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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
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2020札幌圏の公立高校出願状況(前編)追記あり

※国際情報の国際文化科について追記がありますのでご注意ください

 

ここ数年、最初の倍率発表は波乱の連続でしたが…

何年ぶりでしょうね、発表された数字を見て安心したのは(笑)

というわけで、札幌圏のみ(職業科を除く)ですが、公立入試の出願状況について書かせていただきます。

まず、始めに
この記事は、受験生及び保護者の方の不安感をあおるためのものではありません。
中には報道されているものと著しく異なるものも含まれています。
しかし、その事実を知らないまま、2月末の最終発表を迎えるのではなく、しっかりと自分の置かれた立場を理解したうえで、残りの期間頑張っていただくものです。
なお、数字については万全を期してはおりますが、ミスもあるかもしれません(^_^;)
おかしいと思った場合は遠慮なく質問していただきたいと思います。

それでは、毎年恒例の注意点について…
報道(発表)されている数字は大まかなものに過ぎません。
理由は3つありまして

1つ目は「倍率が小数第2位を四捨五入して出されているから」

報道では1.3倍となっていても実際には1.25倍〜1.34倍まで開きがあるからです。
この0.09倍を「大したことのない数字」と捉えるかどうか、それは人それぞれだと思います。
ちなみに、320名定員の高校で約29名分にあたります。


2つ目は「推薦入試も加味した倍率だから」

具体的に数字で説明したほうが良いでしょう。
例えば札幌国際情報高校普通科の場合。
報道されている倍率は1.6倍、小数第2位まで出すと1.58倍です。
推薦枠24名に対して34名が出願しています。
単純に推薦枠いっぱいの24名に合格を出したとすると10名の推薦不合格者が出ます。
一般の募集人員は80→56、それに対して推薦不合格者が全員再出願したとして出願者数は92→102。
一般入試の倍率は1.82倍に上がります(実際には推薦不合格者が全員再出願ということはないでしょうが)
これは不合格者の数は変わらないのに、合格者の枠が狭くなったことによるもので、推薦入試で合格した生徒が、一般入試でも合格する基準に達していたとすると、単に合格が早く出ただけに過ぎません。

また、札幌国際情報高校の場合第2希望まで(この場合国際文化科)書くことができますので、普通科が不合格でも国際文化科で合格が出る可能性もあります。

 

今年はここ以外に、推薦入試の定員を超えたのは

 

札幌旭丘(16人超過)

北広島(4人超過)

千歳(2人超過)

 

定員を超過していなくても、推薦入試がある高校を一般受験する場合は、今報道されている倍率より若干高くなるのが普通です。


3つめは「他の科からの合格者を想定していないから」

こちらも実際に数字を使って説明しましょう。
昨年に続き、なかなかの高倍率になった札幌啓成高校ですが、この高校には普通科と理数科があります。
今年は普通科定員280名に対して出願者351名(推薦出願者含む)で、倍率は1.25倍。
しかし、推薦出願者49名が全員合格したとすると、残りの枠は231名。
さらに、理数科が現時点で定員40名に対して73名の出願。
単純に33名が普通科に回ってくることになります。
すると、一般出願302名+理数科不合格者33名=335名。
倍率は355÷231=1.54…
全然違いますよね(^_^;)
こういったケースがありますので、普通科の生徒や、理数科の生徒の中で普通科の合格でも構わない生徒は、こちらの倍率を参考にしてください。

そして、特に注意しなければいけないのは
「昨年との比較は当初の数字であって、最終的な出願との比較ではない」
ということです。
道教委のHPで発表になった(新聞でも報道される)昨年度との比較は、まさに昨年の今時期に発表になった当初の数字。
ここから出願変更、再出願を経て、入試本番時には結構数字が変わっています。
そちらと比較をしないと、思わぬ読み違いをしてしまいます。
あと、今年も昨年の当初発表と出願変更後の両方でどれだけ出願者が増減したか比較してみました。

もし出願変更を検討している場合は、そちらも参考になさってください。


さて、そういった点も踏まえて、発表されたものとは違った倍率をお知らせしたいと思います。

赤文字は定員削減(清田普通科は2クラス、他は1クラス)の高校を表しています。


左から小数第2位までの倍率、昨年の当初倍率、昨年当初からの増減、昨年出願変更後からの増減、昨年出願変更した人数。

倍率は推薦入試を除いたものになっています。
更に他の科がある場合は、下に学校全体での倍率を載せてあります。
札幌国際情報については、学校全体での倍率は載せていません、ご了承ください。

