札幌市中央区北1条東1丁目6−16ニューワンビル3階
「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
2022年 北海高校学校説明会

本日の午前中は北海高校(以下、北海)の説明会でした。

本当はJDコラムの日なので明日更新の予定でしたが、鴨ワルツ先生が多忙らしく「今日はお休みで…」と言われたため、急遽本日の更新となりました。

先生…アテにしてるんですから頼みますよ(笑)

 

昨年に引き続き、会場は北海学園大学(昨年は3号館で今年は8号館でした)。

北海の生徒も模試や授業で使うこともあるので、そういった環境面も含めて見てもらおうという試みです。

大学はちょうど夏休みの時期ですしね。

普段、なかなか大学の中を見る機会もありませんし、私はホテルよりも学校派なので、来年以降も是非続けてほしいですね。

しかし、北海の説明会に参加するようになってから毎年思うのが、他の私立の説明会に比べてなぜ参加者が少ないのか…

確かに、説明会自体はシンプルなので、行く必要があるかと言われると考えてしまうところもあるのですが。

ひょっとして、案内自体をあまり出していないということはないですかね?

答えにくい質問かもしれませんが、来年聞いてみようと思います。

 

まず、今年度大きく変わったのが、カリキュラムです。

昨年の説明会の記事でも書きましたが、今年から北海学園グループ全体で隔週休2日制から完全週休2日制に変更になりました。

そのため、土曜日の授業が完全になくなり(土曜講習はオンライン)、火・水7時間授業の週32単位に全てのコースが統一されました。

それに伴い、特進コース(Sクラス・特進クラス)で部活動への参加(運動部)も可能に。

ただ、Sクラスは平日の放課後3時間のセルフラーニングがあるので、運動部と吹奏楽部には入ることができない(文化部のみ)ということです。

それでも、特進クラスでも部活動への参加が可能になったというのは、部活も勉強も頑張りたい子にとって進学コースしか選択肢がなかったのと比べると大きなプラス要素だと思います。

 

進学実績については、パンフレットなどで単年での掲載がなかったのが、ついに今春のみの実績を出してくれました。

実は、北海は大学合格実績比較からは外してしまったのですが、何と北大11名。

特進や進学からも合格者が出ているんですね(現役です)。

そして、Sクラスのみでの実績も教えていただけました(パンフレットには累積の数字しか出ていません)。

在籍20名中、北大7名、樽商4名など国公立合格16名。

浪人ですが東工大にも1名合格しています。

割合で言えば、北大35%、国公立80%ですか…

うん、これは単年の実績出したくなりますわ。

というか、もっとアピールしてもいいと思うんですが、控えめですよね(笑)

このような数字は、1期生以来かな。

これが継続できるようになれば、第一の文理選抜、光星のステラ、日大のプレミアS、立命館のSPと並ぶ選択肢として候補に挙がってくるようになると思います。

 

あと、北海学園大学への進学者数が減った(110名)のが気になったので説明会の後で聞いてみました。

実は、学札と違い、北海は今春の卒業生における北海学園大学の推薦枠希望者が少なかったのだそうです。

理由はわからないとのことでしたが、例年ですと足りなくなる経済学部への枠も余してしまったのだとか。

推薦基準などがあるため、希望者全員が推薦されるわけではないのですが、もったいない話ではあります。

来年以降、この傾向がどう変わるのでしょうか。

 

それと、昨年の記事で以前聞いたFC(フリーチョイス)システムについてのことに触れていました。

系列の北海学園大学や北海商科大学の合格を確保しつつ、国公立大学や道外の難関私立を受験できる制度なのですが、昨年の説明会でも触れていませんでしたし、パンフレットにも記載がありませんでしたので(今年もなかった)聞いてみました。

やはり、今の高1生から廃止になったそうです。

いい制度だと思ったのですが、使用した生徒の枠が流動的になったりするなど、運用上難しかったんでしょうかね。

後は、その制度を利用しても国公立大学や難関私立の数が増えなかったという理由もありそうです。

 

その他、ICTの環境も整備され、3年計画で進めていた教室へのエアコンの設置も来年で完了し、北海学園大学だけでなく成城大学とも高大連携協定を結ぶなど、ハード面・ソフト面で様々な新しいことに取り組んでいます。


