札幌市中央区北1条東1丁目6−16ニューワンビル3階
「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
<< 金メダルと初タイトルと main 終わりの始まり >>
志望校を決めるにあたって

出願変更も終わった今頃になって、そんなことを言われても…と思う方もいるかもしれませんが、これは中2生より下の学年の保護者・生徒向けにあてた記事だと思ってください

 

どのくらいいるかはわかりませんが(笑)

 

 

私の塾とのかかわりも、前職含めて16年目になりますが、その間に南高の受験に太鼓判を押した生徒は2人しかいません

 

大手塾ではないので、それぞれの年度で指導した生徒は多くても25名、だいたいが10名前後なので、学習相談を合わせても200名に行くか行かないかくらいですかね

 

それだけいても、2名だけです

 

私が太鼓判を押すというのは、合格するだけでなく、入学後もその高校での学習に十分対応できるだろう、またはそれだけの能力や資質を持っていると認めた場合のみです

 

これは、他の高校についても同様です

 

正直「この子は合格しても、その高校の勉強についていくのは厳しいだろうな」と思うケースも数多くあります

 

そういった場合は、あまり直接的に言うと傷つくので、オブラートに包んだようにして伝えます

 

結果、なかなか伝わらないことが多いです(-_-;)

 

 

ここからが重要です

 

良いか悪いかは別にして、中学校までの勉強を少し舐めているくらい余裕があった状態で志望校に合格しないと、後が厳しいと思うのです

 

伸びきってしまったゴムは、それ以上伸ばすことができませんよね

 

もちろん、努力や勤勉さを否定するわけではありません

 

しかし、「たかが」中学校までの学習内容でいっぱいいっぱいの状態だと、高校入学後にすぐ潰れてしまうんですよ

 

「正直、受験勉強より高校に入ってからの方が勉強してる」

 

そう言う生徒は、かなりいますからね

 

 

今年の南高の倍率、かなり高かったですよね

 

でも、道コンでの問題別正答率や平均点なんかを見ていると、今年の上位層が特に優秀だという気はしていません

 

ひょっとして…学年全体のレベルが低いので、相対的に自分がよくできると錯覚してませんかね?

 

まあ、高校受験は同学年の生徒との勝負ですから、前の学年に比べてどうこう言っても意味がないのですが(-_-;)

 

ただ、高校の先生たちは違います

 

どうしても、前に受け持った学年と比較してしまいますからね

 

最初の外部模試が行われる7月以降、「今年の高1生は…」といった声が聞こえてきそうな気がしています

 

 

話を元に戻します

 

受験(合格)時の順位は、入学後の成績と関係ないと、よく言われます

 

そりゃそうです、実力を持っていても当日発揮できず、ギリギリで合格した人もいるでしょうし、当日たまたま調子が良くて自己最高点を取る生徒もいるでしょうから

 

でも、その生徒の学力を長い間ずっと見てきている塾の先生なら、合格後にどうなるかの見当くらいつくはずなのです

 

私は、「基本的に」当日失敗したとしてもギリギリ合格ラインに踏みとどまれるくらいの力を持っていないと、その高校の学習にはついていけないと考えています(だからと言って、受験するのを止めたりはしません。受験校の最終的な決定は各家庭でするべきもので、私は指針を示すだけです)

 

 

行けるなら、できるだけレベルの高い学校へ

 

その気持ちはわかりますが、無理な背伸びとギャンブルのような受験は勧められないかなと思います

 

志望校に行きたいのであれば、直前になって慌てるのではなく、無理のないようにコツコツと学力を積み上げていくべきです

 

そうですね、理想は小学生のうちからですね

 

別に小学生から塾に通えと言っているわけではないですよ(笑)

 

学校の勉強だけが勉強ではありません

 

普段生活している、身の周りにあるもの全てから学ぶことってできますからね

 

それを無意識にできるようになった子は…

 

まあ、生きているだけで差がつきますよね

 

 