道立高校
東  :1.50 (1.81) (-98) (-34) 64人減
西  :1.52 (1.67) (-48) (-29) 19人減
南  :1.23 (1.37) (-44) (-27) 17人減
北  :1.31 (1.28) (+7) ( 0) 7人減
月寒 :1.34 (1.43) (-83) (-110) 27人増

 

啓成(普):1.31 (1.37) (-19) (+ 3) 22人減
啓成(理):2.06 (1.67) (+ 9) (+ 9)  増減なし
啓成(総):1.54 ※理数科不合格者が普通科に回ったときの倍率
北陵 :1.44 (1.24) (- 2) (- 5) 3人増
手稲 :1.09 (0.99) (-16) (−49) 33人増

 

丘珠 :1.09 (0.84) (+38) (+26) 12人増
西陵 :0.98 (0.99) (-44) (-58) 14人増

白石 :1.40 (1.10) (+31) (+ 3) 28人増
東陵 :0.92 (0.98) (-21) (-29) 8人増
南陵 :0.83 (0.75) (-16) (−21) 5人増

 

東豊 :0.57 (0.83) (−96) (−88) 8人減
真栄 :1.01 (1.16) (-24) (−27) 3人増
あすかぜ:0.74 (0.88) (-75) (−73) 2人増
稲雲 :0.95 (1.03) (−24) (−37) 13人増
英藍 :1.03 (1.40) (-110) (-91) 19人減

 

平岡 :1.23 (1.07) (+39) (+31) 8人増
白陵 :0.86 (0.93) (-10) (-11) 1人増
国際情報(普):1.82 (2.38) (-31) (+ 1) 32人減
国際情報(国):1.37 (1.13) (+12) (+ 7) 5人増

国際情報(普+国):2.37

※普通科不合格者が国際文化科に回ったときの倍率(ただし、スライド合格者には一定の枠があるかも?)
国際情報(理):1.03 (1.58) (−17)
国際情報(グ):1.68 (1.34) (+20)

 

江別 :1.20 (0.96) (+49) (+38) 11人増
野幌 :0.62 (0.79) (−60) (−60)増減なし
大麻 :0.78 (0.90) (−35) (−17) 18人増
千歳(普):1.19 (1.29) (-67) (-71) 7人減
千歳(国):0.66 (1.15) (-16) (-16)増減なし

 

千歳北陽:0.75 (0.80) (−41) (−36) 5人減
北広島:1.07 (1.28) (−54) (−62) 8人増
北広島西:0.86 (0.85) (-29) (−40) 11人増
石狩南:1.43 (1.11) (+88) (+60) 28人増
当別 :0.64 (0.80) (-13) (−13) 増減なし

 

恵庭南(普):1.02 (0.92) (−18) (−24) 6人増
恵庭北:0.91 (0.97) (-16) (−24) 8人増
石狩翔陽:1.09 (1.06) (+ 9) (+ 1) 8人増
厚別 :1.23 (1.52) (-75) (-42) 33人減


市立高校
旭丘 :1.67 (1.59) (+21) (+23) 2人減
藻岩 :1.35 (1.18) (+43) (+19) 24人増
平岸(普):1.58 (1.44) (+39) (+32) 7人増
平岸(デ):1.31 (1.50) (− 2) (− 2)増減なし
清田(普):1.60 (1.25) (-47) (−37) 10人増
清田(グ):1.04 (1.18) (− 4) (− 6)2人増
新川 :1.62 (1.85) (-53) (+ 9) 62人減


昨年に比べて大幅に志願者が増えた(+30人以上)高校
※当初出願・最終出願問わず

丘珠 :1.09 (0.84) (+38) (+26)

白石 :1.40 (1.10) (+31) (+ 3)

平岡 :1.23 (1.07) (+39) (+31)

江別 :1.20 (0.96) (+49) (+38)

石狩南:1.43 (1.11) (+88) (+60)

藻岩 :1.35 (1.18) (+43) (+19)
平岸(普):1.58 (1.44) (+39) (+32)

 

平岸を除けば、昨年低倍率だった反動で志願者が増えたと思われる高校ばかり。(ただ、平岸も例年から比べると1.44倍は低い方)

白石と石狩南は、道コンセミナーの記事でシグナルが出ていることを伝えていましたが、その通りになりましたね。

 

逆に昨年から大幅に志願者を減らした(−30人以上)高校
※当初出願・最終出願問わず

東  :1.50 (1.81) (-98) (-34)
西  :1.52 (1.67) (-48) (-29)
南  :1.23 (1.37) (-44) (-27)

月寒 :1.34 (1.43) (-83) (-110)

手稲 :1.09 (0.99) (-16) (−49)

西陵 :0.98 (0.99) (-44) (-58)

東豊 :0.57 (0.83) (−96) (−88)

