○高校さんは出してくれたので、このままだと生徒にはそちらを受験させることになりますよ等)で結局元に戻ったのだとか

 

それから約20年

 

私立に吹く追い風も相まって、「基準」・「目安」をなくしてはどうかという提案が、先日行われた私立高校と中学校の進路指導担当者との会合でなされたのだそうです

 

反対意見が大勢を占めるのかと思いきや、中学校側からの抵抗は予想以上に少なく、ただ私立高校側に及び腰のところがあるとのことでした

 

あくまで私の推測ですが、上記の『落ちる私立(コース)』は積極的で、『落ちない私立(コース)』は消極的だと思われます

 

 

公立入試が内申点の兼ね合いもあるとは言え、「一応」当日点を取らなければ合格できない、ある意味達成感を得られるものなのに対し、私立入試は「滑り止め」と長年言われ続け、入学者の大半は「合格することが分かっていた子(単願・推薦)」か「公立入試が不合格で回ってきた子」が中心

 

もちろん、単願や推薦で入学する子の中には、その私立高校でやりたいことがあるから来たという子もいるでしょうが、少数派であることは否めません

 

「基準」・「目安」がなくなれば、私立入試でも公立入試のような達成感が得られるようになるかもしれません

※上位コースではそのような現状であることは、日大の説明会の記事でもわかっていただけると思います

 

 

浅利校長からは、各私立高校の担当者と話す機会があった時に、「基準」・「目安」を廃止してはどうかという話をしてほしいと、参加者にお願いがありました

 

私は、塾側も、これには概ね賛成だと思うんですよね

 

では、障壁となるのは果たしてどこなのか

 

心当たりはありますが、それを書いてしまうと色々とややこしいことになるので(笑)

 

今すぐ、どうこうなるものではないでしょう

 

ただ、来年には公立の入試も変わります

 

そのタイミングでどうにかなりませんかね

 

 

皆さんはどう思われますか?

 

 

そして、この話とは別に(関係している部分もありますが)、受験生とその保護者の方にどうしても伝えておかなければいけないことがあります

 

中学校での進路指導についてです

 

それぞれの中学校には進路担当の先生がいますが、進路面談は担任の先生が行うことがほとんどでしょう

 

すると、進路担当から担任の先生に情報がうまく伝わっていないことがあるのです

 

中には、自分の経験だけで判断し、最近の情報に耳を傾けない困った先生もいます

 

そうなると、自分が受けたい私立高校を中学校側で拒否するケースが出てきます

 

仮に、そういったケースに遭遇した場合は「私立高校」に相談してくださいとのことでした

 

私立高校側にとって、自分の学校を選んでくれた受験生は貴重な存在です

 

本当に親身になってアドバイスを(知恵を授けて)くれますよ

 

 

私、普段中学校の先生をあまり悪く言うことはないのですが、数年前にとんでもない人に出くわしましてねぇ…

※過去記事検索したら出てくるかもしれません

 

そもそも、生徒が受験する高校を何で中学校(先生)に決められなければいけないんですか?

 

それも、中学校側が「基準」・「目安」を知っていて、生徒の進路をコントロールすることができるという勘違いから来ているのではないかと思うのです

 

行きたい高校を、何のしがらみも無く受験できるようになるといいですね

 

 

当たり前のことなのに、何を私は熱く語っているのでしょう(笑)

 

 

それでは、今日はこのへんで



| 教育関係 | comments(2) | - |
comment
たま | 2020/07/26 2:28 PM
そういえば…
私立も一般入試なら内申ランクが関係なかったような気がするのですが、今年初めくらいに会った同じ小学校だった保護者の人に、「〇〇高校受けさせたかったけど、ランクが足りなくて受けさせてもらえなかったのー!」っていう話を聞きました。
「え?一般入試なら内申関係ないんじゃないの?」って言ったら、「うちの学校はCランクないと受けさせてもらえないんだよねー!」って…。
落ちる子を出さないための指導なのでしょうけど、受けたい学校を受けさせてくれないってなんなんだろう…って思いましたね…。
内申が足りなかったとしても、そこから這い上がって当日点が取れるようになる子だっているかもしれないのに…。
余裕もって受かりそうな学校しか受けさせてもらえないみたいで…
小学校の同級生の子たちを受験直前に見かけることがありましたが、とても受験生とは思えない雰囲気を出していたというかなんというか…。
なんともいえない気持ちになりました。
たかとりーな | 2020/07/28 4:25 PM
ランクが足りないとダメというケースと、ランクが足りないと当日高得点を取れば合格というケースに分かれます。
ただ、私立入試は公立入試に比べて問題が難しい場合が多く、ランクが低い子が高得点を取るケースは稀なので、受験自体が勧められないケースが大半なのだと思います(A・B日程のどちらかで確実に合格できそうな高校を受験していればチャレンジを認めてもらえる場合もありますが)



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