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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
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北広島が二次募集になった理由は?

先日、このようなコメントをいただきました

※一部のみ抜粋

 

「さて,リクエストというか,きっと話題になるとは思うのですが,二次募集で,当初から定員割れの大麻は(33名という人数は別として)予想通りですが,北広島の2名は意外でした。それなりの数の当日欠席・入学辞退があったことになりますので,ぜひ分析をお聞きしたいです。ある意味,道教委は先見の明があったのか,高倍率だった頃に北広島の2021年度1学級減を決めていましたよね。」

 

そうなんです

 

ここ数年、高倍率で推移していた北広島が、まさかの二次募集の対象になっていたのです

 

合格発表を見ていないので、欠席が多かったのか、辞退が多かったのか、今のところわかりませんが(^_^;)

 

とりあえず、今年度の推移について調べてみましょう

 

北広島:定員320名(推薦枠64名)

 

当初出願:338名(推薦出願者68名)

出願変更:353名(推薦出願者68名)→推薦内定者64名、一般入試枠256名

再出願:289名

 

33名の超過です

 

数年前の高倍率時には及びませんが、至って普通と言えます

 

ここから2名の二次募集ですから、35名の欠席または辞退者が出たということです

 

結果的に受験者全員が合格ですか…

 

私が函館中部でそうだったように、この世代の北広島の生徒は「キミたちは2次募集のあった年だから」と言われ続けるんでしょうね

 

結局、私の代の函館中部は、この言葉をバネにしたのかはわかりませんが、例年よりは北大や東北大の現役合格者は多かったはずです

 

北広島もそうなるといいですね(´-`).。oO

 

 

さて、二次募集になった原因として考えられるのは2つあります

 

1つは高専に合格した受験生の欠席・辞退

 

もう1つは私立上位校に合格したことによる欠席・辞退

 

 

まず、私が気になったのは欠席者の数

※欠席考慮倍率からの概算です。実数とは異なります。

 

H25:1.13→1.06(22名)

H26:1.35→1.26(29名)

H27:1.15→1.07(26名)

H28:1.22→1.15(22名)

H29:1.38→1.29(29名)

H30:1.36→1.32(13名)

 

昨年を除けば、倍率の高低に関わらず20名から30名程度の欠席者は毎年出ています

 

今年も同程度欠席していたとすると、もうそれだけで定員割れぎりぎりだったことになります

 

欠席が多い理由は、数年前から同様であることから、私立云々ではなく高専の合格者によるものだと考えています

 

 

ちなみに、2021年度の北広島の1学級減には理由がありまして

 

北広島市の中卒者の状況と北広島高校の倍率

※倍率は推薦を含む、H29・30は欠席者を考慮したもの

年度 中卒者数 増減 倍率
H29 703 1.29
H30 659 −44 1.32
H31 709 +50 1.30
R2 640 −69 1.10
R3 584 −56
R4 587 +3

 

来年(R3)はH31と比べて、125名の減少です

 

なるほど、これなら1学級減っても仕方がない…と思いますよね

 

でも、それは道教委がこのような地元の中卒者の数だけを見て出した結論

 

下の数字を見たら、「あら」っと思いますよ?(^_^;)

 

北広島高校の進学者の状況(H31の入学者)

東区 : 1名

白石区:13名

豊平区: 2名

厚別区:58名

清田区:36名

 

以上、札幌市110名

 

江別市:34名

千歳市:59名

恵庭市:49名

北広島市:49名

 

石狩学区外:18名

道外:1名

 

地元である北広島市出身の生徒は15%に過ぎず、札幌市の生徒が3分の1強である

 

これが今の北広島高校なんです

 

今年は中卒者の数がどの地域も減少していて、それもあって11校12学級減ということになりました

 

ただ、来年は…増えるところもあるんですよね

 

白石区 +33名
厚別区 ー24名
清田区 +64名
江別市 ー33名
千歳市 +40名
恵庭市 ー18名


 