この仕事を長くやっていると、少しずつ考え方も変わってきて、昔は上にも書いたように「行けるものなら少しでも上の高校へ行って、より良い環境で過ごしてほしい」と思っていましたが、最近では「その生徒の、本来の力以上の高校に行っても不幸になるだけでは?」と思うようになりました

 

走る能力に差があるように、勉強にも能力差があります

 

その差は、ある程度は努力で埋めることができるでしょう

 

しかし、その努力を別のことに回した方が、その生徒は幸せになれるかもしれません

 

勉強するなという意味や、勉強なんてしても無駄だということではありません

 

その生徒の限界を超えるような努力を強いることが、果たして正しいのかという視点は常に持っていたいのです

 

 

志望校を考える時に、そういったことも頭の片隅に入れておいてもらえればと思います

 

 

それでは、今日はこのへんで



| 教育関係 | comments(4) | trackbacks(0) |
comment
なるほど | 2018/02/19 1:40 AM
逆の場合はどう指導されますか?

実力以下の低い内申をつけられ、高倍率回避、私立回避で実力以下の高校を選んだ場合はどうなのでしょうか?

比較的おとなしい生徒、教師に嫌われやすい男子(笑)、途中で首都圏などから転校してきた生徒、2年生から勉強に本腰入れた生徒、一時的に入院など事情があった生徒、など様々なパターンがあると思います。
たかとりーな | 2018/02/19 2:47 PM
高倍率回避、私立回避がどの程度かにもよって話は変わると思いますが、仮に道コンでSS65以上なのに様々な事情でC・Dランクの場合を想定して話をしましょう

高倍率回避ということならば、東西は回避することになると思います

C・Dランクならば、上位私立以外での特待(入学金・授業料免除)も当日の得点しだいですし、そもそも私立回避という条件なので、そうなるとうちのエリアだと月寒・北広島あたりを受験することになるでしょう(西・手稲区だと手稲も)

それならば、私はそこまで悪い選択だとは思いません、本人次第でどうにでもなりますので

現に、東にほぼ確実に入れる力が(ランクも)あるのに、あえて月寒から現役で北大に行くことにこだわり、実現した卒業生もいます

レアケースだとは思いますが、分不相応の高校に進学して潰れるよりも、よほどいいと思います

まあ、志望校を下げる場合、どこまで下げるのかにもよりますが(-_-;)

冒頭の生徒が「白石受けます、でも国公立大学に進学したいです」などと言おうものなら、全力で止めるでしょう

ただ、それすらも正当な理由があれば、最終的に認めざるを得ませんね
mee | 2018/02/19 7:42 PM
体調の方はいかがですか?
私は一保護者ですが、私も少し前なら「行けるものなら少しでも上の高校へ」と思っていました。
ですが、姪っ子(大学受験)と甥っ子(高校受験)が通う塾の講師(もはや講師とも言いたくたい)は、甥っ子には学区外からの南を勧め、内申対策といい田舎へ引っ越しさせ、姪っ子には東大を勧め(合格したら新聞に載るレベルの地域ですよ)、身内の反対も聞く耳持たずで、私の考えも変わりました。
結果は予想通りで、一浪した姪っ子は今年もE判定以下の大学を受けるそうです。
こういった塾講師は稀だと思いますが、目先のことよりも生徒のずっと先の生き方をお考えになられてる先生の姿、尊敬します。
小学生の時からコツコツと。肝に命じて、我が息子に接していきたいと思いました。ありがとうございます。
長文失礼しました!


たかとりーな | 2018/02/19 10:53 PM
喉の異物感はすっかりなくなりました
何だったんでしょうねぇ…

うーん、何を考えて勧めたのかが、よくわかりませんね(^_^;)
まあ、可能性もないのに受験はさせないと信じたいですが…合格したら自分の手柄と考えるタイプの人かな…

私もそんなに大したものではないですよ
社会や理科への興味関心は、小学生の時に育てておくべきだと思っていますので、いろんな話をしていろんなところに連れて行ってあげてください



この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
trackback
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
Selected Entries
Categories
Profile
Archives
Recent Comment
Links
Link2
Mobile
qrcode