今日の夕刊に載るかもしれないと思っていましたが、今のところサイトにも出ていませんね…
先の記事でお伝えした通り、理科の大問5問1(2)については、正答表のとおりということになりました
様々な人からたくさんのコメントをいただきました
心配して電話をくれる方もいました
皆さんに共通していたのが、「誰も私を責めなかった」ということです
「お前が余計なこと書かなければ、こんな騒ぎにはならなかったんだぞ!」
と誰か言ってもいいのですが…
このブログはコメントするのに承認制になっていて、公開するか非公開にするか、削除するかは私が選ぶことができます
どうせ削除されるだろうと思ってコメントしなかった方もいるのかもしれませんが、今回私は1件も削除していません
(他の掲示板は凄いらしいですが、私はそういったものは見に行かないと決めたので、わかりません)
道教委の見解について書かせてもらいます(報道各社にも同様のことを伝えていて「記事にするかしないかはそれぞれの社で判断することです」とおっしゃっていたので問題ないと判断します)
ただ、断っておきたいのが、言ったことが一字一句再現できているわけではありませんので、表現に本来意図するところと微妙なずれが生じている所もあるかもしれません
その点ご了承ください
「まず、30が不正解となる理由について。9ページの問題文中に1N=100gとする、水の密度は1g/c㎥とするとの条件が書かれておらず、問題文中に書かれていない条件を基に解答することは、こちらの3cmを用いて計算して解答してほしいという意図とは異なる。」
「問1(2)には物体Aの体積は何c㎥か、求めなさい。と書かれていて「およそ」とは書かれていない。(これは30c㎥という答えがおおよその答えという意味か?)3.0cmと書くべきではないかという指摘については、表から3cmから浮力が変わらないことが読み取れるので簡便なものとした。」
要は「問題文に書かれていることだけを頼りに答えを出してください。余計な知識を使わないでください。」ということですね
※追記:NFさんが私の書いた内容よりもより詳しくまとめたものをコメントしてくれましたので、この記事内にも転記しておきます(NFさん、ありがとうございました)。なお、NFさんの意見は略させていただいてますので、そちらもご覧になりたい方は一つ前の記事のコメント欄をご覧ください
中学校では「おおよそ」100gにかかる重力を1Nと教えている。
したがって、この数値を用いて計算される30cm3は「おおよそ」の体積である。
この問題では「おおよそ」の体積を求めよとはなっていないので、30cm3の回答は認められない。
「体積を求めよ」となっているから、「正確な」体積を答えなければならないので、正答は3×3×3で27である。
中学生は、100gにかかる重力が1Nというのは、おおよその数値であるといことを理解していなければならない。
表中の深さの表記が有効数字2桁ではなく1桁(3cm)で表現されている点については、受験生に多大な計算の負担を与えないため整数で表記した。
3cmはおおよその値ではなく正確な値であり、この値を用いて算出した27が正確な体積である。
皮肉を込めて言いますが、私は「削除」という措置にならなかったことを喜んでいます
次年度版の全国入試問題正解には、この問題が掲載されます
恐らく、1つ下の全国の受験生や塾の先生がこの問題を目にすることになると思います
その時に、改めてこの問題はクローズアップされることになるでしょう
そして、コメントにもありましたが、私は現場の先生の良心を信じています
正答表の枠外に、こんな記述があります
「その他正答表に示された事項以外のものについては、学校の判断による。」
ボーダーライン上(社会も含めて±4点以内)に生徒が並んだ時に、合否の判断材料として社会と理科の問題にどう答えたかが使われるのではないかと期待しています
今年、私に学習相談を申し込んでくれた生徒が、メッセージをくれました
本人の許可を取っていないので、ここで紹介することはできませんが、メッセージを読んだときに、志望校の合否に関わらず、この子はきっと今回の件を糧にして大きく成長してくれると感じました(大学受験でリベンジだとか、そんな話ではないですよ)
言いたいことはまだ山ほどありますが、新しい動きがあるまでは、理科の件についてはひとまず終了とさせていただこうと思います
それでは、今日はこのへんで
一つ前の記事にコメントしてしまいましたが、中学校では「約」100gにかかる重力が1Nと教えられているため、この数値(「約」=おおよそ)を使って求めた30cm3は正確ではない。問題文に「おおよその」体積を求めよと書いていないのだから、回答として認められないとのことでした。ほかにもいろいろと書いてありますので、ひとつ前の記事の私のコメントを見ていただければと思います。
この問題に関するたかとりーなさんの姿勢に、多くの人が勇気づけられたと思います。私もその一人です。ありがとうございました。
ところで、私の中ではこの問題はまだ終わっていません。
管理者の承認待ちコメントです。
少し前の記事でちょっと検討違いのことを書いてしまったものです(すみません)。
たかとりーな先生いつも丁寧な対応ありがとうございます。
私も勇気づけられた一人です。
道教委の説明は本当に納得ができません。
およそと書いてないというのは、詭弁です。化学に携わっているものとして、そう思います。
与えてないことを使用してはならないというのは少し前に問題になりました、小学生の数学の問題で、掛け算で解いたところ、まだ習ってないとの理由で×になったというのと同じ根を感じます。
ところで、少し前のコメントでの私の間違いは答えの27cm3に引っ張られて、下面と水面の距離が3cmになる前に浸漬していたかもしれないと思っていたのですが、立方体である以上3cm以上にはなるのでした(すみません)。そこで、距離3cmと4cmが変わってないから3cmで全てが沈んだと見なさいということでしたね。ん、でも、1cm沈んで0.1Nの浮力だから、1辺は3.19・・あれ?そうか密度も1.0ではないし、重力加速度も場所によって違うから、おおよそにならないためには・・・orz
となってしまうのは極端としても、極力およそにならないように解いたとしても27cm3にはなりません(アルキメデスが間違えていたのでしょうか)。
いずれにしましても、今回の問題は良く理解している子程、混乱した可能性がありますね。あきらかに配慮というものが足りないと思ってしまいます。
受験生ファーストで考えて欲しいものです。