私立については日大の先生から15日の熟長会の時に「推薦3の合格者で入学手続きを済ませている生徒がいる」という話しを聞いています(どのくらいの数かはわかりません)

 

それなりの数、私立を選択した受験生がいたのではないでしょうか

 

就学支援金の影響は、思っていたよりは限定的だと言われていますが、それでも以前ほど「何が何でも公立へ」という雰囲気ではなくなってきているのを感じます

 

 

というわけで、今年の北広島の二次募集については「例年通りの欠席者数が出た上に、私立を選択する生徒が若干出たため」と私は考えました

 

来年どうなるかについては、1学級減ですが、上に述べたように中卒者が増える地域もあるため、少なくとも定員割れを起こすような状況にはならないと想定しています

 

1.2から1.3倍ですかね

 

 

それでは、今日はこのへんで



| 公立入試関係 | comments(8) | - |
comment
- | 2020/03/25 8:27 PM
管理者の承認待ちコメントです。
旭川一のキャッチャー | 2020/03/25 10:10 PM
私も二次募集の高校名に北広島高を見てビックリしました!
毎年夏に道教委が発表している入学者選抜状況を見ると、札幌市内はどの高校も欠席は一桁なのに、千歳高と北広島高は20名以上なんですね。
これだと私立高というより地理的に通学圏の苫小牧高専合格による欠席の多さと言えますね。
旭川も中堅高にいくほど高専による欠席が多くなっています。
札幌は進学実績や独自の取り組みを行っている私立高が多く、ギリギリ公立合格で大学受験に挑むより良いと考える親もいそうですので、多くの選択肢があって羨ましいです。
旭川はそんな私立高がないので、ただ公立高落ちを待つのではなく、魅力ある取り組みで競いあってほしいものです。
あんじゅ | 2020/03/26 10:09 AM
今年の倍率全体を見た瞬間に異様な感じがしました。
やはり私立の影響だと個人的に思います。
毎年10人ほどの辞退はあるとは聞いてますが、不合格者から追加合格させてますからね、、、
子どもが言うには、あまりにも酷い入試点の子には追加合格させなかったのでは?と。
数年前に開成でまさかの定員割れの際も、追加で北落ち西落ちの子が入っているので無理して不合格者から埋めるよりかは確かに学力高い子が入りますよね(^_^;)
高校説明会を子どもと参加した感想は、私立は指定校推薦枠が比べものにならないほど多いかったです。
こんな大学もこんなにあるの?!みたいな(笑)
MARCHも中堅上位から入るには簡単な事ではないので、無償で私立行けるならと私立に結構な人数が流れたのではと。
でも私の周りでは私立から難関大に行ったのは全てトップ校落ちしかいないような、、、
でも公立通うより距離が近い&駅近立地などの理由もあるかも知れませんが。

来年の政権交代あったとしたら無償は続くのでしょうか?
私はあまり政治には詳しくないのでわかりませんが、娘が幼稚園時の鳩山政権で子ども手当24000円をあてに結構な人数で3人目の出産したママたちがいました(笑)
働かないで62000円みたいな。
でも一度たりとも満額の24000円は支払われることはなかったですからね。
あてにしてた家庭はその後大変な事態ですよ(^_^;)

あとは就職で大学の入試方法を気にする所も多いと聞きますよね。
専門職ならAOや推薦は利用すべきと個人的には思いますが。

天使大の子の話、感動しちゃいました。
数年前の保育士目指す子の話の時もそうでした。
出会った人によって人生大きく変化しますよね。
私も子どもたちの勉強の事でたどり着いたのが先生のブログでした。
コメントの返信の言葉や他に助けられた事多々ありましたm(_ _)m
高校も大学の受験も終わりましたが、先生のブログだけは見ちゃいます。
今は高校の娘がたまに見ているようです(*^^*)
たかとりーな | 2020/03/27 5:46 PM
>匿名さん
情報提供ありがとうございます<(_ _)>

