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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
2018藤女子中学校学校説明会

毎年、ゴールデンウィーク明けから始まる私立校の学校説明会は藤女子中学校が最初なんですよね

 

この私立校の説明会が始まると、「新年度なんだな」と改めて感じます

そんな説明会も、今年で9回目の参加です

(今までの記事はこちら)

2010

2011

2012

2013

2014

2015

 

2016

 

2017

 

ブログフェスでも話題になっていましたが、私たちにとっては毎年同じ説明でも、私立校を受験しようとする方にとっては初めて聞く話なのです

 

ただ、学校側も私たちに気を遣ってくれているのか、最近は前年説明したことは繰り返さないんですよね…

 

なので、藤女子中の受験を検討されている方は、お手数ですが、過去の記事を遡って見ていただければと思います<(_ _)>

 

ここでは、来年の受験からの変更点や塾対象の説明会でなければ出てこないような話を中心に書くことにします

 

 


まず、今年の卒業生120名の進路の内訳から

2018(大学78%、短大・専門学校6%、浪人15%、その他1%)

 

2017(大学84%、短大2%、専門学校2%、浪人11%、その他1%)

2016(大学83%、短大1%、専門学校3%、浪人10%、その他2%)

 

昨年や一昨年と比べても、今年はちょっと浪人組が多いですね

 

 

次に大学進学の内訳は

2018(国公立大学10%、藤女子大17%、道内私大40%、道外私大30%、海外3%)

 

2017(国公立大学11%、藤女子大23%、道内私大40%、道外私大26%)

2016(国公立大学21%、藤女子大28%、道内私大25%、道外私大26%)

 

昨年・今年とちょっと振るわなかったと言えるでしょう

 

それか、2016年ができ過ぎで、昨年や今年が普通なのかもしれません


道内国公立大学(現浪合わせて)
北大5
札医3
小樽商科2
道教育大2(岩見沢1、函館1)
帯広畜産1

札幌市立1

道外国公立大学
弘前2

高崎経済1

東京藝術1

道外私大(私大は指定校推薦もありますし、複数受験可能なので、1人で多数の大学・学部に合格している可能性もあります)
早稲田3
上智2

東京理科2
明治4
青山2
法政1
中央3など

一昨年出たセンター試験理系受験者の平均点などの情報は2年連続でありませんでした

本当は、進学実績が良くても悪くても出してほしいんですけどね

 

しかし、この後で詳しく話しますが、しゃにむに進学実績を上げる方向には進まないようですので、今後もこういったデータは出てこないでしょうね

 

進路指導については「誘導をしない生徒の特性を重視した進路指導」と謳っておられます

その例として2人の生徒さんが取り上げられ、1人は中学時代はそれほど成績が上位ではなかったものの、医療倫理について深く考えるきっかけがあり、それなら医師になろうと決意して札幌医科大学の医学科に合格したと

 

もう1人は、学校で飼育していた動物の死をきっかけに、死を科学的な面と哲学的な面で捉え、演劇という舞台で表現したいと、演劇の世界では名門である日大の演劇学科への進学を決めたと

 

特に後者の生徒は、十分に国公立大学に合格する学力があり、演劇の道を選ぶことを学校側に告げると反対されるだろうと思っていたところ、快く認めてくれ、それが一番嬉しかったと語っていたそうです

 

実際、私の教え子で藤女子を卒業した生徒に対する進路指導も似たような感じ(もっと上の大学を狙えると言って無理をさせない)だったので、この辺りは非常に好感の持てるところです

 

惜しむらくは、後者のような生徒が実際にはどのくらいの成績だったのか

 

それを示していただかなければ、大学名や偏差値に捉われない「その生徒に最も合う進路指導」をしたのかどうかは、わからないということです

 

次年度以降の課題にしていただければと思います

 


次に難関大コースについてですが、来年4月の新入生(現小6生)からなくなります

 

なくなるというか、形を変えると言った方が正しいですね

 

今まで、難関大コースに進むためには、国・数・英3教科の総合力が問われていました


 

それを、英語のみ、数学のみの上位コース(Aクラス)を作ることによって柔軟に対応できるようにするとのことでした


まだ基準については検討中であるため、ハッキリとしたことは言えませんが、クラスは半年ごとに選べ、英語AクラスはCFERでいうB1を高1までに、英語MクラスはB1を高2までにというのが到達目標だそうです

 

なお、高2,3年生にあたる5,6年生の理系Aは数?を5年生までに終わらせるとのことでした


 

次に中学入試についてです


過去3年間の中学受験の結果は

2014年 受験者218、合格者178、入学者122、合格者平均点165.2
2015年 受験者189、合格者152、入学者123、合格者平均点168.8
2016年 受験者183、合格者170、入学者133、合格者平均点156.6

2017年 受験者198、合格者188、入学者127、合格者平均点178.1

2018年 受験者201、合格者191、入学者130、合格者平均点148.8

 

ここ2年の不合格者を出さないという方針が続いているようですね

 

昨年、「全入に近くなるということは、入学者のレベルが低下し、数年後に低迷するということになるのでは?」といった危惧をぶつけてみたところ「追跡調査した結果、合格者を絞った時とそうでない時で、入学後の成績にそこまで極端な差は出ていません。入学時の順位が低いお子さんでも、国公立に合格する(これは今年も資料として示されました)などの結果も出ていますから、門戸は広く開けておいた方がいいのではないかと考えています。」という回答が得られたので、それを踏襲しているのでしょう

 

 

そして、入試に関しては変更点が1つありました

 

国語の大問構成を変えると

 

これは言葉で説明するより、写真を見ていただいた方がわかりやすいと思います

 

 

大問を順番通りに解く子が、大問三に辿りつかないケースがあるためだとおっしゃっていましたが…

 

そこまで、面倒見てあげないとダメですかね(^_^;)

 

解けそうな問題から解くということは、中学入試を受けるような子にとっては定石だと思うのですが

 

いや、たまにいますよ?俺(私)は絶対1番から順番に解くって言って聞かない子が(笑)

 

勝手にしろって話なんですがね(-_-;)

 

それと、大問に関連する200字から300字程度の自由記述問題が出るそうです

 

これも、問題例を見てもらった方が早いでしょう

 

 

この辺りは、大学入試改革を見据えてと言ったところですかね

 

 

そうそう、大学入試改革に関する話は「全く」出ませんでした(笑)

 

説明会の後に「英検対策」の質問をした時に、チラッと話題に上がりましたが、正直高校側も何も決まっていなくて困っているというところなんでしょうね

 

このあたりは、明日の札幌創成高校の説明会でもう少し突っ込んで話が聞けると思います

 

 

最後に、これは初めて聞いたのですが、欠員のある学年のみ、転入試を年3回(7・12・3月)実施しているそうです

 

もし、公立中に入学・通学しているが、藤女子中に入りたいということであれば教頭に問い合わせくださいということでした

 

 

昨年の説明会では、名古屋大学に推薦で進学した子のことが話題になりました

 

今年は帯広畜産大学の獣医学科に推薦で合格した子がいるそうです

 

しかもこの子は、小動物を扱うのではなく大動物(家畜)を扱いたいと

 

貴重ですね

 

どういう理由でその道を志したかまでは聞けませんでしたが、ただ獣医になりたいではなく、大動物を扱いたいということで帯広畜産大学を選んだのだと思います

 

「どこへ行くかではなく、そこで何を学ぶのか」

 

そういった進路指導をこれからも続けてほしいと思います

 


明日は札幌創成高校の説明会に行ってきます


それでは、今日はこのへんで



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