まず、しばらくの間、記事のTOPにボランティアに関するリンクを貼らせていただきます
そして、私にとって嬉しいニュースが飛び込んできました
このブログに何回か登場しているTくんこと、元アルバイト講師のたけるんるん先生から、今年度の司法試験に合格したという連絡が入りましたヾ(*´∀`*)ノ
おめでとう(^-^)
彼がどのような道に進んでいくのかが非常に楽しみです
年内に札幌に来る(塾にも顔を出してくれる)とのことなので、会えるのを楽しみにしています
さて、昨今北海道の公立入試を語る際によく出てくる言葉として「内申インフレ」というものがあります
相対評価から絶対評価に変わり、昔と比べ通知表に5や4がつきやすくなったため、AランクやBランクといった以前(20年近く前)ではなかなかお目にかかれなかったランクが当たり前のように見られるようになりました
そして、それは年々進んでいるようなのです
今回、2012年8月実施の道コンのデータと2018年8月実施の道コンのデータを比較して、この6年間だけでもどの程度内申インフレが進んでいるのかを明らかにしようと思いました
※細かいデータを見たい人はこちらをダウンロードしてみてください
本当はもっと昔のデータも比較したかったのですが、手元にある一番古いものが2012年だったので(私が独立開業した年)
まず、受験者数の比較から
2012:14000人
2018:13541人
そのうち、内申ランクが判明しているのが
2012:13815人
2018:13379人
平均点が
2012:154.9点
2018:153.6点
幸いにも、非常に似通ったデータなので比べるにあたって、そこまでずれはないと考えられます
その上で、下のデータをご覧ください
2012(左からランク、累積割合、平均SS)全体平均SS49.1
A 8.8% 63.5
B 21.3% 59.2
C 36.2% 54.6
D 52.0% 50.4
E 67.3% 46.3
F 82.0% 42.4
G 92.0% 38.8
H 96.7% 35.9
I 98.8% 32.9
J 99.6% 31.7
K 99.9% 30.8
L100.0% 31.2
2018(左からランク、累積割合、平均SS)全体平均SS49.1
A 12.6% 62.7
B 25.8% 57.6
C 41.8% 53.2
D 57.2% 49.1
E 71.7% 45.0
F 85.4% 41.4
G 93.7% 38.1
H 97.7% 34.4
I 99.3% 33.0
J 99.7% 32.2
K 99.9% 31.5
L 99.9% 29.0
M100.0% 37.0
上位ランクの割合が2012年と比べて2018年の方が高くなっているのがおわかりいただけるかと思います
2012年ではA・Bランクの生徒が21.3%だったのに対し、2018年では25.8%です
もちろん、道コンを受験する生徒というのは学力上位層が多いので、これだけで全ての生徒に対して内申インフレが進んでいるというわけにはいきません
あくまで、6年前と比べて、道コンを受験する生徒層で内申インフレが進んでいるということを示しているのです
そして、注目してもらいたいのが右端の各ランクごとの平均SS
志望校別の平均SSはあっても、これは今までデータとしてどこにも出てきたことがなかったはずです
2012年と2018年を比べてみてください
もう、おわかりですね
2018年の方が低いんです
もちろん、平均点がほぼ同じとはいえ、難易度も同じかと言われれば、それは違います
分布も違いますし、そもそもSSというものは、その集団の中での位置関係を表すものですから、年度が違うもの同士を比較することに果たしてどれくらいの意味があるのかとも思いますが
「6年前と比べ、同じランクでも学力は低い」つまり「本来下のランクの生徒が内申インフレで1つ上のランクにいるため、そのランク全体の平均を下げている」
そう見ることはできないでしょうか
ただ、内進ランクについては、以前と比べると、そろそろ高止まりの傾向も見えてきています
私としては、内申点を入試からなくすことができないというのであれば、せめて「当日点重視」の枠を15%から25%くらいまで拡大してほしいですね
それか、各高校に枠の割合を決める裁量権を認めてほしいです
そしたら、南なんて当日点のみ100%になるのでは?
それでは、今日はこのへんで