あすかぜ:0.74 (0.88) (-75) (−73)
稲雲 :0.95 (1.03) (−24) (−37)
英藍 :1.03 (1.40) (-110) (-91)

国際情報(普):1.82 (2.38) (-31) (+ 1)

野幌 :0.62 (0.79) (−60) (−60)
大麻 :0.78 (0.90) (−35) (−17)
千歳(普):1.19 (1.29) (-67) (-71)

千歳北陽:0.75 (0.80) (−41) (−36)
北広島:1.07 (1.28) (−54) (−62)
北広島西:0.86 (0.85) (-29) (−40) 11人増

厚別 :1.23 (1.52) (-75) (-42) 33人減

清田(普):1.60 (1.25) (-47) (−37) 10人
新川 :1.62 (1.85) (-53) (+ 9) 62人減


多すぎです(^_^;)

1クラス定員が減った高校はまだわかります。

東・西・南・英藍・国際情報(普)・厚別・新川あたりは高倍率を嫌ったからでしょうね。

稲雲・大麻・北広島は…どうしたんでしょう。

出願変更である程度増えることが想定されます。

 

次に高倍率(1.50倍以上)の高校について

国際情報(普+国):2.37

啓成(理):2.06

国際情報(普):1.82

国際情報(グ):1.68

旭丘 :1.67

新川 :1.62

清田(普):1.60

平岸(普):1.58

啓成(総):1.54

東  :1.50

 

国際情報の国際文化を受験する生徒は、本当に注意してくださいね。

実際は、見た目の倍率(1.13倍)ではなく、普通科不合格者46名を加えたこの倍率が正しいのです。

ただ、推薦不合格者の10名が再出願でそのまま国際情報の普通科を出願してくるとは限りませんし、第2希望に国際文化を書かなければ合否判定の対象にはなりません。

しかも、例年普通科から国際文化科に回ってくるのは数名程度という話しですので、実際はここまでの高倍率ではありませんが、それでも、発表されているものと比べるとかなりの差があるということは認識しておいてください。

 

そして、定員割れの高校は

 

西陵 :0.98

稲雲 :0.95

東陵 :0.92

恵庭北:0.91

白陵 :0.86

北広島西:0.86
南陵 :0.83

大麻 :0.78

千歳北陽:0.75

あすかぜ:0.74

千歳(国):0.66

当別 :0.64

野幌 :0.62

東豊 :0.57


一部の例外を除くと、ここに挙がっているのは毎年定員割れをしている高校ばかりです。

しかも、以前と比べて惜しい?定員割れではなく、ぶっちぎりで割れることが増えてきているように思います。

 

明日は後編として、なぜこのような出願状況になったのか、出願変更の動きはどうなるのかを考察したいと思います。


それでは、今日はこのへんで



| 公立入試関係 | comments(10) | - |
comment
あいするちきゅう | 2020/01/29 9:23 AM
はじめまして!いつもこちらのブログとても参考にさせていただいています。
現在中3の娘を持つ母です。
国際情報の国文について質問です。数字は正確なものでしょうか?
よかったら計算式を教えていただけませんか?
自分なりにも先生と同じ計算をして本当の倍率を出していたのですが、何かが違っていました、、、。
江別市民 | 2020/01/29 12:12 PM
大麻はいじめ停学騒動の影響もあったかと思いますが、さすがに危機感を覚えるべきですね。
校則を緩めるなどの大胆なテコ入れも必要だと思います。

あと、全体的に見て志願者を大きく減らした学校が多いのは、石狩地区の受験生の数自体が大幅に減ったからでしょうか?
たかとりーな | 2020/01/29 3:12 PM
>あいするちきゅうさん
すいません、計算間違ってました<(_ _)>
国際情報(国文)定員80名、うち34名が推薦で合格したとして、一般入試枠残り46名。国際文化科一般出願63名+普通科不合格者想定46名=109名。109÷46=2.37倍でした。
上でも書いたように、普通科の推薦不合格者がそのまま再出願するわけでもないですし、第2志望で全員が国際文化科とも書かないでしょうから、これはあくまでも最大の倍率です。

>江別市民さん
いじめ停学騒動…そんなのあったんですね(^_^;)
石狩学区の中3生は前年比726名減です。
ただ、それ以上に公立の出願者は減っているので、私立単願・推薦に相当数流れたんだと思います。
ネオリアリズム | 2020/01/29 3:14 PM
たかとりーな先生、いつも貴重な情報をお届けくださってありがとうございます(受験情報も競馬予想も、笑)。

