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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
2017年 北星学園附属高等学校説明会

今日は北星学園附属高等学校(以下、北星附属)の説明会でした

去年はホテルエミシア札幌(旧シェラトン札幌)でしたが、今年はいつものアークシティホテルに戻りましたね

となると、去年は一体何が起きたのだろう…と気になるところです

ここ数年は辛口な記事が多かったのですが、5回目の参加の今年はどうなるか?

 


まず、今年は校長先生の自己紹介から始まりました

珍しいですよね(笑)

 

それもそのはず、私より1つ年上なだけという、非常に若い校長先生です

 

ですから、去年の説明会の後(アンケートかな?)、校長先生が何者なのかという質問が多かったそうで(^_^;)

 

聞いてビックリ、学校の先生になったこと自体が6年前!(5年前だったかな?)

 

大学院修了後は緩和病棟(ホスピス)で働き、教会の副牧師もしていたという経歴の持ち主でした

 

なるほど〜、道理で穏やかな雰囲気を漂わせている方だと思いました

 

この校長先生の話なら、生徒たちの中にスッと入っていきそうです

 

大勢の人たちの最期を看取ってきたという経験からの、「人間の限界を知ること」「人間の内面の深さ、複雑さを知ること」「生きるということ」「問い続けること」

 

興味深く聞くことができました

 

正直、校長先生の話だけで終わってもいいんですが(ダメ)、それでは説明会の記事ではなくなるので

 

 

まずは入試結果から

 

出願者数は微増程度なのですが、特進コースの入学者が17⇒22⇒28と、定員の35名に近付いている点が注目ですね

入学者のランク分布をみると、進学コースはE・F・Gがメイン(Fが一番のボリュームゾーン)

 

これを将来的にはEランクに引き上げたいとおっしゃっていました(即、合格基準を上げるわけではないですよ)



で、例年通り、ここから特進・進学コースの説明なのですが、今年も進学実績に特筆すべきものはありませんでした

ですから、昨年と同じく北星附属に行くことによりどんな利点があるのかを中心に話を進めていこうと思います


特進コースについては、土曜講習・英語特講・勉強合宿を実施とありましたが、他の学校でも取り組んでいることで、特に目新しさはありません

「スタディサプリ」は今年で2年目なのですが、まだどのくらいの効果が上がっているかを検証するだけのデータは揃っていないようです

 

まあ、使用頻度が多い生徒は良い成績を取っていますくらいな感じで(選択教科と使用時間くらいは学校側で把握できるようです。だれがいつログインしたかまではわからないと)

 

特進コースについては費用は全額学校が負担し全員登録、進学コースは希望者のみが費用を負担の上取り組んでいるとのこと

 

どんな映像授業にも言えることですが、「見て安心、見て満足」にならないような仕掛けを作ることが大事だと思います

 

単願・専願で特進を希望するも、基準に達せず進学にスライド合格になった生徒も今年はいたと聞きましたが、同じ北星附属の中での評価としてはそうでも、他の私立高校の特進コースと比べると、まだまだという感じです
 

 

北星学園大学への推薦枠は短大も含めて約100名

今年は、69名が進学

 

高校側としては、何とかこの枠を使い切りたい

そのための取り組みとして、英語の習熟度別の展開授業を始めたそうです

ちなみに、昨年は説明会後に各学部ごとの推薦要件を見せてもらっていたんですね(メモ残してるかな…)

 

学部ごとに平均評定の条件や資格取得の条件が違い、学部ごとの定員もあります

ちなみに、最難関とされる英文科については(昨年のデータです)

平均評定4.1
英検2級、TOEIC470以上、TOEFL(PB)440以上、TOEFL(iBT)42以上、GTEC550以上

が条件で、定員は10名だそうです

公募推薦の基準より、さすがに緩いですね

ちなみに今年は2名が進学

 

 

もったいないですよね(^_^;)

なお、北星学園大学への推薦は全員資格があるのですが、生徒それぞれに推薦の順位付けが行われ、条件を満たしたものから順位に従って決定するのだそうです


これは他の大学附属高校の説明会の記事でもさんざん書いていますが、仮にE・F・Gランクの子が、近場の公立高校に進学したとしましょう

その高校から、推薦または一般入試で北星学園大学や北海学園大学に行こうとすると、それなりに大変です

少なくとも名前を書いただけで受かるレベルではありませんし、高校2年半遊び回って、最後の半年だけチョロチョロっと受験勉強みたいなことをしても落ちます

ですから、最初から北星学園大学への進学を考えているのであれば、北星附属に入学して、自分の希望する学部・学科の推薦要件の成績をキープし、余った時間で自分のやりたいことをする

そういうことを考えてもいいと思うんですよね

 

学費も、国公立と私立でそれほど差がなくなってきている現状、道外の国公立と札幌圏の私立だと(文系)、費用面では変わらないのでは?


入試基準については、今年は他の高校のも極力書かないようにしていますので、中学校の先生や塾の先生に聞いてみてください

基本的に、北海道の私立については「大丈夫」と言われたら、よほどのことがない限り(白紙答案を出す、会場で暴れる)合格で、「頑張らないと」と言われた場合はランクの基準を満たしていないので、入試で点数を取らなければ落ちるということだと思ってください


入試問題については、数年前から公立高校の問題に似せて作られるようになっています

今年も、社会を除けば、ほぼ同様(大問の数や出題傾向まで)でした

全く傾向の違う私立の問題を受けるくらいなら公立高校の受験勉強の延長線で受けられる方がいい、そういうことなら受けてみてもいいでしょう

 

ただ、入試の模試代わりと思って受けるのであれば道コンの方がいいです

 

だって、自分が何点取ったかわかりませんし、解説もありませんよ(北星の入試だと)



奨学金については、昨年の資料をそのまま


FullSizeRender.jpg

この奨学金の説明については、他の私立高校さんよりも詳しいですね

 

 

そうそう、忘れてました

 

前期の期末テストから、北星学園大学の学生によるチューター制度を始めるのだそうです

 

これは、他の学校では聞いたことありませんね

 

大学でケアサポーターとして登録している30名+教職課程や英文科の学生

 

こういった学生に、テスト勉強を見てもらうと(進路の相談にも乗るそうです)

 

学生の質が良く(主に英語をと言っていたので、まだ大丈夫かな)、うまく運用できれば面白いことになりそうです

 


今年の説明会は、例年説明していることは極力省略して、新しいことについて説明するなど、いつもの年にはない工夫が見られました

うん、これなら来年も行こうかなという気になりますよ

夜の学校見学相談会など、他校にはない興味深い取り組みも行っています(平日の夜7時〜8時、仕事などで説明会になかなか参加できない人向けに数年前から実施しているそうです)

 

後は、どう、うまく発信していくかですね

 

ひょっとして、新しい体育館ができたり新校舎ができたことも知らない人多いんじゃないですか?(^_^;)

 


それでは、今日はこのへんで



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