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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
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合格発表を前にして、キミたちに伝えたいこと

公立入試前日同様、毎年合格発表前日には同じメッセージを送ることにしています

 

 

明日の合格発表で、キミがどの高校で3年間過ごすのかが決まります

でも、考えてみてほしいのです

キミにとって高校受験はゴールなのか、スタートなのか

高校受験をゴールと考える人にとっては、合格=勝ち、不合格=負けという意識なんだと思います

でも、高校受験をスタートとする人にとっては、そんな単純な図式は通用しない

まだまだ先は長いのです

自分の夢や目標を実現するための3年間の舞台が決まっただけで、その先の未来までが決められたわけではありません

高校生活が人生のゴールではない以上、高校は「通過点」であると言わせていただきます

どこの高校に行ったのか?

そんなの社会に出てからは「あまり」関係ないものですよ、今のあなたが考えているよりは


今までに何度か書きました

あなたはこの受験を後悔していませんか?

全力を尽くしたと胸を張って言えますか?

自分の受験番号を見つけた瞬間、見つからなかった瞬間

その時、あなたの中にどんな感情が芽生えるのか

それが答えです

高校受験で合格以外の「何か」を掴むことができた人

その人が、私は高校受験における勝利者だと思うのです


高校受験はゴールなのかスタートなのか

スタートだと思うのならば、喜びや悲しみにいつまでも浸っているわけにはいきません

 

特に力及ばず不合格だった人に言っておきたいことがあります

 

大学入試でリベンジだ!と思うかもしれませんし、周りもそういうでしょうが、「その気持ちだけ」では3年間勉強を継続できません

 

なぜ、その進路を目指すのか

 

そこをはっきりさせておかないと、途中で目標を見失うことになりますよ



私は、今までの塾講師生活の中で様々なケースを目の当たりにしてきました


公立高校(私立高校)に進学し、その後も自分の夢に向かい進学・就職していった生徒

公立高校(私立高校)に進学したものの、その後は…という生徒


前者は合格不合格問わず、高校受験に真摯に取り組んだ生徒が多く

後者は合格不合格問わず、高校受験で頑張りきることができなかった、どこか手抜きをしてしまった生徒が多い

そういう風に思われます


特に合格したものの、本来の志望校よりも落として受験した人は注意してください

私も大学受験で経験しましたが、自分の限界に挑まなかったことは、後で尾を引くことになりかねません

次の壁が立ちふさがったときに、また楽なほうへ逃げてしまう可能性が高いのです


どの進路が正しかったのか?現時点でそれはわかりません

しかし、その進路を良いものにするか悪いものにするかは、これからのあなた次第だということだけは断言することができます

人生には数多くの分岐点があり、高校入試もそのうちの1つです

私にも様々な分岐点がありました


高校入試(長崎に残るか、函館に行くか)

大学入試(浪人覚悟で北大理Iを受けるか、安全策で北大水産を受けるか)

就職

転職

そして、今の教室を始めたこと

道は無数に分かれていて、今ここにいるのは、その中の1つを私が選んだからにすぎません

ふと「あの時違う道を選択していたらどうなっていたかな」と思ったりはしますが、今の道を後悔したりやり直したいとは思いません

あなたたちにも、そうあってほしいと願います


高校受験の合否で、この世が終わったり、人生が終わったりはしません

ましてや、あなたのこれまで積み上げてきたものが崩れたり否定されるわけではありません

「塞翁が馬」ということわざもあります

数年後、数十年後

「あのときはさ〜」

そう笑って語れる日がきっとやってきます


最後にこのブログを読まれている保護者の方々へ

合格したときのことは、今は考える必要はないと思います

万が一不合格だったときのことを考えておいてください

一番、ショックを受けているのは紛れもなく本人です

表面上、そう見えなくてもです

保護者の方々が必要以上に落ち込んでいては、お子さんの挫折感も増すことになります

また、責めるようなことを言っても発奮材料にはなりません

どうか、静かに見守ってあげてください

そして、お子さんが立ち上がったとき、また応援してあげてください


最後にもう一度

合格=勝ち、不合格=負け

決してそうではありません

与えられた新たなステージで、どう過ごしていくか?

