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2018年11月道コン感想(後編)

昨日に続き、11月道コンの感想です

 

理科がとんでもない大作?になりそうなので最後まで書ききれるかどうかわかりませんが、さっそくいきましょう

 

まず数学から

 

標準問題の大問1はいいですね?飛ばします

 

共通問題の大問2は、まず問2の作図

 

まあ簡単なのですが、うちの生徒に以下のようなものが多く見られました

 

iPhoneImage.png

 

わかりますか?

 

これだと、採点者に右側の印をつける長さの根拠がわからないんですよ

 

ちゃんとABと距離の等しいBC上の点だとわかるように、Bまで円を描いた方がいいわけです

 

でも、作図した方はABの長さだとわかっているから描かない

 

やさしくないですよね(^_^;)

 

きつい言葉で言うと「自分勝手な作図」です

 

高校になると、こういった「書いた者しかわからない答案」は容赦なく減点されていきます

 

関数や立体図形の記述欄もそうですよ

 

何の計算をしているのかわからないものを書かれても、採点しようがないんです

 

答案は、採点者に伝わるように書くことを意識してください

 

 

共通問題の大問3は…事務局の気持ちはわかりますが、方程式の文章題簡単すぎでしょ(笑)

 

でも、これで標準選択者の正解率が18.0%というんですから、闇が深いですよね…

 

問2は、標準選択者は問題の文章が長い時点で解くの諦めてますね

 

こういう現実を見ると、私はやっぱり上位層しか指導することはできないんだなと考えさせられてしまいます

 

 

共通問題の大問4は、問3がそれなりに手間がかかる問題でした

 

でも、A,B,Cの座標を求めて(1点)、四角形ABOCの面積を△OBCと△ABCに分けて求める(1点)ところまでは行ってほしかったですね

 

あとは、解答の作り方

 

「求める直線とABとの交点をPとし、点Pのx座標をtとおくと」などの言い回しに慣れることでしょう

 

 

共通問題の大問5は、サービス問題

 

この証明は書けないと困りますね

 

問2のFEの長さも、相似比を使えばCEの長さを求めることはできるワケですから

 

手順1つで求めることはできても、間にワンクッション入ると何をしていいのか、わからなくなるんですね…

 

 

大問6は裁量問題

 

まあ、今回上位で差がついたであろう問題は、問1(2)と問3(2)でしょうから

 

問2?

 

これは裁量ではないですねぇ…中2の1月道コンで出題されても不思議ではないレベルですよ

 

それが得点率14.6%なんですから、いかに解けそうな問題と手ごわそうな問題の見極めが甘いかということですよね

 

問1(2)は私はこう考えました

 

iPhoneImage.png

 

見えますかね?

 

問2(2)はまず色々な方向から立体を見てみましょう

 

問2−1.png

 

これが一番、問題用紙に載っているのに近い図

 

これを面AHE側から見ると

 

問2−2.png

こう見えます

 

そして今度は上から見ると

 

問2−3.png

 

こう見えます

 

AFE側の面がどうなっているかわからない人のために

 

問2−6.png

AE側から見た図です

 

ただ、実際にはこんな図は見れないので

 

iPhoneImage.png

 

こんな感じで平面図を書いて解いていくしかありませんね

 

 

おしまいは理科

 

色々言うことはあるのですが、それはそれぞれの問題の中で

 

 

まず大問1は小問集合

 

答え方の注意なのですが(発熱反応)反応とか、問題読んでないのか注意力がないのかその両方なのか

 

いずれにしても、いい傾向ではありません

 

ケアレスミスだとか言ってたら、いつまで経っても直りませんよ?

 

問4はいい問題ですね

 

小笠原気団と偏西風を指定語句にした記述問題なら、もっと良かったです(^-^)

 

問6は、動物の種類を答えさせるのではなく、見分ける特徴を追加させるところに問題の工夫が見られます

 

これも凄くいい問題だと思います

 

問7は、未反応の物質が鉄だと示す必要はなかったのではないかと思います

 

そこも含めて考えさせてほしかったですね

 

小問集合としては、非常に良い出来だったと思います

 

 

続いて大問2は化学分野(身の回りの物質、化学変化と原子分子、化学変化とイオン)

 

大問1と似たような話ですが、イオン式と言っているのになぜ物質名で答えるんですかね(^_^;)

 

恐らく、語句にこだわりがないんですよ

 

問4は、間違えるとしたら64:35をそのまま使って計算してしまうくらいですかね

 

 

大問3は生物分野(植物)

 

問1(2)は定番ですね

 

もう何回も書いていると思いますが、A,B,C,Dのそれぞれがどこから蒸散しているのか(A:裏+茎、B:表+茎、C:茎、D:表+裏+茎)

 

それをきちんと書き込めば、D=A+B−Cだとわかるはずです

 

