予告通り、今日の午前中に札幌日大中学校・高等学校(以下、日大と省略させていただきます)の説明会に行ってきました
やはり、みなさん気になるのは、今年の入試から新設された中高一貫のスーパーアクティブコース(以下SA)と、高校からのプレミアSコースのことだと思います
ただ、まだ入学してから3か月経っていない状況なので、入試がどうだったかは話せても、具体的な取り組みの中身について話が出てくるのは来年の説明会のようです(^_^;)
なので、ちょっと肩透かしの内容かもしれませんが、ご了承ください
まずは中高一貫コースから
今年からできたSA
ふたを開けてみると、やはり4教科入学方式で受験したうちの77%がSAで希望していました
それはそうですよね、高校受験みたいにランクの縛りとかがないわけですから、行けるものなら上位コースに行きたいはずです
ただ、SAができたことが受験者増につながったかと言えば、そういうわけでもなかったようです(昨年291名、今年292名)
で、実際の合格率はどうだったかというと、203名の受験者に対し合格は72名
倍率は2.8倍でした
そのうち入学した生徒は25名でしたので、定員30名を少し満たさないくらいでした
合格基準は当初公言していた得点率70%以上
決して、定員を満たすために基準を下げたわけではありませんでした
そして注目すべきが、アクティブコースの合格ラインが底上げされたこと
当初想定していた得点率40%以上の合格基準を、50%に引き上げたそうです
これはSA効果ですね
来年も、合格基準はSAで70%以上、アクティブコースで50%以上で変わらないそうです
ただ、3月下旬に実施するクラス編成試験で成績が優秀だった場合、アクティブ⇒SAへのコース変更を認めるそうです
今年は3名の繰り上げがあったとか
その3名はSAでも、下位に沈むことなく頑張っているそうです
そして、毎年コース編成を行うため、入学時SAだったとしても、それは保証されず、アクティブコース入学でも途中でSAコースへ変更できるチャンスがあると
こう聞くと「アクティブコースからSAに上がると、進度が合わなくて大変なのでは」と思いますが、アクティブもSAも授業進度は同じなのだそうです
そして、定期テストについても、アクティブ・SAともに教科書内容は50%、残りの50%は範囲なしの実力テストのような問題形式で、コース編成は50%の実力テストの部分で判断するのだそうです
まあ、公平ですね
ちなみに、入学者の3割がお医者さんの家だとか(^_^;)
昨年の説明会で校長先生がSAを始めるのはニーズの変化(東大・京大・医学科を希望する層の増加)が背景にあったからだと言っていましたが、なるほど医学部医学科を目指す子が多いんでしょうね
合格実績については、来週の私立TOP校の大学合格実績の記事で詳しく話しますので、今日は割愛させてもらいます
次に高校について
まず、校長先生の挨拶の冒頭が、英語と中国語でした((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「世界に貢献する人」を人材育成像に掲げSGHの指定も受けているのに、校長が範を示さないでみんながついてくるでしょうか
昨日の記事で「英会話やだー」とか言っていた私には耳が痛いです(´・ω・`)
しかし、英語はともかく、中国語はいつ勉強されたんでしょうか…
聞くの忘れました(笑)
さて、今年から新設された「プレミアSコース」
昨年も紹介しましたが、設立に至った経緯について確認してみましょう
昨年気になった「数学の先取り課題とは『どこまでの範囲』を『どのレベル』で行うのか?」聞いてみました
あくまでも、生徒が自学可能である部分に限定して課題を出している(例えば、絶対値や二次関数など『変な考え方やクセがつくと困る』ところは学校で教える)
概ねこちらの要求するレベルには到達していたが、もちろん個人差はあるので、補習(講習?)で補う
なるほど、後は実際の授業進度がどうなるかですね
昨年いただいたこの資料↓と、今年いただいた資料も同じでしたので
来年になれば、実際どんな感じなのかがより明確にわかると思います
プレミアSコースの定員は25名、ただし定員確保にはこだわらないとおっしゃっていましたが、実際どうだったのか?