そこが問われていると思ってください


それでは、今日はこのへんで



| メッセージ | comments(5) | trackbacks(0) |
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- | 2018/03/16 2:17 PM
管理者の承認待ちコメントです。
はじめての受験 | 2018/03/16 5:38 PM
はじめてコメントします。今日の合格発表、息子は残念ながら不合格でした。厳しい部活に明け暮れ、勉強を始めたのは9月。そこから頑張って内申をあげ(といっても、一二年生の時の借金が大き過ぎました)、なんとか、志望校の最低ランクは貰えました。そこから、受験勉強を頑張りドンドン成績を、伸ばしていきました。が、みるみる上がっていったので、親子で受験を甘くみてしまいました。

今はもっと早く先生のブログに出会えていたならと悔やまれます。

まだ若干15歳。調子に乗ってるときには私が手綱をしめてあげるべきでした。一緒になって、余裕ぶっていた自分を責めてしまいます。

今は落ち込んでる息子ですが、時間が経てば必ず前を向いてくれると思います。その時に何か得るものがきっとありますよね。

昨日の先生のブログ、涙が出ました。もう少し落ち着いたとこで息子にも読んでもらいたいと思います。

息子は塾には通っていませんでしたが、近くに先生のような暖かい塾があったら良かったのにと今さらなから思います。

不安な10日間、こちらのブログにたくさん気持ち救われました。ありがとうございました&#128522;
- | 2018/03/17 1:14 AM
管理者の承認待ちコメントです。
あんじゅ | 2018/03/17 11:13 AM
はじめての受験さんのコメントに泣けてきました。
2年前、ギリギリのラインで中堅上位高校の中でも上の高校を受験して発表で不合格しました。
ですが追加合格して親子で浮かれました。
中学では経験したことない学年順位しかとれないのです。
合格したことで本人も私も100番以内なら
楽にとれるだろう位にしか考えていなかったのです。
息子も最初は部活を理由にしていましたが、二年生でそんな自分に辛くなったのでしょう、退部して逃げない道を選びました。
先生の先日のブログにもあったように中学受験以上に勉強する日々です。
努力してどん底の300番から200番まで上がってはいるものの模試は常にE判定D判定。
道内国立大だって入れるかどうかわかりません、、、
模試の結果に振り回されないようアドバイスはしますが、なかなかそうは思えないようです。
私立高校は一足早く受験勉強に入るため焦りも生じてきます。
実際、身近にいる子たちは公立不合格の私立から現役で難関大に入った子ばかりなので、、、
公立不合格になった悔しさが私立で頑張って結果を出したのだと思います。

更に就活では学歴では乗り越えられない挫折も経験する方もいるでしょうし、学歴が良くても人間関係がうまく築けず挫折をする方もいます。
知識はあっても素質や器用さに欠けて夢の職や道を諦めることもあるかも知れません。
今までを冷静に振り返り反省できるじたい凄い事ですし、チャンスの時だと思います。
近年チャレンジせずに安全受験が増える中、頼もしい息子さんですよ!
傷が癒えたら、またチャレンジすることを願っています。

先生、こちらをお借りしてすいませんでしたm(_ _)m

たかとりーな | 2018/03/17 9:33 PM
>非公開希望の方
お気持ちは十分伝わりました
コメントいただきありがとうございました

>はじめての受験さん
合格=成功、不合格=失敗という単純な図式では表せないのが受験です。
今まで積み上げた知識や学力はなくなったりはしません。
私の教え子にも、公立高校に不合格で自暴自棄になりかけ、嫌々ながら進学した私立校で良い先生に巡り会い、塾に顔見せに来るたびに「俺、〇〇高校に行って、本当に良かったですよ」と口癖のように言う子がいました。
そういう出会いがあることを願っています。

>あんじゅさん
いつもコメントありがとうございます。
人間、死ぬまでずっとうまくいく人なんていませんからね。
ちょっと早く挫折が来ただけです。
息子さんも、いよいよ大学受験ですか。
しっかり支えてあげてくださいね。



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