最後に来春の入試について。

新型コロナ対策の一環で”昼食を取らせたくない”という配慮から午前中で試験を終わらせるために試験時間を30分としていましたが、来年の入試は50分の試験時間になります。

学校のパンフレットなどに今年の入試問題がついてくるかもしれませんが、30分の試験時間での問題ですので問題量が少ないです。

あまり参考にはならないと思いますので、過去問演習をする際はコロナ前のものを使用した方がいいでしょう。

それと、推薦入試について、推薦I(学力推薦)はこれまで通り学校長推薦ですが、推薦I(運動・文化部推薦)IはA・Bという区分に分かれていたものをなくし、自己推薦の形に変更になるとのことです。

ただ、自己推薦とはいえ、学校間の事前の相談が前提となりますので、その点はご注意ください。

 

それでは、今日はこのへんで



| - 北海 | comments(2) | - |
2021年 北海高校説明会

昨日の午前中は北海高校(以下、北海)の説明会でした。

ん?

去年は中止になったんですが、一昨年って俺行ってないんですね。

ということは3年ぶりの参加ということになります。

 

会場は北海学園大学の3号館。

ホテルではなく、高校でもなくという珍しいケースでしたが、北海学園大学の校舎は模試などで使うこともあるそうで、環境面も含めて見てもらおうという考えだったそうです。

私はホテルでの説明会より学校を見たい派なので、この配慮はありがたかったですね。

少なくても、これまで参加した北海の説明会の中で、雰囲気は一番良かったです。

 

まず、次年度から大きく変わる点は、カリキュラムですね。

先日の北海学園札幌もそうなのですが、北海学園グループ全体で働き方改革の影響なのか、隔週休2日制から完全週休2日制に変更になるそうです。

土曜日の授業が完全になくなる(おそらく土曜講習などはあるでしょう)ため、火・水7時間授業の週32単位に全てのコースが統一されます。

それに伴い、特進コース(Sクラス・特進クラス)で部活動への参加(運動部)が可能になるそうです。

今までは、北海で部活も勉強もどちらもやりたい場合は進学コース一択だったのですが、選択の幅が広がりますね。

ん?Sクラスって放課後3時間のセルフラーニングがあるのでは?

と思って説明会後に質問したところ、やはりSクラスは運動部と吹奏楽部には入ることができない(文化部のみ)ということでした。

その点、ご注意願います。

 

進学実績についてはパンフレットにもそうですが、相変わらず細かい単年の数字は載っていませんでした。

一応、この春がここ10年で最多の国公立大学合格者を出したとの報告はあり、国公立大学63名という数字はパンフレットにも出ていました。

Sクラスのみの実績も5年間トータルでのもの。

難関国公立大学の合格者数(合格率)や国公立大学の合格者(合格率)を現役のみのものも含めて公表してくれているのですが、なにせ初年度の実績が凄かったんですよ…

なので、初年度と以降4年間と比べてしまうと、どうしても見劣りしてしまうんですよね。

早く、単年で数字が出せるようになってください。

あと、先日の学札もですが、北海学園大学への進学者数は気になるところ。

今年は173名が合格(進学?)したそうです。

推薦枠は109名となっていますから、結構な数が一般受験をしているのがわかります。

推薦基準などは聞けませんでしたが、恐らく以前より上がっているのではないでしょうか。

 

そう言えば、以前聞いたFC(フリーチョイス)システムという系列の北海学園大学や北海商科大学の合格を確保しつつ、国公立大学や道外の難関私立を受験できる制度について、説明会でも触れていませんでしたし、パンフレットにも記載がありませんね。

なくなったのでしょうか?

3年前の記事にも、私は肯定的な意見を載せていたのですが、なくなったのだとしたら残念ですね。

なくした理由をぜひ聞きたかった…

やっぱりあれですかね「合格が保証されていると妥協して最後の伸びが期待できない」というやつなんですかね。


さて、来春の入試について。

皆さんに必ず知っておいてほしいことが「他の高校と一般入試の仕組みが異なる」ということです。

既に今春の入試から実施されているのですが、新型コロナウイルス対策の一環で”昼食を取らせたくない”と。

午前中で入試を終わらせるために、試験時間を大幅に短縮しています。

 

国語・理科(合計60分)

数学・社会(合計60分)

英語(30分)

各教科100点満点、合計500点満点

 

