前日に続き、11月道コンの感想です
まずは理科
大問1は小問集合
問3は、ちょっとかわいそうだったかな(^_^;)
案の定、得点率低かったですね
それ以外は、概ね普通だったと思います
続いて大問2は化学分野(化学変化とイオン)
そう言えば、この前、中1生に中性のpHを聞かれて、普通に「7じゃないの」と答えたら、ネットに6〜8という記載もあると
いやいやいや、と思って検索してみると…ホントだ、中性のpHを6〜8としているHPがある(^_^;)
ただ、これは「せっけん(洗剤)」に関するものなので、要するに酸性だったりアルカリ性だったら、消費者が肌に悪いと考えるので、pH6〜8をあえて「中性」と謳っているのではないですかね?
化学的には中性はpH7ですよ
問4は、解説の通りなのですが、グラフだけではなく表の下に水酸化ナトリウムと塩化ナトリウムの質量を書き込んでもよかったですね
その方が、等しくなるところはわかりやすいと思います
大問3は生物分野(動物)
ここは特にコメントはありません
大問4は物理分野(圧力)
問1(1)の得点率の低さよ…(-_-;)
問題集やワークには必ず載っているレベルですよね
これができないということは、密度・湿度・質量パーセント濃度もできないでしょうね
分数(比)の処理が苦手なんですよ、今の子は
問2はいい問題でしたね
知っているかどうかではなく、実験の結果から水深と水圧の関係式を求めるのですから
大問5は地学分野(大地の変化)
問3は、普段、一定の方向に傾いている問題を解いているので、断層と言われて戸惑った子もいたでしょう
まあ、東側が低くなっていることが分かれば、そこは気にしなくてもいいのですが
問4は、記号問題だから得点率高いですが、標準問題選択の子で理由を答えられる子がいましたかね?
記号問題は、往々にして、こういったことがありますから、正解していたからいいやではなく、その選択肢を根拠を持って選ぶことができたのかを、もう一度確認した方がいいですよ
大問6は選択問題(運動とエネルギー)
うん、特にありませんね
問1(1)がやけに得点率が低かったのは、問題をよく読まないで「重力の斜面に平行な方向の分力」を答えたからですかね?
あと、重力はどこも一定ですよ(笑)
だんだん速くなるからと言って、力が大きくなるわけではないので
大問7は選択問題(天体)
うん、こちらも特にいうことはないです
まあ、問題集やワークを解いていれば出てくる普通の問題です
おしまいは英語
大問3A問1
Playingと答えてしまった人、あなたフィーリングで英語解いてませんか?
勝手に「ボールで遊ぶことは危険です」ってしたでしょ(-_-;)
じゃあ聞きますけど、I play a ball.ってなんて訳すんですか?
「ボールで」はwith a ballです
大問4は引っかかるとしたら問6なんでしょうが、前に「it」があって後ろに「drink」があれば、it is 形容詞 (for A) to doの形だということは、想定できそうなんですが
まだ分詞や関係代名詞を使えないので、文を複雑にしようとすると、どうしても接続詞を多用することになるんですよね
大問5は、設問が分かりにくかったですね
特に問3
これ、グラフの読み取りを間違えた人が多かったと思います(私も最初間違えましたから)
Farmed Sea Food は薄い色の部分だけですよ、0からの合算だと思ってませんか?
そう考えてしまうと、1950年から常にWild Sea Foodを上回っているのに、なんで2030年?となるんですよ
あと問4ですね
mayを「〜してもよい」という許可の意味でしか知らないと、難しく感じるでしょうね
それと、notは助動詞の打ち消しではなく、後ろのbe動詞+形容詞の打ち消しだということも
英語で1.7%の得点率ってなかなか見かけませんよ
それと、順番が前後しますが、問1は相変わらず「want 人 to do」の形が定着していないことを感じましたね
そして、最後の英作文
熟長会でも話題になっているのですが、自由英作文なのに妙に書き方がパターン化しているんですよね(笑)
今回の「どれか1つの仕事に就くとしたら、どの仕事に就きますか。選んだ仕事とそれを選んだ理由について書きなさい」なら
I want to be ~. I have two reasons. First, ~. Second, ~. That's why I want to be ~.
私が特に問題視したいのが、最後の部分
冒頭に書いたことを繰り返して、指定語数の24語を超えた場合です
私は、同じフレーズの繰り返しは単なる語数稼ぎでしかないと考えるので、24語以下の2点減点という措置にするべきだと思うのですが、道コン事務局に問合せしたところ「減点措置はしていない」そうなんです
まあ、採点基準には書いていませんからね
「同じフレーズは語数に数えない」とは(笑)
そして、この書き方、どうやら英検のライティング対策として推奨されているらしいんですね
検索したら出るわ出るわ…(-_-;)
「思考力、表現力」とは(笑)
何でしょう、小学校の英語教育の延長線上に、このパターンマッチングの英作文の問題があるような気がしてなりません
公立入試も「表現力が−」とか言って自由英作文始めたのでしょうが、こんなワンパターンの答案を採点しなければいけない、現場の先生たちが可哀想ですよ
難しいとは思うのですが、英作文だけでも、減点方式ではなく加点方式で採点できないんですかね
例えば8点満点中基礎点を4点にして、そこから特に優れた表現には加点をしていくという
まあ、どうしても採点官の主観が入ってしまうので、難しいとは思うのですが…
「表現力が−」とか言うなら、本来このくらいやらなければダメですよ(^_^;)
今回の道コンを進路決定の参考にする人もいると思います
ただ、学力ABCもそうなのですが、こういったテストや模試はあなたの今を表すことはできても、あなたの未来まで予測することはできません
合格可能性というのも、仮にそのテストが本番だったとしたらという仮定でしかありません
中途半端に希望を持たせるようなことを言って申し訳ありませんが、あと3カ月、学力が伸びる可能性はあります
誰でも伸びるとは言いませんよ?伸びる生徒もいるということです
そして、塾の先生であれば、その生徒が残り3カ月で学力が伸びる可能性があるかないかは、大体わかるはずです
あくまでも、学力が伸びるかどうかです
合格するかどうかではありませんよ
これから三者面談がどこの学校や塾でも行われると思います
もう、希望的観測などで話をする時期ではありません
現実をしっかり受け止めなければいけないのです
今の自分に何が足りないのか
それをしっかり見極め、また見極められる人からアドバイスをもらって、前に進んでください
それでは、今日はこのへんで