問2(2)の問題は、大問1の問6みたいで、条件設定をする問題でした

 

私は好きです(^-^)

 

 

大問4は物理分野(電流)

 

問1(2)は実験1の条件をしっかり読み込めば訳ないのですが…

 

[3]コイルの動かす向きは逆→検流計の振れる向きも逆、コイルの動かす速さは速い→検流計の振れ幅は大きくなる

[4]棒磁石の向きが逆&コイルの動かす向きも逆→検流計の振れる向きは同じ、コイルの動かす速さは遅い→検流計の振れ幅は小さくなる

 

問2(2)がツッコミその1です

 

記述の正解率が驚きの0.4%だったのですが、それは「電流が磁界から受ける力が小さくなる」という答え方にあります

 

ここだけを抜き出してはわかりにくくなるので、その前の答えとともに振り返ってみましょう

 

「実験2の結果から、抵抗は電熱線Xの方が大きいことがわかる。そのように判断できるのは、加える電圧の大きさが等しければ、抵抗が大きい電熱線をつないだときの方が回路に流れる電流が弱くなり、電流が磁界から受ける力が小さくなるからである。」

 

電流が弱くなり、電流が磁界から受ける力が小さくなる???

 

わかりにくい表現ですよね(^_^;)

 

でも、これ教科書にも同じように書いてあるんですよ

 

iPhoneImage.png

 

うーん…

 

私は「導線が磁界から受ける力が小さくなる」なら、まだ納得がいきますけどね

 

現に、実験の目的としてはそう書いてありますから

 

iPhoneImage.png

 

動くものは導線ですからね、力を受ける対象も導線の方がいいと思うのですが…

 

教科書の記述変えてもらいましょうかね(笑)

 

 

 

大問5は地学分野(大地の変化)

 

ツッコミその2です

 

これはやはり問2(3)でしょうね

 

難しくて手も足も出なかったであろうことは承知の上で、この問題はグラフの作図にしてほしかったです

 

結局6択とは言え記号問題にしたところで「わかっていなくても正解する」ことがあり得るのですから

 

標準選択者と裁量選択者の正解率見ました?

 

標準選択:25.7%

裁量選択:24.8%

 

初めて見ましたよ、標準選択者の方が正解率高いなんて(-_-;)

 

解説もしてありますが、正直この問題を文章で説明するのもどうかと思うんですよね(笑)

 

なので、表?で説明したいと思います

 

iPhoneImage.png

 

もう少し大きく書けばよかった…(^_^;)

 

見えづらい人のために補足すると、A,B,Cそれぞれの初期微動継続時間とP波の速さはわかっているのでA,B,C間の距離を求め、そこから初期微動継続時間1秒あたりの震源からの距離を求めます

 

そこから震源からの距離を求めることができれば、地震の発生時刻を出すこともできます

 

地震の発生時刻さえわかれば、緊急地震速報発表は9秒後なので、あとはグラフの縦軸・横軸それぞれの値を出すことができます

 

他にも方法はありますが、限られた時間で私が思いついた方法はこれでした(笑)

 

 

大問6は選択問題(運動とエネルギー)

 

ツッコミその3、問2ですね

 

作問ミス寸前です

 

というか、この問題のおかげで、道コンの過去の作問ミスが判明しました(え?)

 

斜面から水平面上に移動した瞬間はテープのどの部分にあたるのか

 

私も、今まで特に疑問に感じたことがありませんでした(ですから、今まで気づかなかった私も悪いんです)

 

でも、今回の問題を見て「ちょっと待てよ…」と思ったのです

 

iPhoneImage.png

 

これ、D点の途中で等速直線運動になったのなら、Dのテープの長さがもう少し短くないと変じゃないです?

 

斜面を台車が下る運動は、中学校では「だんだん速くなる運動」と習いますが、高校物理では「等加速度運動」と呼ばれます

 

重力によって、少しずつ等しく速度が大きくなっていくのです

 

イメージとしては、こんな感じです

 

iPhoneImage.png

 

この1打点ごとの長さを、高校の物理基礎で習う公式に当てはめて計算したものがこれです

 

iPhoneImage.png

 

前の長さに0.144を加えた長さが次の長さになってますね

 

そして1本目と2本目、2本目と3本目の長さの差が3.6cmです

 

3本目と4本目の長さの差はこれまでの3.6cmの半分の1.8cmです

 

ちなみに、この場合は3本目と4本目の間でちょうど等加速度運動が終わっています

 

3本目と4本目の間で等加速度運動が終わっても、3本目と4本目の長さは違うことがわかりますか?(これ非常に重要です)

 

さて、これを基準に考えましょう

 

今回の道コンの問題は

 

iPhoneImage.png

 

AとBの長さの差が2.1cm

BとCの長さの差が2.2cm

CとDの長さの差が2.1cm

 

この0.1cmの違いを実験誤差とすると、Dの最後まで加速は終わっていないと考えるのが妥当です

 

では、仮にDとEの切れ目で加速が終ったとすると、E以降のテープの長さは?