国語と理科の2教科を60分で解答するんです、その際時間配分は各個人に任せられます。

理科を20分で解いて国語に40分使ってもいいわけです。

これは、他の高校には見られない形式ですので、事前にしっかり練習しておかないと時間配分などで失敗する可能性が高いです。

説明会に参加したり募集要項を取り寄せたりすると昨年の過去問がついてくると思いますので、それで練習した方がいいでしょうね。

 

北海は、今まで「勉強中心の子」と「学校生活を楽しみたい子」をはっきり分けていました。

今回の変更で、その線引きが若干曖昧になったような気がします。

特進コースの特進クラスがどう変わるのか。

北海の未来がこれで決まるような気がしますね。

 

それでは、今日はこのへんで



| - 北海 | comments(0) | - |
2018年 北海高校説明会

今日の午前中は北海高校(以下、北海)の説明会でした

 

今年は、北大ファイブの村上先生も一緒に参加です(*´▽`*)

 

北海の説明会は3回目なのですが、やはり他の私立高校と違って参加者が少ない…

 

まさか「何で少ないんですか?」と聞くわけにもいかないので、私なりの推論を(推論ですから当たっているかどうかは保証しません)

 

1:内容が例年ほぼ同じ(Sクラスができた年は多かったのかな?)のため

2:高校側が塾にあいさつ回りをするので、説明会に出る必要がないため

 

そもそも、学校側がそこまで力を入れて広報しなくても、生徒が集まるという側面もあるとは思います(称賛と皮肉両方の意味で)

 

 

さて、上にも書いたように、説明会の内容自体は、昨年・一昨年とあまり変わりません

 

なので、昨年の記事を加筆修正する形で、お届けしようと思います

 

 

まず、みなさんが気になるであろう、2年目の特進Sクラスの結果

 

昨年が良すぎたにしては、ちょっと…というものでした(^_^;)

 

まあ、人数も少ないですし(昨年卒業21名、今年卒業11名)、単純に人数だけで比較するのは可哀想かなとも思います

 

でも、難関国公立12→3はねぇ…

 

条件はみんな同じなんですから、「今年の北大は道内勢にとっては厳しくて…」とか言い訳したらダメです(´・ω・`)

 

1期生の好成績を見て、今年はSクラスの入学者が増えましたが、さて来年はどうなりますかね

 

1期生(現大2)21名

2期生(現大1)11名

3期生(現高3)10名

4期生(現高2)17名

5期生(現高1)21名

 

そして、ちょっと「おや?」っと思ったのは、学校紹介の動画の中で、現高1のSクラスの子にインタビューをして「ぜひSクラスへ」とアピールさせていたこと

 

あれ?方針変えたのかな…

 

私としては、高校側はSクラスを大きくする意図はない(第一の文理選抜や光星のステラの規模)と思っていたので

 

 

それぞれのコースの住み分けも浸透してきたようです

 

 

Sクラスは部活動に所属はできませんし、特進クラスも「相当な覚悟」が必要と書いてあります(募集要項のQ&A参照)

 

なので、特進コース(Sクラス含む)はあくまでも勉強するコースですよと、第一の文理北進や光星の特進と一緒にしないでねと

 

部活と勉強を両立させたかったら、進学コースでも十分対応できますと

 

うーん…

 

部活と勉強の両立がどのあたりまでを指すのかは微妙なところですが、募集要項に「進学コースで入学し、2年生で文理系を選択し、3年生で国公立文系か理系を選択すると良いでしょう。」と書いてあることから、進学コースで部活をしながら国公立も目指せますという認識でいいんですよね?

 

でも、進学コースから国公立大学に行くのは、現実問題かなり厳しいです(昨年7名、今年15名)

 

実際、第一や光星なんかと比べると、上位コースとの人数構成がまるっきり違うので(今年の入学者536名中、Sクラス21名、特進コース95名、進学コース420名)、動画の中でも言っていましたが「北海は進学校とはまだまだ言えない」というところが正直なところです

 

ただ、誤解してほしくないのは、私が今の北海のやり方を否定しているわけではないということです

 

みんながみんな、進学に特化した私立になっても困りますし、今の北海のやり方がニーズに合っているからこその近年の入学者増だと思います

 

要は「勘違いや思い込み」をしないでほしいということです、お互い不幸になりますから

 

私としては、北海の進学コースにおいて、部活をした上で現役で国公立に合格するのはレアケースであるという事実を知っていただければと思うのです

 