130名の受験者がいて、合格は54名(2.4倍)
入学者は18名
うち5名は専願だったそうです
…
専願??推薦入試の単願・専願の専願ではないですよね?(プレミアSは一般入試のみです)
公立に願書出したけど、プレミアSで合格出たから受けなかったってことですよね(^_^;)さすがに
他は、東西南北、月寒、北広島が併願だったそうです
ここで、昨年の説明会で南・北レベルを想定(後で東を落ちた生徒が来ることは想定していないと豪語)と話していたのと違うやん!と思いましたが、次の資料を見て納得
しっかり、南・ステラ・北の次に来てますね
データ数が少ないので、第一の文理選抜と比べるのはどうかとも思いますが、合格者のレベルは当初の想定通りだったと言えるでしょうね
東、西、月寒、北広島が併願だったからと言って、南北レベルの力がないかと言えばそういうわけではないですしね
特に北広島なんかは、通学の関係もありますから
ただ、この結果を見ても、まだ私は積極的にプレミアSを薦めることは難しいですね(^_^;)
やはり、もう1年様子を見たいというのが正直なところです
さて、昨年はあまり聞くことができなかった、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とスーパーグローバルハイスクール(SGH)の話し
今年はたっぷり聞けました
全国でも26校(あれ?違ったかな)しかないダブル指定校なんですが、SSHの方は1期目を終了し現在指定2期目の1年目
これ結構大変なんですよ
1期目の5年間で成果上げれなかったら、そこで終わりですからね
なので2期目に入ったということは、1期目の活動が文部科学省に認められたということです
様々な賞を受賞したり、日本代表に選ばれたりしていて、思っていた以上に活躍しているなぁというのが率直な感想です
SGHの方は…これは校長先生も言っていましたが、SSHと比べはっきりとした実績を上げにくいと
そんな中でも、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に10名が選出されたというのは大きなTOPICでした(10名というのは全国1位なんだそうです)
さらに、これ
何だ、ただの英字新聞じゃないかと思うかもしれませんが、これ日大の生徒が作った英字新聞なんです
記事の内容も、SGHでの研修や発表が中心
これは、ぜひうちの生徒にも見せないと(もちろん、あいみ先生にも)
そんなに難しい文法使ってないので、読みやすいと思います
さて、このSSHとSGH
誰もが参加できるわけではなく、プレミアSと特進の希望者と中高一貫コースの生徒(全員)だけなんですね
しかも両方参加することはできないようです
プレミアSと特進については、推薦入試の生徒を優先し、定員を超えた場合は入試点を参考に選抜するのだとか
例年、推薦入試からは20〜25名が希望し、残りの枠を巡ってかなり熾烈な争いになるとか…
ただ、今の人数がしっかり取り組むことができる適正な数のため、希望者が多いから増枠というわけにはいかないようです(でも、何とかしてあげたいんですよね…と言ってました)
3年後の大学入試改革に向けて、このSSH・SGHの取り組みというのは、一つカギになってくるのではないかと思います
国公立大学についても推薦・AOの枠を増やすように言われていますし、そうなった場合、こういった取り組みが評価されることにも繋がってくるでしょう
まあ、大学入試の道具として使うのでなく、自分の興味・関心を広げる意味で参加してほしいですけどね
また、日大の附属高校ですから推薦もあります
基礎学力選抜方式(基礎学力到達度テストの結果による)
附属特別選抜方式(調査書・資格・部活などに重点)
国公立併願方式(国公立大学に合格した場合のみ辞退可能)
学部別に推薦の基準が違うそうです
最後に、昨年に続き定員を大幅に超過してしまったため(2年連続130%)、今年は合格基準を若干上げるそうです
具体的な数字は…中学校などに伝えられる前ですのでここでは書きません
中学校の進路の先生や通っている塾の先生には伝わると思いますので、そちらで確認してください
ギリギリのランクで日大の受験を考えている場合は注意してくださいね
なお、プレミアSコースは当日点のみ、ランクは一切考慮しません
う〜ん、某中学校と比べても、遜色ない(それ以上の)成果を出していると思うんですが…
イマイチ評価がされていませんよね(現に、以前は私の評価もそれほど高くありませんでしたw)
言葉は悪いですが、宣伝・営業力の差なんですかね(-_-;)
まあ学校なので、実績や中身で評価してください、と言いたいのもわかります(私もそういうタイプですから)
でも、もう少し、伝える努力もしてみたらいかがでしょうか
もったいないですよ(笑)
それでは、今日はこのへんで