今日は定休日ですが、札幌龍谷学園高校(以下龍谷と略させていただきます)の説明会に参加してきました
校長先生が変わって2年目
昨年は、なかなか自分の色が出せなかったと思いますが、2年目ともなれば1年間学校を見てきて良いところ悪いところ両方見えてきたころでしょう
どんな手を打つか、楽しみにしていたのですが…
やはり、このコロナ禍の中とあっては、ドラスティックなことはできなかったようです
そんな中ではありますが、生徒募集に関して新たな取り組みが始まっていました
「SRG58きっぷ」制度です
…
AKB48と青春18きっぷを合体させたような名前ですね(笑)
ちなみにSRGは札幌龍谷学園の略、58は今年が創立58周年だからだそうで、来年以降は58がとれて「SRGきっぷ」制度になるのではないかということでした
で、一体どういう制度なのかというと
龍谷で勉強や部活を頑張りたい
龍谷でやりきりたい
龍谷で「夢中」を見つけたい
そういった、龍谷に強い入学意思を持っている生徒で、1月の推薦・単願や2月の一般を受験しようと考えている場合、この制度を利用することで面接が免除になったり上位のコースにチャレンジすることができるようになります
ただ、簡単に発行してもらえると思わないでくださいね
面談がなんと3回
しかも、説明会では「意志がはっきりしていなかったり、具体性のある理由がなかったりした場合は発行しません」と強調されていました
もらえたらいいなーみたいな感覚ではダメですね、これは(^_^;)
そして、注目すべきところは、不登校の生徒に広く門戸を開いている所ですね
龍谷は以前から「いじめ」についての取り組みで注目を集めていました
ただ最近は、必ずしも「いじめ」が不登校の理由になっているとは言えないような状況になってきています
不登校だと、ほとんどの場合、内申点が低くなります
そうなると、受験できる高校が限られてしまうのです
なかなか面白い取り組みですね
しかし、この「SRG58きっぷ」制度、残念ながら告知したのが8月下旬になってからでして…
既にC日程までの申し込みが終わっているという(^_^;)
中学校にも周知が徹底されていなかったようで、あわててD日程を追加で設けたそうです
そりゃそうですよ、もしD日程が追加になっていなかったら、この説明会で制度の説明しておきながら「実は先週末で応募が締め切りになりまして」って説明していたということですよね
それは、ダメです(キッパリ
申請には「中学校担任等の印が必要」だそうなので、興味のある方はまずは中学校に相談してみて下さい
さて、そんな龍谷ですが、他の私立のように「進学重視」にシフトしてきているのでしょうか
過去6年間に遡って、未来創造コース(旧総合コース)の生徒が学年全体に占める割合を計算してみました
2020 57.0%
2019 61.6%
2018 66.7%
2017 68.1%
2016 68.8%
2015 73.7%
創成ほど急ではありませんが、6年前に比べるとだいぶ減ってきていますね
このままいくと、再来年には半分を切るのではないでしょうか
「SRG58きっぷ」制度は、こうした流れにも対応した制度のようです
大学進学実績は、国公立大学15名(うち現役11名)という結果でした
昨年の23名に比べると物足りませんが、現役にこだわり私立を受験した生徒が多かった(152名うち現役144名、昨年は101名)ことが原因にあるようです
今の3年生は、スーパープログレス進学ができた1期生
どういった結果を出すのか注目ですね
その、スーパープログレス進学ですが、1つ変更点があるそうです
今までは、龍谷の部活顧問の推薦が必要だったのですが、それがなくなります
そうなると、龍谷で全国レベルの部活で活動しながら国公立大学も目指したいという欲張りな生徒も受験しやすくなるでしょうね
(過去3年間の入学者、5→4→1なんです…)
最後に、どこの私立の説明会でも、休校期間中の取り組みについては話してくれたのですが、龍谷は次のようなタイトルの資料を用意してくれました
「臨時休業 私たちができたこと・できなかったこと」
いいことだけでなく、ちゃんとできなかったことにも目を向け、それを発表してくれるとは
私が常に「合格体験記より不合格体験記の方が生徒にとっては有益なんだけどなぁ」と思っていることと相通じるものがあります
これは!と思い、興味津々で聞いていたのですが…
惜しい、もう少し深く掘り下げてほしかった
期待しすぎた分、ちょっと残念に感じましたね
古くから受け継がれてきたものは守りつつ、少しずつ新しいものも取り入れて動き出しているのがわかりました
ただ、進学指導については、別途資料を作り時間も割いて説明してくれましたが、正直「うん、それはどこの学校でもやってる」という内容でしたね
奇をてらわないというのであれば、それでも構いませんが、であれば中身を相当レベルアップしていかなければ他校との差別化はできないのではないかなとも感じましたよ
それでは、今日はこのへんで