 

そうなんです、2.2cmの半分の1.1cmを足した長さ、8.6cmでなければいけないのです

 

では、解答の通りにDの途中で加速が終わっていたとしたら?

 

上の計算式の画像を見てください

 

上の例で言えば加速分の0.144を足すことがなくなる(最初だけ0.722を足す)ので、今までと同じ増え方はしないのです

 

つまり、Dの途中で加速が終わっているのであれば、Dの長さは7.5cmより短くなければいけないのです

 

一応、計算しましたよ(笑)

 

でも、0.1〜0.2cm程度の違いでした(-_-;)

 

なので、作問ミスとまでは言えないのです

 

 

ちなみに過去の明らかな作問ミスは、この2つを比べればわかります

 

iPhoneImage.png

※これは正しい(3本目の0.3秒後まで4.0cmずつ増加、4本目はそれまでの4.0cmの半分である2.0cm増えていることから3本目と4本目の切れ目まで等加速度運動していたことがわかる)

 

iPhoneImage.png

※これは誤り(4本目の0.4秒後まで2.4cmずつ増加、そこからは全く増えていない。ちなみにこの問題では0.3秒後におもりが床についたらしい…であればDE間の長さは7.2cmでなければいけないはず。なぜD点でおもりが床についているのに、その後同じだけ長さが増えているのでしょうか?ちなみに当時の解説には5打点ごとの区間の長さが一定であること、D点以降は等速直線運動をしていることから、P点を通過したのはおよそ0.3秒後だと考えられると書いています)

 

この2問は条件設定はほぼ同じなのに、決定的に記録テープの様子が異なりますよね

 

不思議ですよね、同じ道コンが作っているのに(´・ω・`)

 

まあ、そういうことなんですけどね(どういうことだ)

 

 

 

今年の春の公立入試でも作問ミスというか問題の数値の設定ミスがありました

 

大阪大学と京都大学の入試でも作問ミスがありましたね

 

物理分野では、こういったことが起きやすいのではありますが、私は何も作問する側に対して文句を言いたいわけではありません(もちろん、しっかりしろとは思ってますよ)

 

問題を解く側がおかしいと気づいたときに、どうして声を上げず、解答解説を鵜呑みにしてしまうのかということです

 

今回、私は受験日当日、この理科の問題1問の検証に何時間という手間をかけました

 

他の人の意見も聞いた方が良いと思い、八反田先生に聞いたりもしました

 

過去の道コンの問題の不備についてTwitterで聞いたりもしました(TLに予備校などで専門に教えている先生もいるからです)

 

皆さんも、納得がいかなかったり、おかしいと感じたりした時は、塾の先生に聞いてみましょう

 

そこで「解答解説にそう書いてあるから」と答えるようでは、残念ながらその先生はその程度ということです(暴言)

 

まだ若かったり、教科の知識が不足していても、一緒になって「ん?待てよ?これは何か変だな」と疑問を共有したり一緒に考えてくれたり、知識や経験が豊富であなたが納得する説明をしてくれる先生が良い先生です

 

 

大問7は選択問題(天体)

 

問3は、地球の直径、太陽の直径、黒点の直径をそれぞれ比で表してみると

 

太陽:黒点=200:3

太陽:地球=109:1

 

このままだと比べにくいので、上段の太陽を200→100→109と変えていくと

 

太陽:黒点=100:1.5=109:1.635

 

およそ1.6倍ですね

 

 

今回の道コンを進路決定の参考にする人もいると思います

 

ただ、学力ABCもそうなのですが、こういったテストや模試はあなたの今を表すことはできても、あなたの未来まで予測することはできません

 

合格可能性というのも、仮にそのテストが本番だったとしたらという仮定でしかありません

 

中途半端に希望を持たせるようなことを言って申し訳ありませんが、あと3カ月、学力が伸びる可能性はあります

 

誰でも伸びるとは言いませんよ?伸びる生徒もいるということです

 

そして、塾の先生であれば、その生徒が残り3カ月で学力が伸びる可能性があるかないかは、大体わかるはずです

 

あくまでも、学力が伸びるかどうかです

 

合格するかどうかではありませんよ

 

 

これから三者面談がどこの学校や塾でも行われると思います

 

もう、希望的観測などで話をする時期ではありません

 

現実をしっかり受け止めなければいけないのです

 

今の自分に何が足りないのか

 

それをしっかり見極め、また見極められる人からアドバイスをもらって、前に進んでください

 

 

それでは、今日はこのへんで



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