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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
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本当の意味は

しばらくは記事の冒頭で「現役高校生に聞く!」への協力をお願いすることにします

 

協力してもいいよという人はアンケートフォームにて

 

よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

 

今年のノーベル医学生理学賞が、本庶佑京都大学名誉教授に授与されることが発表されました

 

受賞の記者会見の中での次の発言がどうも独り歩きしているようで…

 

 

研究者になるにあたって大事なのは「知りたい」と思うこと、「不思議だな」と思う心を大切にすること、教科書に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と。

自分の目で、ものを見る。そして納得する。そこまで諦めない。

そういう小中学生に、研究の道を志してほしいと思います。

 

 

この赤く変えた部分だけを切り取って「教科書を信じないこと」⇒「教科書はアテにならない」とか「教科書で勉強しても意味がない」みたいに意味をすり替えている人がいるようです(-_-;)

 

ちゃんと前後から文脈を読み取りましょうよ

 

この発言の前の

 

 

私自身の研究(でのモットー)は、「なにか知りたいという好奇心」がある。それから、もう一つは簡単に信じない。

よくマスコミの人は「ネイチャー、サイエンスに出ているからどうだ」という話をされるけども、僕はいつも「ネイチャー、サイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割だ」と言っていますし、大体そうだと思っています。

まず、論文とか書いてあることを信じない。自分の目で確信ができるまでやる。それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方。

つまり、自分の頭で考えて、納得できるまでやるということです。

 

 

別にネイチャーやサイエンスにダメ出ししているわけではないんです

 

新しい学説というものは、多数の人によって検証され、そして否定され、残るのは1割くらいだと

 

だから、自分の目で確かめたものだけを信じなさいと言うことなんですよね

 

ここをしっかり読んでいれば、小中学生にとっての教科書とは「現時点で正しいと信じられていることが書いてある」だけで、本当にそうかはわからない(実際に歴史なんかはどんどん新しい事実が分かって書き換わってますよね)

 

だから、妄信的になるなと言っているのに…

 

 

すごく良いことを言っているのに、なかなか真意って伝わらないものですね

 

 

あと、ノーベル賞の受賞者が毎年出ているのだから、日本の科学技術力はまだまだ捨てたものではないと思っている人もいるかもしれませんが、この研究は1980年代から90年代にかけて行われたもので、その当時はこのような基礎研究にちゃんと予算がついていたのです

 

だから、今のようにドンドン予算が減らされている現状では、2,30年後に日本からノーベル賞受賞者が出なくなるということなんですよ

 

今が評価されているわけではないんですよね

 

ですから、本庶氏も記者会見で、「あまり応用をやるのではなくて、なるべくたくさん、僕はもうちょっとばらまくべきだと思います」と、もっと多額の研究費用を基礎研究に投資する必要があると言っているのです

 

これは、近年のノーベル賞受賞者のほとんどが言っていることで、それでもなかなか改善されない現状があるのです

 

マスコミの方も、受賞者のプライベートとかそんなの報道するなら、もう少しこういった部分を大きくクローズアップしてほしいですね

 

それでは、今日はこのへんで



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