先週の日曜日は競馬のG1レースだったんですが、予想書きませんでしたね(笑)
惜しくも2着だったクロコスミアに騎乗していた和田竜二騎手、今私が一番好きな騎手です
彼はとにかく「いい人」
でも、勝負事ですから本当は「いい人」ではダメなんです
実は1着のモズカッチャンに、彼は春まで乗っていました
オークスというG1レースで惜しくも2着、その後のインタビューでも「秋はモズカッチャンでG1を取りたい」と話していました
しかし、秋になりモズカッチャンにはミルコ・デムーロ騎手が騎乗することになります、いわゆる「乗り替わり」です
これは、競馬ファンの間でも色々物議を醸しました
そして、今回のレース
直線で先頭に立った和田騎手の後ろから、デムーロ騎手が迫ります
わずかクビ差交わされたところがゴールでした
悔しかっただろうと思います、でも和田騎手は勝ったデムーロ騎手にすぐ「おめでとう」と声を掛けます
(右が和田騎手、真ん中がデムーロ騎手)
そして、検量室に戻ってきた時にモズカッチャンの担当者を見つけると「おめでとう、良かったね」と言ったそうです
「いい人」ですね
いつもは勝利騎手インタビューでにこやかなデムーロ騎手が、その日に限って浮かない顔をしていたのは、負かした相手が以前騎乗していた和田騎手だったからでしょう(おめでとうと声をかけられて、ゴメンナサイと返したそうですから)
彼がまだ若いころ、1頭の名馬との出会いがありました
テイエムオペラオーです
和田騎手はこの馬に、デビュー戦から引退するまでずっと乗り続け、G1を7勝しています
そして、それ以来16年、G1を勝っていないのです
彼を育てたテイエムオペラオーは種牡馬を引退して余生を過ごしています
実は和田騎手は、引退してから一度もテイエムオペラオーに会いに行っていません
次にG1を勝った時に会いに行く、そう決めているからです
和田騎手のファンは、みんなそのことを知っています
今年、和田騎手は騎手人生の中で最も多く勝ち星を積み重ねています
このまま行けば、初の年間100勝も夢ではありません
でも、彼にとってそれはどうでもいいこと
今は、師匠でありテイエムオペラオーにずっと乗せ続けてくれた岩元市三調教師の定年(来年2月)までに、師匠の通算500勝(あと5勝)を達成させること
それが彼のモチベーションになっているそうです
それでもファンは、彼にG1を勝ってほしいんです
今年のG1はあと7つ
何とか和田騎手には頑張ってほしいと思います
それでは、今日はこのへんで