札幌市中央区北1条東1丁目6−16ニューワンビル3階
「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
<< 札幌記念 main 2019年8月道コン感想(前編) >>
ちょっと南に対する印象が変わりました

先日(と言っても随分経ちますが)、南高を卒業したお子さんをお持ちの方から、テスト類や進路に関するプリントを譲っていただけることになり、一通り目を通させてもらいました

 

東西南北の中で、南に通う生徒を指導した経験が少なかったので、こうしたものを見る機会もなかなかなかったんですよね

 

 

まず、テスト類を見て思ったのは…

 

定期テストや実力テストで、センター試験を意識(というか過去問をそのまま活用)しているものが多いということ

 

 

次に、進路指導に関することとしては…

 

学校側から医学部医学科への進学を推しているわけではないということ

 

ただ、高大連携の取り組みは圧倒的に医学部とのものが多いということ

 

 

そして極め付けが、先ほどと重なる部分もありますが…

 

センター試験を重要視していること

 

これは意外でした

 

というか、今までどこの高校からも、「二次試験の学力がつけばセンター試験は大丈夫」という、どちらかというとセンター試験を軽視するような発言しか聞いてこなかったので

 

もちろん、二次を軽視するというわけではないですよ

 

しかし「まず、センターで点を取れなければお話にならない」という、ごく当たり前のことがしっかりと書かれてあるとは思いませんでした

 

まあ、ちゃんと分析したらわかるんですけどね…

 

二次で逆転されることはあっても、逆転することはほぼないということが(^_^;)

 

 

他には

 

「いわゆる勉強特訓的な指導はしない」「勉強は自主自律が基本なので、やる人とやらない人の差がつきやすい」と明言している

 

「学校の授業(予習・復習も)を大切にすること。授業を大切にしないで塾や通信添削をやっても成果は上がらない」と明言している(そりゃそうだ)※南高は比較的、塾や予備校に通うことに寛容です

 

というのもありますが、進路指導の先生が書かれている、以下の言葉が私の心に刺さりまくったので、皆さんにもおすそ分けしておきます

 

個人的に、これを書いた先生とは話が合いそうな気がします(笑)

 

 

◎受験勉強のモチベーションの維持について、とりあえず高い偏差値の大学にしておけば、それに向けて頑張れるというのは、どうなのであろうか。その大学に行く意味、その大学の学部に行く意味が話せないならば、モチベーションが維持できないのでは?

 

◎受験生の危険な言動:「仮に浪人してでも挑戦したい」(もう浪人確定)、「この模試は体調が悪かったから仕方ない」(体調管理も能力の1つ、言い訳が多いタイプ)、「(申し込んだのに)模試を受けない。家で勉強した方が力がつくと言う」(逃避行動)

 

◎良い大学とは偏差値の高い大学ではありません。君にとって充実した勉強と大学生活が送れるところです。

 

 

特に3つ目

 

北大やMARCHより少し入りやすくて企業の評価が高かったり、面白い研究をしていたりする大学をいくつか挙げてくれています

 

国公立文系

 

奈良女子

横浜市立

都留文科

筑波(情報)

小樽商大

静岡(人文)

新潟県立(人間)

 

私立文系

 

津田塾

東京女子

日本女子

立命館アジア

フェリス女子

 

国公立理系

 

電気通信

名古屋工業

京都工芸繊維

東京海洋

豊橋技術科学

旭医(看護)・弘前(看護)

長岡技術科学

山形(工)

はこだて未来

 

私立理系

 

豊田工業

近畿(水産)

芝浦工業

東京都市

千葉工業

北海道科学(薬)

金沢工業

 

なるほどと思わされるラインナップですね

 

興味のある方は調べてみてください

 

南ですから、旧帝や医学科を目指す生徒が当然多い訳で、もちろんそうしたものに対応する情報もふんだんに用意されているわけですが、必ずしも高校側はそこばかりを見ているわけではないという表れだと思います

 

これだけ高い実績を出していても、受験人数と合格者の割合は

 

H30(昨年春)

国公立大学医学科 60/23(前期・後期の合計)

難関国立10 268/120(前期・後期の合計)

※難関国公立10とは、北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大・一橋・東工・神戸のことを指す

 

北大 177/80(前期 120/58)

東北 20/9

東大 15/4

京大 20/7

一橋 7/2

 

ですからね

 

南に行けば、難関大に合格できるという訳ではないんですよ(^_^;)

 

 

そして、進路のしおりも3年分見たのですが…合格体験記

 

どうして、「全然勉強してなかったけれど、部活引退してから死ぬ気で頑張って合格しました」ってパターンの人を多く載せるんですがね(´-`).。oO

 

「計画的にコツコツ頑張ったので、慌てることがありませんでした」という人のも載せればいいと思うんですよ

 

まあ、そういうのは好まれないんでしょうし、在校生のモチベーションを上げる(私でも今から頑張れば何とかなるんだ的な)には、「夏から追い込んで合格!」というのがいいんでしょうが、だから1,2年生は錯覚してしまうという側面もないですかね?

