今日の午前中、札幌創成高校(以下、創成高校)の説明会に出席してきました
今年は5月の学校見学会が中止になったので、その分1時間半の長丁場という会でした
で、説明会の記事を書く前に…
久々に頭に来ています
創成にではないですよ?
ある会社、ある組織、ある個人の方にです(特にある組織)
どうにかできないもんですかねー、できれば無くなってほしいと本気で思っています
それが何であるかは、例のごとく書けないんですが(笑)
最近は、書けないことは何でも「入試説明会で」と言ってハードル上げてますが、これ塾生保護者以外は身元確認でもしないとまずいんじゃないかと本気で思っています
それくらい、塾ブログを取り巻く環境は急速に悪くなっていると思ってください
さて、本題へ
創成は来年春から次のステージに進みます(いや、進まざるをえなくなりました)
その大きな原因の1つがこれです
過去4年間のコース別入学者数
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | |
S選抜 | 17 | 19 | 46 | 33 |
A特進 | 100 | 100 | 155 | 191 |
GL | 10 | 17 | 27 | 27 |
総合 | 157 | 208 | 174 | 149 |
合計 | 284 | 344 | 402 | 400 |
創成の定員は305名ですから、3年連続の定員超過、そして2年連続の大幅超過
とわの森の説明会の記事にも書きましたが、道学事課から厳しい指導とペナルティが課されます
ペナルティの金額も聞きましたが、恐ろしくて書けません((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そして、SAG(S選抜・A特進・GL)と総合の割合に注目してください
2013 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | |
SAG | 24.1% | 44.7% | 39.5% | 56.7% | 62.7% |
総合 | 75.9% | 55.2% | 60.5% | 43.2% | 37.2% |
私が最初に説明会に参加した2013年、総合コースの生徒が全体の4分の3でした
それがわずか7年で、こうも逆転するとは…
10年ひと昔とはよく言ったものですね
学校側としても、この傾向は進むことはあっても元に戻ることはない、そう判断したのでしょう
来年の定員超過を防ぐ対策として「コース改編」に踏み切ったのです
来春の入試から、創成は「S選抜」「A特進」「特進」の3コース制に変わります
※GLはA特進へ、総合は特進へ発展的解消という形になります
この特進という名前
何か他に候補はなかったんですか?と説明会後に聞いてみました
他校だと、特進の下には必ず別のコースがありますよね
でも、良さそうな名前は他校が既に使っていて、それを使うわけにはいかないということで特進になったそうです(^_^;)
しかし、定員を超えたから入学者を減らす努力をしなさいって、考えてみればおかしな話ですよね
良い取り組みをして評価されて、それで入学者が増えているのに…
結果的に、入りたいという生徒が入れなくなるんですよ
誰のための施策なんでしょうね
「出る杭は打たれる」
まさに、古い日本人的発想で嫌になります
それ以外にも、特別奨学生制度に若干変更がありますので、学校のパンフレットやHPで最新の情報を確認してください
「交通費の助成」については、昨年の記事同様です
通学定期券購入代金が月額13,000円以上の場合、超過した分を札幌市が半額助成しているのですが、創成高校では、もう半額の分を負担してくれます
更に、これは札幌市の制度なので他の市町村では適用にならないのですが、他の市町村から通う生徒について創成高校が定期券購入代金ー13,000円の全額を負担すると
定期券の購入金額については複数の交通機関を利用した場合は合算しても良いのだそうです
遠方から通う生徒にとっては助かりますね
そして、忘れちゃいけない就学支援金について
私、昨年こんな風に書いていました
そして、今のところは授業料のみが対象という話しですが、そうなった場合基準を下回る高校はギリギリまで授業料を値上げするかもしれませんよね?
なので、差額は維持費や諸費に回せないかという攻防が繰り広げられているのだそうです
結局、補助の対象は授業料だけということになり、維持費や諸経費は支払わなければいけなくなりました
ですので、「590万円未満だから無料だ―」と喜んではいけませんよ
学校によっては、維持費や諸経費でかなりの金額がかかるところもありますから
先日の学園札幌の説明会の後、各校の授業料・維持費・諸経費調べてみたんですよね
なるほど、授業料を値上げしたところ、維持費や諸経費を授業料に乗っけてきたところ、それを巧みに組み合わせてきたところ
色々ありました(どことは言いませんが)
その高校に上の子が通っていたということがなければ、過去の授業料との比較はできませんし(新しい情報に更新される)、それぞれの高校の事情もあるから一概に責めるのはどうかと思いますが「便乗値上げ」と非難されても致し方ないですよね
ちなみに、創成は「据え置き」です
さて、皆さんが気になる進学実績について
残念ながら、今春は昨年のような実績を上げることはできませんでした(理由は後ほど)
しかし、国公立大学22名合格、うち現役20名というのは、昨年と比較すると見劣りしますが2016年度と同じで過去8年間で2番目の合格者数だったのです
そして、喜ぶべきか悲しむべきか、S選抜の現役合格率は、昨年・一昨年の70%中盤を大きく下回り41%にとどまり、その分をA特進・GLが11名の合格者を出して見事にカバーしてくれました
では、なぜ昨年の合格者数を上回ることができなかったのか、昨年や一昨年のようなS選抜の現役合格率を出せなかったのか?