>旭川一のキャッチャーさん
入学者選抜状況…存在を忘れてました(笑)
後で見に行って、欠席者直しておこう。
地方だと、地元の私立ではなく、札幌の私立に出てくるという話しは聞きますね。
それ以前にそれぞれの地元の公立高校もレベルの低下が著しくなってきているようですが。
その辺りは、また5月から6月にかけての大学合格者の記事で。

>あんじゅさん
いや、公立で追加合格させずに二次募集というのはできないはずです。
それなら定員割れで不合格者を出すことも可能になってしまうので。

私立は指定校でいい所持ってますよね。
私も説明会に行って驚くことが多いです。
ただ、北海道からはなかなか行けないというのも事実で、実質的に枠は余らせているようです。
本州の塾の先生たちから「もったいない!」という声が聞こえてきそう。

そうですね、政権交代があれば、それまでとガラッと政策変わったりしますから。ちょっと怖いですね。

数年前の保育士を目指す子の話…皆さん、本当に私よりもよく覚えてますよね(^_^;)
高校生で、見ている子が多いのは、最近よく聞きます。
もう少し高校生向けの記事も増やさねば…
- | 2020/04/01 2:05 AM
管理者の承認待ちコメントです。
たかとりーな | 2020/04/01 7:03 PM
>通りすがりさん
うーん…このコメントは公開してもいいんですかね。
ぜひ皆さんにも見ていただきたいのですが、若干削った方がいいところがあれば、それを教えていただければ私の方で再投稿いたします。
通りすがり | 2020/04/03 2:36 AM
遅くなりました。通りすがりです。
公開用にリポストします(何を書いたか忘れたので笑)。削るべきでないところが削られているようでしたらご容赦ください。
まず,北広島の二次募集について取り上げていただきありがとうございます。分析を拝見して,さらに踏み込んでいただきたいと思った点は,そもそもなぜ当初倍率が下がっていたのかです。
昨春の北広島の進学実績は,国公立大学合格者数としては開校以来過去最高です。現役152人は,旭丘の149人や札西の131人を超えていて驚異的とさえ言えます(浪人込みでは数字が逆転するにしても)。よって,今春はその実績を見た中学生が受験したわけですから,高倍率がさらに上昇してもおかしくなかったはずです。それが蓋を開けたら下がったのですから,北広島の先生はかなりショックだったのではないでしょうか。
考えられる倍率低下の理由の1つは,中学生やその保護者が,数字の「中身」を見たからではないかということです。例えば,北大の数字は以前より減っていて,昨春,啓成にほぼ並ばれたのを意外に思った人も少なくないでしょう。そこで気になるのは,今回の分析にもあった,厚別区や江別市から北広島に「流出」していたこれまでの流れです。かつては北広島と同レベルの時期もあった大麻が頼りなくなって,厚別区や江別市から北広島に通うケースもあったと想像しますが,ここにきて,特に江別市からわざわざ啓成を通り越して北広島まで通う必要があるのだろうか?という疑問が出てきても不思議ではないように思います。今春の倍率低下で,どの地域の生徒が減ったのか,明確な傾向が出てくれば要因が見えてくるかもしれません。
ちなみに,その啓成は定員割れの年に入学した生徒が卒業した今春も北大16人をはじめ,好調を維持しているように見えます。その原動力の1つになっていると思われるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定から丸10年,2020年度から5年間(3期目)の継続採択が先日文科省から発表されました。地元の中学生を惹きつける(北広島への流出を止める)ことができれば,さらに追い風になるのかなと想像しています。
たかとりーな | 2020/04/07 9:50 PM
再投稿ありがとうございます。
確かに進学実績では過去最高かもしれませんが、中学生が志望校を選ぶ際はそれだけではありませんからね。
私たちのあずかり知らぬところで、良からぬ噂が流れていた可能性もあります。
また、学校説明会の印象が悪かった場合も、出願に大きく影響していることがあります(数年前の啓成がそうだったようです)
もちろん、通りすがりさんがおっしゃるように、進学実績の中身を見ている可能性もあるでしょう。
実際に、入学者の出身別の数字が出てくるのはもう少し先なので、それが出たらまたこの話題については取り上げてみようと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。



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