札幌市中央区北1条東1丁目6−16ニューワンビル3階
「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
各高校の男女比から、倍率・進学実績への影響を考えてみる(その2)

1日ずれてしまいました

 

先週から始まった「各高校の男女比から、倍率・進学実績への影響を考えてみる」の2回目です

 

今日は、札幌TOP校編をお送りいたします

 

まずは、男女比の偏りが倍率に影響したのかどうかについて検証してみましょう

 

受験者の男女比はわかりませんので、入学者の男女比との比較になります

 

札幌南

倍率
2013 1.20
2014 1.22
2015 1.18
2016 1.20
2017 1.26
2018 1.34
2019 1.31
2020 1.17

 

入学者

男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013

171

151 53.1 46.9
2014 163 159 50.6 49.4
2015 179 142 55.8 44.2
2016 174 147 54.2 45.8
2017 183 137 57.2 42.8
2018 190 130 59.4 40.6
2019 178 144 55.3 44.7

2020

 

元々、札幌南は倍率の変動が少ない高校です

 

ただ1.2倍台前半で推移していたのが、ここ3年程じわじわと倍率が上がってきていて、そしてこの春一気に下がるという…

 

その倍率がじわじわ上がっていた2017~2019は男子の割合が比較的高かったと言えなくもないですが

 

札幌北

倍率
2013 1.33
2014 1.23
2015 1.31
2016 1.25
2017 1.28
2018 1.19
2019 1.26
2020 1.25

 

入学生

男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013 157 167 48.5 51.5
2014 152 169 47.4 52.6
2015 146 175 45.5 54.5
2016 133 189 41.3 58.7
2017 153 167 47.8 52.2
2018 142 178 44.4 55.6
2019 153 168 47.7 52.3
2020

 

札幌北も、そこまで倍率の上下がない学校です

 

過去8年で一番高かった2013と一番低かった2018を比べると、まあ倍率が高い時は男子の割合が高いのかなーと言えなくもないですね

 

どちらかと言うと、傾斜配点の影響の方が大きいかもしれませんね(2017年度から実施)

 

2016年の男女比は北高に相当な危機感を持たせたのでしょうね

 

実際、傾斜配点導入の理由の一つに男女比を上げていたくらいですから

 

札幌西

倍率
2013 1.48
2014 1.26
2015 1.52
2016 1.32
2017 1.47
2018 1.50
2019 1.60
2020 1.44

 

入学生

男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013 175 147 54.3 45.7
2014 168 154 52.2 47.8
2015 192 129 59.8 40.2
2016 174 147 54.2 45.8
2017 157 164 48.9 51.1
2018 180 142 55.9 44.1
2019 157 166 48.6 51.4
2020

 

実は、今回のデータで私が意外に思ったのが、西の男子率の高さでした

 

ただ、倍率との相関は、見た限りでは低そうですね

 

札幌東

倍率
2013 1.23
2014 1.21
2015 1.53
2016 1.46
2017 1.32
2018 1.50
2019 1.61
2020 1.41

 

入学生

男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013 157 166 48.6 51.4
2014 167 155 51.9 48.1
2015 147 174 45.8 54.2
2016 142 177 44.5 55.5
2017 144 177 44.9 55.1
2018 151 170 47.0 53.0
2019 150 170 46.9 53.1
2020

 

2015年度からの、札幌開成の中等学校移行の影響をモロに受けた札幌東

 

若干、女子の割合が高くなっているようにも見えますが、そこまで顕著ではなさそう

 

 

ということで、倍率と男女比には関連がない(薄い)という結論で締めさせていただこうと思います

 

 

次に男女比と進学実績の影響について

 

現役のみでの比較です

 

札幌南

年度 国公立 北大 旧帝+2 医学科
2013 161 89 30 30
2014 160 70 23 27
2015 182 84 40 20
2016 214 75 64 25
2017 178 80 39 25
2018 201 64 48 35
2019 220 67 55 38

 

札幌南(3年生)

