今日の午前中、札幌日大中学校・高等学校(以下、日大と省略させていただきます)の説明会に行ってきました
毎年、もう今年は大きな変化はないだろうと思って説明会に出席するのですが…
毎年、何か新しいことやってきますね、ここは(笑)
それは、悪い意味ではなくて、いい意味でです
「前年と同じというのは停滞していることを意味するので、常に何%(何十%)かは変化していかなければいけない」とは、以前塾業界の誰かが言っていたような(^_^;)
というわけで、新しく変わる点と、皆さんも気になっているであろう推薦3について
特に、推薦3は昨年の説明会の時点では公開を止められましたからね(笑)
今年は、そんなことなくて良かったです(^-^)
まずは中学の方から
うちは中学受験は積極的に扱っていないので、全然知らなかったのですが…
今年の日大の入試、難しかったみたいですね(^_^;)
特に1月7日入試の算数
大問3,4,5でそれぞれ配点が12,15,24点あるんですが、平均点が1〜2点って
大問1,2の69点分(120点中)での勝負になっているということですよね
それはお叱りの声も出るよなぁ…
ただ、個人的には入試ってある程度難しくないとダメだとは思うんですよ(ここまで極端なのは困りますが)
学校側からのメッセージ的な部分もありますからね、この問題はできてほしいという
来春の入試は、コロナの影響等も含めて、平均点の設定を引き上げるそうです
どのくらいかわからない人には、2016年度〜2018年度のレベルだとお伝えしておきます
なお、過去問は日大のホームページで見ることが可能です
そして、今、話に出た「コロナ」による対応について
以上の3つを想定しているそうですが、注目すべきは3番
私が今まで参加した説明会では、このような話は聞きませんでしたね
恐らく、日大が初めてではないでしょうか
確かに、これはいい考えですね(今から他校で真似することができるのかな…)
そして、皆さんが気になっているであろう、SAコースの現状について
1期生が現高1生なのですが、順調な伸びを見せているそうです
手元に資料がなく、画面だけでの公開でしたから、これはブログにも書かないでくれということだと思い、あえて細かい数字については言及しませんが…
中3の1月段階で東大・京大・医学部医学科レベルに到達しているのが15%、旧帝レベルに到達しているのが40%だそうです
※(SA・A両コース累計で)
今までとの比較がないので、これが急激に良くなったのかどうかはわかりませんが、例えば単純に320名定員の公立高校に換算すると
東大・京大・医学部医学科レベル:48名
旧帝レベル:128名
それは凄い(ここまで単純ではないでしょうが)
確かに、年々入学者のレベルは上がっているようでして、これも見せれない資料なのですが、SAコースの合格ラインは併願で北嶺や立命館SPに合格したが不合格になるくらいです(入試の性格上、どこの学校を第1志望にしていたかで対策も異なるため、当然点数の出方も異なりますが)
SAコースは北嶺や立命館SPと比べても遜色ないレベルにあるということは、知っておいた方が良さそうです
学校の取り組みについては、パンフレットやHPなどでも詳しく紹介されていますし、説明会でもそこまで詳しい話は出ませんでしたので、新しく始まったことだけ
SSHはそのまま(というか全国で5校のみの重点枠なんですね)なのですが、SGHは残念ながら2019年度で終了になりました
しかし、これまでの経験を生かして学校独自にSGL(スーパーグローバル・リベラルアーツプログラム)をスタートし、更に医学部志望者が増加していることもあって、MLP(メディカルリーダー育成プログラム)も始め、SSH・SGL・MLPの三本柱でこれからもグローバル教育を続けていくそうです
次に高校について
まず、校長先生のあいさつの中で、なかなか刺激的な話があったのですが、それを中心に書いてしまうと、本来の説明会の記事を書くという趣旨から外れてしまいますので、この話は「木曜日」に別枠として記事化したいと思います
ぜひ、お見逃しなく
この春、プレミアSコースは1期生が大学入試を迎えました
気になる結果はというと
国公立大学志望者17名、うち15名合格(合格率88%)
主な合格校:札幌医大(医学科)1名、北大4名、富山大(薬)1名、広島大(理)1名
私立大志望2名、青山学院大、法政大
残念ながら不合格だった2名は、いずれも東大!
