私のTwitterのTLになべきち先生という方がいるのですが、先日興味深いツイートをしたので紹介しようと思います
※鍵をかけている方なので画像とかは載せずに、ツイートの内容を要約してお伝えします
「『ポリエチレン25㎤の質量は23.5gだった。密度は何g/㎤か、小数第2位まで求めなさい』という問題で、俺はすぐに6を思い浮かべて答えを出すんやけど、何やったかわかる?」と聞くと、毎年クラスの誰かはちゃんと答えられるので、割と普段から色々見せられているのかな。
さあ、考えてみてください
わかりましたか?
密度というのは1あたりの量です
ポリエチレンの体積が25㎤だからわかりにくいのであって、100㎤ならわかりやすいですよね?では4倍しましょう
質量も4倍すればいいわけですが、23.5を4倍するより25との差である1.5を4倍した方が計算は楽です
質量は100-6=94gとなり、答えは0.94g/㎤となります
いかがだったでしょうか
今日の本題は、この解き方ではありませんよ?
この話を聞いて、この解き方を覚えようとする子が多いんです
「なるほど、25の時は4倍すればいいんだな」「その時に差の数字を4倍して引けばいいんだな」
どうなると思います?
確かに数字が25や2.5の時は解けるでしょう
でも、12.5の時は?40なら?
多分解けませんよね
これが「解法暗記マン」の勉強法です
この問題の本質は「10,100,1000などの1あたりの量にしやすい数に変化させる」ことにあります
それが理解できていれば
「物質A12.5㎤の質量は12.0gだった。密度は何g/㎤か、小数第2位まで求めなさい」と聞かれたら、すぐに0.96g/㎤と答えることができます(100に揃えるために8倍、差を取るより8倍した方が速い)
「物質B40㎤の質量は35.2gだった。密度は何g/㎤か、小数第2位まで求めなさい」と聞かれたら、すぐに0.88g/㎤と答えることができます(10に揃えるのに4で割ればいい、差を取る必要はなし。取るなら4.8を4で割って1.2だから10-1.2=8.8)
習ったことを、他の問題にどう生かせるかを常に考えてほしいわけです
逆の問われ方をしたら?別の角度から聞かれたら?この問題の周辺にある重要なことは?
そういったことに気をつけるだけで、あなたの勉強は幅を持ったものになり、様々な知識と紐づけされることになります
勉強とは本来こういうものなんですよ
受験生はもちろん、もっと下の学年の子は、今から始めることを勧めます
それでは、今日はこのへんで