高校側が少数の生徒の例を強調して、さもそれが誰にでも可能であるかのように発言するのを、今までに数多く見てきたので…(これは公立、私立問わずです)

 

 

さて、北海にはFC(フリーチョイス)システムという系列の北海学園大学や北海商科大学の合格を確保しつつ、国公立大学や道外の難関私立を受験できる制度があります

 

私は、使えるのは進学コースだけだと思っていたのですが、どうやらそれは誤りで特進コースであっても使えるようです

 

今年は特進コース・進学コースともに5名ずつが、このシステムを使って国公立大学に合格しています(樽商3名、教育大1名、室工大1名、北見工大1名、弘前2名、札幌市立大2名)

 

私個人はいい制度なのではと思っていたのですが、他校の先生の中では否定的な方もいらっしゃって、曰く「合格が保証されていると妥協して最後の伸びが期待できない」と

 

こればかりは、ドラえもんにでも頼んで2つの未来を用意して比較検証しない限り、最後に伸びたかどうかはわからないのですが、意見としては一理あるなとも思います

 

私の卒塾生でも、思い当たる生徒がいるので(-_-;)

 

 

そして、入試に関して大きな変更点が

 

昨年、今年と定員を大幅に超過してしまったため、来年は入学者(合格者)を絞らなければいけません

 

まず、単願入試を廃止するそうです

 

私立高校の入試には一般入試のほかに、単願・専願・推薦といった様々な入試が行われています

 

それぞれの高校によって、同じ言葉でも形態が違う場合があるので、ここでは北海の例で話させていただきます

 

 

北海には、推薦・単願・一般の3つの入試がありました

 

推薦には学力推薦、運動部・文化部推薦、特別推薦の3つがあり、運動部・文化部推薦に限り自己推薦という、校長の推薦書がいらない推薦入試がありました

 

ただ、校長の推薦書がいらないと言っても、全道大会以上の出場経験者や全道トップレベルの能力を有すると認められるという、かなり高いハードルが設けられていました

 

それに対して、単願入試は、校長の推薦書を必要としない入試です

 

一応、推薦は他校を受けてもいいが、合格したら必ず北海に入学するのが条件で、単願は北海のみ受験し、合格したら必ず入学するのが条件ですが…

 

私立の推薦を2つ受けるというケースは聞いたことがないですね(だってほとんど合格ですから)

 

 

というわけで、この校長の推薦書がいらない単願入試を廃止することによって、必然的に入学者が減ると(今年は113名)

 

それなら、推薦入試の生徒が増えるだけではと思うかもしれませんが、校長もポンポン推薦書を出すわけにもいきませんし、北海は推薦の基準を引き上げるということをしてきました

 

これまでCランク以上だった特進・進学の推薦基準が、来年はBランク以上になります

 

 

一般入試については、聞いた限りでは入試基準の引き上げは行われていないようです

 

Sクラスはランクに関わらず当日点のみ、特進・進学は当日点のみ、当日点とランクを総合して判定、部活を重視して判定の3パターン(部活を重視は事前に北海の部活顧問と連絡・確認が取れていて、入学したら当該部活に入ることが条件)

 

2番目の当日点とランクを総合して判定が気になるところなので、明確なラインは教えてもらえなくても、せめて今年より上がるのかだけは確認したかったのですが、はっきりとした答えはもらえませんでした( ノД`)シクシク…

 

 

最後に

 

去年私がツッコミを入れた放送局作成の動画

 

だいぶ良くなってました(*´▽`*)

 

ただ、インタビューは放送室の中じゃないとダメなんですかね?

 

教室や校内でやれば随分と雰囲気も変わると思うのですが

 

留学生とのインタビューみたいな感じで全編やると、もっと盛り上がると思いますよ

 

あまり弾けるのはまずいんですかね(^_^;)

 

でも、北海ってそういうイメージなんですが(笑)

 

 

それでは、今日はこのへんで



| - 北海 | comments(0) | trackbacks(0) |
2017 北海高校説明会

今日の午前中は北海高校の説明会でした

 

昨年に引き続き2回目の参加です

 

そして、今年も同じ大きさの会場で、同じくらいの参加者…

 

なぜなんだ?来年こそは聞いてみよう(^_^;)

 

 