国際情報の合格者発表には、私もちょっと?と思うことがありまして、例えばH.28入試では、普通科の一般受験の受験番号の生徒が8名国際文化(定員の10%)に、4名理数工学(同じく定員の10%)に名(番号)を連ねていましたが、H.31入試では国際文化にも理数工学にも普通科の受験番号を持つ生徒は確かいませんでした。普通科受験者の中に第二希望・第三希望に国際文化や理数工学を書いた生徒がいなかったからでしょうか。

もう1つ、今あげた数字にもありますように、普通科から流れてくるのは多くて定員の10%までのようにも思います。今年の場合、普通科不合格者が全員国際文化を第二希望にしていても、回ってくる生徒46名の内8名合格発表され、残りの合格枠38名分(今年は国際文化の推薦が34名にとどまっているので)は、国際文化を第一希望にした生徒たちに残されているのではないかと思うんですが。

啓成の理数科と普通科のように理数科不合格者が全数普通科に回って合格(もちろん点が足りていればですが)というのとは、意味合いが異なっているのではないかと思うんです。ただ、昨年のように全くスライド合格なしのように見える年は、学校側のなんらかの意図が働いているのかなとも思い、毎年すっきりしないんですよね。
たかとりーな | 2020/01/29 3:41 PM
確か、何年か前に第三希望は書けなくなったんですよね。
普通科と国際文化科、理数工学科とグローバルビジネス科の組み合わせしか選べなくなったはずです。

なるほど、スライドにも定員枠が存在すると。
そうでないと、国際文化科に普通科不合格者が全員スライドすることになりかねませんから…それは高校側としても本意ではありませんよね。
ただ、この辺りははっきりと明記されていないので、あくまでも高校側の思惑次第なんでしょう。

啓成は理数科と普通科の定員に大きな差がないので、そこまで問題にならないのでしょうが、国際情報の場合は定員が同じですからね。道教委に聞いても高校側に聞いても、はっきりとしたことは教えてくれないでしょうから、国際文化科を第1志望にしている子は、普通科から「数名レベル」で流れてくることを考えて、頑張ってほしいですね。
ネオリアリズム | 2020/01/29 5:02 PM
そうでした。国際情報の第3志望はH.30年度まででしたね。H.28年度の例からのノリで書いてしまいました。ごめんなさい。

高校入試までの期間もあとわずかになってきました。お体に気をつけて頑張ってください。ブログの更新、楽しみにしています。
たかとりーな | 2020/01/30 10:02 PM
募集要項で確認しましたが、1国際文化、2普通、3グローバルビジネスはありのようで、ただ第3志望は定員割れでないとスライドはないようです。

色々調べましたが、確たるものは出てきませんね。闇に包まれています(笑)
募集要項の「出願学科について、第1志望のほか第2志望があるときは、できるだけ第1志望を優先して選抜を行うこと」が、いろんな解釈ができるだけに…
あいするちきゅう | 2020/01/31 12:04 AM
先生、コメントありがとうございます!
正確な倍率が確認でき、有難いやら、恐ろしいやら…&#128166;
まさに国文を第一希望としている我が子は、部活引退後の受験への熱意は親も驚くほどで、どんどん成績を伸ばしているところです。ただ、これまでの蓄積とも言えるランクはあと一歩のところで伸び悩み、今後は当日点頼みです&#128166;
が、自分を信じて本当に努力しているので、将来への大きなステップになると親も信じております!
これからも更新楽しみにしています!
はるちゃん | 2020/02/01 8:33 AM
国際情報のスライド合格の基準は以前から謎に包まれていますよね。何人動くのか、普通科からグロビはあるのか?とか。
国際文化は英語配点が2倍なので、普通科から国際文化にスライド合格するには英語が高得点で5教科総合が国文の最低点を上回るとか、英語だけが上回るとか。
近年、各学科の倍率も高いので、容易にスライド出来ないのが現状かと。
合格発表をみると不自然な番号があるので、一目瞭然ですよね。
ただ、学習内容が学科によってかなり異なります。普通科から国際文化に行くと理系は自学じゃないと厳しくなるので、しっかり考えて欲しいです。(自分の目指す進路じゃないと途中で変更(退学もしくは転学、留学など)がどの学科も少なくないと感じています。
色々ありますが、自分の目指すものがある人にはよい学校なので、受験生には頑張って欲しいです。
たかとりーな | 2020/02/01 10:52 PM
>あいするちきゅうさん
事情が事情だけに正確な倍率と言えるかどうか怪しいですが…公表されているものよりも厳しいということだけは間違いないです
健闘を祈ります

>はるちゃんさん
英語の配点が高いので、そこで判断している線はありますね。いずれにしても憶測の域を出ませんが。
こういうことも含めて、もう少し透明化してほしいですね。お役所文書のように、「どうとでも取れる」ような書き方で逃げないでほしいです。



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