しかも、部活を続けながらのチャレンジだったそうです(文化部ですが、全国大会出場などの実績あり)
他の私立の最上位コースは、部活加入が認められていなかったり、所属できる部に制限がかけられていたりする中、特に制限を設けずにこれだけの結果を残したというのは、素晴らしいです
先日、記事にした大学合格者実績を見てもらってもわかるように、例年と比べ日大は数字伸ばしてましたからね
プレミアSだけでなく、他のコースも頑張ったのではないでしょうか
さて、ここまでのプレミアSコースの3年間と今年の春の入試を比べてみましょう
2017:受験者130名、合格者54名(2.41倍)、入学者18名
2018:受験者180名、合格者48名(3.75倍)、入学者13名
2019:受験者197名、合格者75名(2.63倍)、入学者19名
2020:受験者220名、合格者95名(2.31倍)、入学者15名
そして、推薦3と一般入試の内訳は
推薦3:受験者106名、合格者47名(2.26倍)、入学者10名
一般 :受験者114名、合格者48名(2.38倍)、入学者5名
倍率2倍を超えているということは、なかなか厳しい入試だったと言えると思います
次に、推薦3のみでは
※プレミアSと特進の合わせた数字です
どうでしょう、この数を多いと捉えるかそうでもないと捉えるかは、色々な見方があるとは思いますが、私は私立入試で他の高校を受験できないという制約のある中でこれだけの数が集まったのは、ひとまず成功だったと言ってもいいのではないかと思います
他の私立高校がどう考えているかはわかりませんが
※学校調べ、実際の合格者の数はもっと多い場合もあります
そして、この合格率ですね
推薦3に高いレベルの生徒が集まっていたことがわかります
特に、北広島高校は今年定員割れ(2次募集があった)だったのですが、プレミアSに合格している生徒が6名、日大に入学しているというのは大きいのではないでしょうか(逆に北広島にとっては大きな痛手だと思います)
恐らく、北広島でも上位に位置する、すなわち北大を十分に狙える生徒たちだと思いますので
また、推薦3の経験が生きた事例というのも、いくつか紹介されていました
例えば、1月の推薦3で苦い思いをした生徒が、それをバネにして2月の一般入試や3月の公立入試に臨むことができたり、推薦3でプレミア認定をもらえたことで安心して公立入試に備えることができたりということは、十分に考えられることだと思います
そして、新しい取り組みが2つ
1つ目は、再来年1月(現中3生が高1生時)からIBDP(国際バカロレアディプロマプログラム)をスタートさせること
これは、現在札幌開成中等教育学校が行っていますが、実現すれば道内私立としては最初になるということ
しかも、フルor選択ということが可能なのだそうです(選択とは、自分の興味ある教科・単元のみ受講可能とか…)
選択できるというのであれば、面白そうですね
カリキュラム組むのが大変そうですが(^_^;)
そして2つ目が「異能Vationネットワーク」に選定されたということ
地域にいるちょっと変わった人材や独自の視点の研究に没頭している人を発掘し、地域発の破壊的イノベーションの「種」を育てる「苗代」になることを目指しているのだとか
この異能Vationって面白いですね(笑)
興味のある方は、日大のHPからも見ることができますので覗いてみて下さい
「総務省公認のへんな人」とか「失敗を恐れずに果敢に挑戦を行うような提案を募集」とかって、今までの日本にはあまりなかった形ですよね
一応、今までの説明会の記事のリンクを貼っておきますね
冒頭でも書きましたが、常に学校全体で新しいことにチャレンジしていくという姿勢は、勢いを感じさせます
どちらかというと、これまでは私立A日程は札幌光星、B日程は札幌第一という流れだったのですが、ここにくさびを打ち込むことができるかどうか
これまでの取り組み、そして今日紹介した新しい取り組みが軌道に乗ってくれば、数年後ガラッと変わってくるかもしれませんね
それでは、今日はこのへんで
管理者の承認待ちコメントです。
コメント読ませていただきました。ありがとうございます。
個人が特定できる内容でしたので、公開は控えさせていただきます。(内容のみ抜き出して後日紹介するかもしれません)
管理者の承認待ちコメントです。