今年度は通常授業で小学生は教えていないのですが、夏休み中だけということで1名、小6生が来てくれています
今までもそうだったのですが、学校の復習をやっても面白くありませんから、算数では「単位量あたりの大きさ」「速さ」「割合」に絞って勉強してもらっています
なかなか、その単元に特化したテキストって少ないのですが、学林舎という教材会社で出している「算数のほんね」シリーズにちょうどこの3つの単元を扱うものがありまして、使っているところです
考え方のところが計算のみで、図などが示されていないのが、私にすると物足りません(-_-;)
ただ、問題量は豊富ですし、例題の考え方だけでは解けない問題も混ぜてくれているので、それは非常に助かります
で、実際に私がどのように教えているか(解いてほしいか)
2問ほど取り上げてみようと思います
まず1問目
「容器に油が入っています。1回目にその3/8を使い、2回目は残りの2/3を使ったところ、1Lの油が残りました。容器には、はじめ何Lの油が入っていましたか。」
まず、図に表すとこうですね
1回目は3/8です
残りは5/8ですね
でも、5めもりを3等分することはできないので、1めもりの間を3等分して、残りのめもりの数を15に増やします
2/3=10/15ですから、2回目は上の図に示したところまでとなります
細かいめもり5つ分で1Lということだから…
細かいめもり1つ分は0.2L
最初のめもりは細かいめもり3つ分だから、0.6L
0.6×8=4.8Lですね
続いて2問目
「520gのかばんに本を入れて、その重さをはかったところ、本の重さは全体の35%にあたることがわかった。かばんに入れた本の重さは何gか。」
恐らく520×0.65とか計算する子が多いでしょうね(^_^;)
問題文に出ている数字「だけ」を使って計算するものだと、勝手に思い込んでいそうですから…
かばんに本が入った状態を全体と表現していますから、本が35%ならかばんは65%
1%が8g分とわかりましたから、35×8=280gですね
これ以外にも仕入れと利益の問題などもありますが、計算だけでチャカチャカやっていても、自分が何を求めようとしているのかわかりませんよね
ですので、複雑な問題の時は「必ず」絵を書いてもらっています
もう少し時間があれば、算数ラボ(好学出版)あたりもやってみてほしかったんですが(^_^;)
1週間だと、これが限界ですね(これに国語の文法と読解もやっています)
しかし…
やっぱり、小学生の時に鍛えておかないとダメなのかもしれないなぁ
そう思うのですが、移転を控えている今年はとりあえず我慢ですね
それでは、今日はこのへんで