土曜日のアレ
まだ、収まらないので、先に記事化してしまいますね
で、この手の記事を書くと「後日受験する子がいるかもしれないのに、うにゃうにゃ」と言う方もいますので、先に言っておきますね
2月1日の道コンを未受験で、この後入試対策などで使用する方は、以下の記事は読まないでください
いいでしょうか?
さて、始めましょう
考えてみると、道コンで1問だけに絞った記事って初めてのような…
それくらいの価値?はあると思いますよ
社会の大問4A問3です
見えるかな(´-`).。oO
ここでいうA〜Cの国というのは、Aスペイン、Bインド、C中国です
まあ、国の名前自体は問題を解く上で関係ないんですがね
…
と思ってましたが、今重要なことに気が付きました
「解答作成者が、この国の名前に考えを引っ張られていますね、これ」
良かった、今日記事書いておいて
資料1から二酸化炭素排出量が大きく増えた国はBとC、あまり増えていない国はAと日本です
この点については異論ないと思います
さて、問題の「二酸化炭素排出量が大きく増えた国に共通して見られる特徴」って、皆さんなら何と答えます?
下の方に模範解答書いてありますから、すぐに見ないで考えてください
と言っても、すぐに答えを書いてしまうと、見たくなくても見てしまうかもしれないので、少し間隔開けますね
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では、まず我々(というか、私を含めた塾関係者3人の共通見解)の答えを
人口(1990年→2015年)
A :1.18倍
B :1.50倍
C :1.19倍
日本:1.03倍
全ての国で増加傾向が見られ、顕著に増えている国もなく、特にこれと言った特徴はない
※そもそも人口なんてそこまで極端に増えるものでもなく、そういう観点からするとB(インド)の1.5倍は増え方が顕著であるとも言えます
総発電量(1990年→2015年)
A :1.85倍
B :4.69倍
C :9.43倍
日本:1.19倍
全ての国で増加傾向だが、Aや日本と比べ、BとCは総発電量の増え方が大きい
一人あたりGDP(1990年→2015年)
A :1.93倍
B :4.29倍
C :22.4倍
日本:1.38倍
全ての国で増加傾向だが、Aや日本と比べ、BとCは一人あたりGDPの増え方が大きい
解答
BとCの二酸化炭素排出量が大きく増えた国の方が、Aや日本の二酸化炭素排出量があまり増えてない国と比べて、総発電量と一人あたりGDPの増え方が大きい
それでは、道コン事務局の発表した模範解答です
「人口、総発電量、一人あたりのGDPが大きく増えている」
…
え?
しかも採点基準表にはこう書いてありますからね
「3つのうち1つを欠くもの、1つに誤りを含むものは△2点」
「一人あたりGDPが大きく増え、総発電量も大きく増えた」△2
ちなみに解説には何と書いてあったかというと
「Aのスペインと日本は二酸化炭素の排出量がそれほど増えていないが、BのインドとCの中国は、大きく増えている」
…
それって解説っていうのか?(・_・;)
模範解答も酷いですが、解説もさらに酷いとは…
さて、何でこんな模範解答になったと思います?
もうおわかりですね
人口だけ、割合ではなく数で考えたからですよ
割合で考えれば、AのスペインもCの中国も、ほぼ同じです
では、百歩譲って、数の比較で人口が増えたという解釈なら…一人あたりGDPも数で比較してみましょう
一人あたりGDP(1990年→2015年)
A :約12000ドル
B :約1200ドル
C :約7700ドル
日本:約10000ドル
BやCが大きく増えているって言えますか?これで(笑)
人口は数で、総発電量と一人あたりGDPは割合で判断する
こういうのをダブルスタンダードといって、資料判別問題では最もやってはいけないことだと、私は考えています
ということを、事務局の方にも試験当日の夕方に電話で話したんですよ(そんなことは言っていませんと言われて終わりになりそうですし、そんな電話は受けていませんとも言われそうですから)
今となってはメールにしておけばよかったと後悔しています…
返ってきた答えが
「なるほどそういう考え方もできますね。しかし、採点基準はこのままでいきます(キリッ」
もう、開いた口が塞がらないですよね
しっかり問題を読み取って正解を書いた生徒が△2で、不正解の生徒が○3ですよ
たかが1点と思うかもしれませんが、その1点で合否が分かれることがあるのを知っているのが道コン事務局ではないのでしょうか
確かに、今まで採点基準の追加や誤植による訂正はありましたが、問題の解釈自体の誤りということはなかったように思います
事務局採点の都合か、プライド?の問題かはわかりませんが、意地でも訂正しないんでしょうね
2年前の公立入試(理科)を思い出しましたよ
道コン事務局は、あれから何も学んでいないんでしょうかね
というわけで、我々と同じ解答を書いて△2をもらってしまったみなさん
あなたは正解ですので、胸を張ってください
出題ミス(解答ミス)というのは、いつどこでも起きるものだと思います
実際に、高校入試や大学入試でのそういったミスが、毎年新聞やニュースで報道されています
ですから、そのこと自体をどうこう言うつもりはないです
問題はその後の対応ですね
道コン事務局今回の判断は、模試運営会社としてはたして適切と言えるのでしょうか
それでは、今日はこのへんで