今日は札幌龍谷学園高校(以下龍谷と略させていただきます)の説明会でした
ブログフェスの時に「大丈夫ですか?」と心配されたのですが、私はこの私立高校の説明会の記事を書くにあたって、「自分の目」で評価をするように心がけています
多分に主観が入っているかもしれませんが、自塾の生徒をその高校に預けることができるかという視点だと考えてもらっても構いません
いいものはいい、ダメなものはダメ、期待できるものには期待をかける
そういうスタンスで書いてきました
今まで、龍谷に関しては、比較的好意的な記事が多かった様に思います
が…
最初に言っておきます
今年は「ダメ出し」の記事です
まず、何が私的に「ダメ」なのか?
先ほど書いたように、自分の塾の生徒を預けられるかどうかが指標です
私のブログを読んでいる方も、どちらかというと上位校を目指す保護者の方が多いでしょう
そうすると、スーパー特進・特進やスーパープログレス進学の「募集」に、あまり力を入れていないとわかった段階で、私としては学校に魅力を感じないということです(上に挙げたコースに力を入れていないという意味ではありません)
今回の説明会で、最も多くの時間が割かれたのはタブレットを使ったICT教育についての説明
そこで授業例として示されたものは、主に「未来創造コース」の生徒たち
別に、それが悪いわけではありません
単に、私の求めているものとマッチングしていないだけです
仮にこれが、スーパー特進・特進、スーパープログレス進学の授業例で話が進んでいたのなら、まだ良かったのかもしれません(現に説明会の後に質問に行って確認しています)
ただ、説明会全体の雰囲気として「あぁ…龍谷は方針を変えたんだな」と思わざるを得ませんでした
毎年いただく近況にも「未来創造の減少は想定外でした」と書いてありますし、来年春は札幌新陽高校が同じB日程に回ってきます
このままだと、受験者・入学者が減ってしまうのではないかという危機感を持っているのではないでしょうか?
入学生のアンケート結果を見ても、スーパー特進・特進、スーパープログレス進学・プログレス進学の生徒保護者が「本校を選択した理由」として全くタブレットを取り入れたICT教育を選んでいないのに対し、未来創造コースは生徒が2位、保護者が1位
上位コースの生徒は、そこに魅力を感じていないわけです
にもかかわらず、こうしてICT教育をアピールをするということは、誰にターゲットを絞っているのかは、自ずと明らかでしょう
もちろん、私はICT教育自体を否定しているわけではありません
利点もたくさんあります
しかし、先生方が口を揃えておっしゃっていたように、あくまでもこれは「ツール」に過ぎないのです
プログラミング教育に関しても同様です
力を入れていますと言っても、カリキュラムを見れば、それが未来創造コースでしか行われないものだとわかります
進学に力を入れているとは言っても、スーパー特進・特進、スーパープログレス進学の生徒数が全体に占める割合はわずかなもの
半数以上は未来創造コースの生徒なわけです
そこで、スーパー特進やスーパープログレス進学は別として、特進やプログレス進学の生徒を増やすというわけではなく、未来創造の生徒を増やす方向に舵を切ったのであれば、私の興味関心も薄くならざるを得ません
実は、これは龍谷に限った話ではありません
今年出席している私立高校の説明会で、私は「二極化」を感じています
この春の大学入試結果がどこも厳しかったためか、進学実績を前面に出した説明会だったのは立命館くらいですかね
気持ちはわかります、大した結果も出ていないのに、進学実績について触れるのは辛いでしょう
しかし、そこでなぜ結果が出なかったのか、次年度にどうつなげていくのか
そういったことを説明会の場で、しっかり言ってもらえれば、こちらも信頼できるわけです
実際、今の中3生が大学入試をするのは3年後なんですから
従来通りの進学校として生きる道を選んだ高校、進学校化を諦めてしまった高校
大学入試制度改革がはっきりと見えて来ない今、進学重視の姿勢を打ち出すのはリスクが大きいと感じているのかもしれませんが、ここで一歩後退すれば、その遅れを取り戻すには倍の時間を費やさなければならないでしょう
昨年の記事で期待感を表明していたスーパープログレスコースについても、受験者・入学者ともに1ケタ
今日の説明の感じでも、今後力を入れていくようなニュアンスは受け取れませんでした
ただ、ここまで読んでもらって勘違いしてほしくないのは、決して龍谷が悪い高校なんだということではないということです
単に私が求めている高校ではなくなっただけです
全ての学校が進学校化されて、同じようになっても、それはそれで困りますし、多種多様な学校があっていいと思います
もし、この記事を龍谷の関係者の方が読んで「うちは大学進学にも力を入れています」というのであれば、どのような授業を行ってどのような経過をたどって、そしてどのような結果を出しているのかを教えていただければと思います
そして、願わくば、来年春以降の大学実績で巻き返して、私の見解は誤りであったことを証明していただければと思います
その時は喜んで、私は訂正の記事を書かせていただこうと思います
それでは、今日はこのへんで