それは、今春の卒業生には大変申し訳ないのですが、入学時の学力差が相当大きかったからではないかと思います
説明会で示されたデータでは、その前の年の生徒と比べ圧倒的に国公立大学に一般入試で合格できる力を持っている生徒数が少なかったことがわかりました
しかし、逆に「そのような学年だったのに過去8年間で2番目の進学実績を残すことができた、非常に伸びた学年」だったとも言えます
そして、今の2年生と1年生
過去最高だった昨年の卒業生の2倍から3倍強の国公立大学(一般・推薦含む)に合格する可能性を持った生徒がいるようです
これは非常に楽しみな反面、創成の先生たちは責任重大ですね
ここまで褒めてばかりですが課題もあげておきましょう
やはり、国公立大学とは言っても、難関大と呼ばれるところの合格者数はまだまだ少ないこと
今年は北大・筑波大に1名ずつでした
確かに、そのような力を持つ生徒がまだまだ数多く入学してきていないという側面はあるとは思いますが、それでも物足りなさは感じてしまいます
あと、昨年も指摘した道内私大の合格者数が少ない(北海学園大学17名、北星学園大学3名など)ことですね
進路指導の違いなのかなとも思いますが、この辺りの分析もぜひとも聞いてみたいと思いました
最後に、ちょっとした話を
私立には、よく転コースというのがあります
学年が上がるときに、上位コースに変わることができるというやつですね
どこの高校も、試験を行ったり基準を設けたりして決めていると思うのですが、創成ではデータとアナログをうまく融合させていました
転コースを認める基準をクリアしていても(わずかに届かなったとしても)、担任に当該生徒の様子を聞いて、そこで最終的に判断をする
実際、かなり低いランクで総合コースで入学したにもかかわらず、2年時にS選抜に転コースして今春国公立大学に合格した生徒もいます
例外的な話かもしれませんが、そういうこともあると
これは、なかなか公立高校ではできないことなのではないかなと思います
創成に代表されるように、公立を滑り止めにして私立を第1志望にする生徒が確実に増えてきています
数年前だと考えられなかったことです
公立の定員割れは、札幌市内でも全く珍しくなくなりました
単純に公立に魅力を感じなくなったのと、私立に行くことに引け目を感じなくなったからだと思います
公立を滑り止めにするというのも「○○高校合格したけど、蹴って△△高校に行くんだ」と言えば、謎の格好いい感がありますものね(実際に、私の塾生の中にも何人かいます)
公立高校の定員(クラス)減らして調整すればいいってものではないと思いますよ、道教委の方
昨年も同じことを書きましたが、公立ではなく私立、それもTOP校ではなく2番手高に向いている生徒というのは確実にいます
「集団では埋没する可能性が高い」
「精神的に弱い部分がある」
そういった生徒です
公立なら1学年320人、私立であればもっと大勢の生徒の中で、自分の色を出せない生徒も大勢います
正直、学校の先生も生徒全員に目が行き届いているとは言えない部分もあるでしょう
そういった生徒でも、少人数クラスであれば、しっかり見てもらえます
限られた人間関係になるのではと不安もあるかもしれませんが、こういったコースは縦の繋がり(他学年)が強いケースも多く、幅広い人間関係を持ちたければ、部活や同好会活動、学校に限らず外部での交流を図ればよいだけです
私も、今までに、口にこそ出しませんが(出したこともありますが)
「この子は、公立に行くより少人数の私立の特進に行った方が、希望の進路を実現できるだろうな」
と思ったことが何度もあります
授業料の面のハンデが小さくなってきた今なら、私立を滑り止めではなく本気で考えてみるのも悪くないと思います
ただ、その場合「推薦・専願」ではなく「一般」で受験してほしいですがね
こんなことを言っては高校に怒られるかもしれませんが、「推薦・専願」と「基準」の存在が、北海道の中学生の学力(主に中下位層)を低下させている大きな原因になっていると思いますので
それでは、今日はこのへんで