年度 男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013 170 148 53.5 46.5
2014 178 140 56.0 44.0
2015 170 150 53.1 46.9
2016 161 159 50.3 49.7
2017 178 141 55.8 44.2
2018 174 147 54.2 45.8
2019 183 131 58.3 41.7

 

女子率が高かった2016年度が国公立合格者・旧帝+2の数が多いのに対し、医学科合格者の数が少ないというのが特徴的だと思います

 

ただ、2019年度は男子率が近年で最も高い中、2016年度を上回る国公立合格者数で、医学科合格者も最高なんですよね

 

うーん…(^_^;)

 

ただ、他の男子率が高かった年度(2014、2017)は国公立合格者数が多くないところを見ると、やはり男女差で現役合格率は変わると見てよさそうです

 

 

札幌北

年度 国公立 北大 旧帝+2 医学科
2013 150 63 22 12
2014 177 91 25 9
2015 170 72 27 18
2016 166 88 20 11
2017 193 95 22 11
2018 158 75 19 9
2019 197 98 28 12

 

札幌北(3年生)

年度 男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013 148 173 46.1 53.9
2014 167 149 52.8 47.2
2015 156 165 48.6 51.4
2016 149 165 47.5 52.5
2017 144 174 45.3 54.7
2018 132 185 41.6 58.4
2019 151 166 47.6 52.4

 

こちらは南とは逆に、女子率が高いときの方が現役国公立合格者が少ないという傾向が見られます

 

2017年度と2019年度を除けば、唯一男子率が高い2014年度が近4年で国公立合格者数・北大合格者数で最高の実績を出していることからも、それはお分かりいただけるかと思います

 

 

札幌西

年度 国公立 北大 旧帝+2 医学科
2013 124 51 11 2
2014 119 46 6 3
2015 135 60 9 6
2016 149 49 16 8
2017 130 48 20 6
2018 131 51 7 1
2019 172 40 12 6

 

札幌西(3年生)

年度 男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013 165 151 52.2 47.8
2014 154 168 47.8 52.2
2015 172 145 54.3 45.7
2016 166 154 51.9 48.1
2017 188 129 59.3 40.7
2018 169 142 54.3 45.7
2019 156 159 49.5 50.5

 

ここ7年で最高の国公立大学合格者数を出したにもかかわらず、北大合格者数は最低という2019年度

 

国公立大学の合格者数も旧帝+2の合格者数も最低だった2014年度

 

奇しくも女子率が高い年度だというのが、何とかコメントしずらいですね(^_^;)

 

これで男子率が高い2017年度が、何か特徴的な数字を出してくれれば良かったのですが…(まあ、旧帝+2は最高ですが)

 

 

札幌東

年度 国公立 北大 旧帝+2 医学科
2013 148 62 7 0
2014 185 76 16 3
2015 147 41 9 3
2016 139 44 13 5
2017 174 65 7 4
2018 173 58 9 5
2019 182 59 7 4

 

札幌東(3年生)

年度 男子(人) 女子(人) 男子(%) 女子(%)
2013 169 148 53.3 46.7
2014 168 149 53.0 47.0
2015 154 164 48.4 51.6
2016 166 152 52.2 47.8
2017 145 174 45.5 54.5
2018 139 174 44.4 55.6
2019 140 174 44.6 55.4

 

ここ7年で最高の結果だった2014年度は、男子率が2番目に高かったのですが、それに次ぐ結果だった2019年度は一転女子率が高いという…

 

ただ、ここ3年、国公立大学の合格者数の割には、北大や旧帝+2の合格者数が増えていないのは、女子率と関係があるのかもしれません

 

 

というわけで、ここまで見てきましたが

 

正直、はっきりとした傾向は出ていないと言っていいでしょうね

 

どうしても、女子=現役にこだわる(安全志向)、男子=浪人覚悟と考えてしまいがちなのですが、例えば今春のようにセンター試験最終年とか外部要素が絡むと変わってきたりもしますから

 

困ったなぁ…来週以降どうしよう(^_^;)

 

とりあえず、特徴的(傾向が出ていた)なところだけ、ピックアップして記事にするかもしれません

 

期待していた方はごめんなさい

 

 

それでは、今日はこのへんで



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