 

どこかの予備校で出している「不合格体験記」の方が、よほど有益のような気もしますがね

 

さすがに高校の進路のしおりには載せれないでしょうが

 

 

最後に受験生の保護者としての心構えを(これは高校受験も同じです)

 

まずは、お子さんを信用してください。自分の価値観はひとまず脇に置いて、話をじっくり聞いてあげてください。それから、お互いの考えを話し合いましょう。小さな努力・成長・前向きな変化を褒め、「待つ」こと、「どっしり構える」ことがお子さんに安心感を与えます。「口を出さずに程々に手をかけていく」くらいでちょうどいいです。

 

 

ぜひ参考にしてください

 

それでは、今日はこのへんで



| 教育関係(高校) | comments(14) | trackbacks(0) |
comment
ムーミンパパ | 2019/08/19 9:21 PM
先生、興味深い記事ありがとうございます。
この記事を読んで、私の南高に対する印象も変わりました。
これまで、数学の進度が速いとか、校内テストが難しいとか、やる気がないと授業について行くのもたいへんな学校というイメージしかありませんでした。
センター試験を大切に考え、バランスの取れた進路指導を行っておられるところは素晴らしいですね。
この記事を読んで、南高に興味を持つ学生がさらに増えるかもしれませんね。
保護者 | 2019/08/20 7:05 AM
合格体験記のことはありますが、進路指導に関しては他の高校も見習ってほしいですね。
とても参考になりました。
子供を南に入れたかった親 | 2019/08/20 9:01 AM
またしても、たかとりーな先生のお言葉、刺さりました。

先生ありがとうございます。

今一度、子供の声に耳を傾けねば・・・
はるちゃん | 2019/08/20 12:41 PM
たかとりーな先生、お久しぶりでございます。
大学入試関連の記事、思わず出てきてしまいました。
トップオブ北海道、南高の進路指導情報はとても興味深かったです。
先生と同じく、南イコール医学部のイメージでしたが、進路指導はそうではないのですね。
あと北大より入りやすい大学で興味深い研究をしている大学ありがたかったです。うちの学校でも生徒に情報教えてくれたら良いのに。(他科の推薦入試が多いからか普通科は結構放置ですよ。高校を選ぶときはよく考えましょう)
なかなか北海道では北大以下の大学(特に理系)の選択が難しいです。
学校の情報を集めても特色がわかりにくく、オーキャンには沢山は行けないので。
あと南高でも北大は半分は入れないんですね。
あと親の心構え、身にしみました。模試の出来に子ども以上に一喜一憂してしまい、大反省です。
旭川一のキャッチャー | 2019/08/20 8:28 PM
私も札幌南はバリバリの旧帝大、医学部推しかと思ってましたが、マイナーな地方大の研究内容も調べているのには驚きました。
旭川東はまずは北大推し、地方大(特に関東より西)は自分で調べなさい、みたいな雰囲気らしいのが悲しく感じます。
やはり本物のトップ高は進路指導にも余裕というか自信が感じられますね。
これでは他高が追い付くのは難しいと、つくづく思いました。
小保護者 | 2019/08/20 9:37 PM
貴重な資料の公開ありがとうございます。

南からも北大以上となると上位が必須となるのですね。
高1スタートダッシュが決め手でしょうか。

南高の進路指導ですが、医学部や一部の学部以外は、結局のところ北大より上は道外、下も道外ということのようですね。まだ先のことですが、親の方も気を引き締めて準備をしないとと思いました。
たかとりーな | 2019/08/21 1:55 PM
コメントつくかなとは思っていましたが、まさかこんなにとは(^_^;)
皆さん、こういった記事の方が興味ありますよね
毎日という訳にはいきませんが、なるべく期待に添えるように頑張ります
本当は、説明会でこの話ができれば良かったのですが…
- | 2019/08/21 9:58 PM
管理者の承認待ちコメントです。
お父 | 2019/08/30 7:54 PM
こんばんは、記事からだいぶ遅いコメントですが
先生は「進路のしおり」に合わせて「先輩からのアドバイス」
という、合格者体験談の冊子はご覧になりましたか?
前者では確かに、部活があったので。。。的な体験談が多いのですが
後者は帰宅部生徒を含むものなので、
それはそれで大変興味深いものです。
各自各科目の勉強の仕方をA4枚でフォーマットを有する形式に
記載しており、手書きですので見るだけで楽しめます。
機会があれば是非ご覧になられると良いと思います
たかとりーな | 2019/08/30 9:26 PM
>ヤッシさん
名前だけ出しちゃいました(笑)
こちらこそ、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございます

>お父さん
「先輩からのアドバイス」は残念ながら見ておりません
なるほど、手書きだと加筆訂正ができないので、「ありのまま」の意見が見れていいですね
体育が苦手だった父 | 2019/09/06 9:27 AM
とんでもなく遅いコメントで失礼します。
昨年度は御記事で勉強させていただきました。
10月29日の記事については、言葉足らずのコメントで失礼いたしました。

あの記事を拝見して私が「うちの子は南には不向きだろうな」と予想した通り、愚女は勉強で大苦戦しております。勉強量が足りない上に、勉強方法がわかっていない。私自身は、北高も考えていいのではないかと思っていましたが、本人は制服がいやだそうで、全く考慮しませんでした。同じ中学でも塾でも、向き不向きを考えて、北高に行った生徒がいたのですがね。

今は、興味のある部活があり、話が合う友達も多い、自由な高校生活が楽しくて、勉強する時間がないようです。普通の中学を卒業しましたが、中学に行くのがいやだったようで、環境が激変した今がとても楽しいらしいです。中学校ではいじめを受けたわけではありませんが、そんなにいやだったのなら、通学時間が長いのでやめた付属中受験に挑戦しても良かったのかなと、今になって思います。

今回の記事を拝見して、進路指導については、一安心いたしました。それから、5か月ほどの高校生活を見て思うのは、先輩や友達の影響が大きいかなということ。親の言うことは聞かないけれど、先輩の言葉は耳に入る。校風はそんなところからも決まるのかなと。そして、東大・京大志望の先輩が普通にいることは刺激になりそうです。

今は定期考査の最中で、愚女も入学当初よりは危機感があるようです。私自身も、別の高校ですが、最初は中学のペースでのんびりやって悲惨な点数をとって、少しは心を入れ替えた経験があるので、愚女にも何とかなってほしいものです。「どっしり構える」しかないのかな。

それから、記事には全く関係がありませんが、同期生の中には幼稚園や小さい頃の習い事でつながりのある人が意外なほど多いです。高校受験に関しては、幼児教育が大事なのかもしれません。
たかとりーな | 2019/09/06 6:37 PM
中学時代は話が合う友達がいなかったので、無理やり相手に合わせていたのでしょうね
自由な高校生活が楽しいのはわかりますが、親としては心配ですね(笑)補足の説明もいていただきありがとうございます
OBの保護者 | 2019/09/07 3:13 PM
久しぶりにHPを拝見しました。
南の進路指導のことが記事になっていましたので、私が以前感じたことを書かせてください。

我が子は数年前南高に通っていました。3番目に書かれている良い大学とは、充実した勉強と大学生活を送れるところと書かれたプリントが、私が参加した進路説明会でも配られました。
私はその文章にホッとして、説明会のお話を聞きましたが、実際の内容は旧帝大と医学部に特化したものでした。

それ以外の大学については、ほんの少しだけ触れる程度で、眼中にないような雰囲気だったのを憶えています。
学校全体が上をめざす雰囲気は強く、我が子はその空気にあまりなじめなかったようです。

水を差すようなことを書いて申し訳ありません。
ただ、現実と少し違うように思いまして、書かせていただきました。

これからも記事を楽しみにしています。




たかとりーな | 2019/09/07 10:34 PM
まあ、進路指導部としては「良い大学へ行ってほしい」と考えていても、保護者や生徒のニーズが旧帝大と医学部では、そちらの話が中心になるのはやむを得ないと思います
実際の個別の進路指導もそうでしたか?恐らくそうではなかったのではないかと思いますが

生徒も保護者も、せっかく南に入ったんだから、ある一定レベルの大学を受けないと恥ずかしいという感情もあるのでしょう
そんな中で自分の行きたい大学を貫くというのは大変だと思います
私としても、多様な進路に目を向けてほしいと思ってますよ



この記事のトラックバックURL
http://takatori-na.jugem.jp/trackback/4483
trackback
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>
Selected Entries
Categories
Profile
Archives
Recent Comment
Links
Link2
Mobile
qrcode