さて、いつものように説明会に参加してきた人でしかわからない内容を中心に、そして昨年の記事で私が指摘したことが1年経ってどう変わったかを書いていこうと思います

 

 

まず、資料関係について

 

スライドをプリントアウトしたものは、入試の詳細についてのものだけでしたね

 

進路状況やSクラスの状況については、スライドと口頭での説明のみで、形として残るものはありませんでした

 

まあ、他校との比較などもしていましたから、そういう部分でやむを得ないところはありますが…

 

そういう部分を抜いて作ってもいいのにねぇ、とは思いました

 

 

みなさん注目していたであろう、初年度の特進Sクラスの結果

 

それは見事なものでしたよ

 

「20名ちょっとなら、それくらいの結果出せるわ」と言う方もいるかもしれませんが、光星ステラコースの初年度の結果、覚えてますか?

 

それよりは格段に上だと思いますよ

 

21名中、現役国公立大学合格者17名(京大1、北大8、札医1、北教育大3、室工1、弘前2、首都大東京1)

 

旧帝大現役合格率は43%

 

でも、大きく宣伝しないんですよね(^_^;)

 

それは、私が昨年書いた「極端な進学校化は望んでいないのではないか?」という予測がある意味正しかったからだと思うのです

 

現に、今年の春の1期生こそ21名だったSクラス

 

2期生(現高3)11名

3期生(現高2)10名

4期生(現高1)13名

 

この実績で志望者が増えるかもしれませんが、どうですかね

 

学校側は合格基準を下げることはあっても上げることはないと言っていますが

 

 

「セルフラーニング」が売りであることは変わりませんね

 

部活動には、体育系・文化系ともに所属することはできません

 

それは、平日の7時間授業の後、約3時間(学校に残れる午後7時40分まで)セルフラーニングを行うので、物理的に部活動ができないからです

 

Sクラスではない特進コースについても部活は勧めていませんね(平日のほとんどが7時間授業で、進学より1時間授業終了が遅くなる上、放課後に講習もありますので)

 

北海高校全体の部活加入率が7割は、進学コースの生徒数とほぼ一致しますから、「部活と勉強を両立させたいなら進学コース」となるわけです

 

ただ、内訳が出ていないのでわかりませんが、「進学コースに行って部活もやりつつ国公立大学に現役で合格する」というのは、かなりのレアケースではないでしょうか

 

北海高校にはFC(フリーチョイス)システムというものがあって、系列の北海学園大学や北海商科大学の合格を確保しつつ、国公立大学や道外の難関私立を受験できるのです

 

まあ、使えるのは進学コースだけだと思います(他校の例を見ても、特進コースにこういった特典はありません。指定校推薦なども他のコースの生徒のためのものであって、特進コースは「自分の力で合格しろ」と言われます)

 

今年の春は8名がこのシステムを使って国公立大学に合格したそうです

 

300名を超える生徒がいる中での、この数です

 

ですから、そういったものを期待している生徒には、正直お勧めできません

 

国公立大学に行くって、そんなに甘くはないんですよ(-_-;)

 

 

昨年同様、Sクラスと公立TOP校や私立上位校を、模試のデータで比較する場面もありました

 

一瞬でしたので私の記憶でですが、2年1月の数字でN高と同等、H高よりは上でした

 

まあ、少人数での結果ですので、これをもってN高やH高を責めるわけにはいきません

 

Sクラスという集団のレベルが、N高の平均と同じくらいであるという認識でいいでしょう

 

 

その他、具体的な取り組みについての言及などはありませんでした

 

去年もはぐらかされましたしね(笑)

 

 

それと、昨年指摘したこれ

 

『もう1つ、これから東大・京大・医学部医学科に現役合格を目指すといった生徒が出てきた場合(今春、京大を受験した生徒がいたそうです)、今の体制で対応できるのか?という疑問が残ります』

 

これは、京大医学部(人間健康科学科)に現役で合格者を出したことで、ある程度払しょくされましたね

 

あとは、医学部医学科ですか

 

 

そして、今回の説明会で聞いた話の中で、一番賛否両論出そうだなと思った、昨年までとの変更点は

 

推薦・単願・一般、いずれの入試についても「欠席条件」を設けたことです

 

今まで、北海高校は、「ランクが低くても当日の入試点が良ければ合格できますよ」「不登校の子などもチャンスがありますよ」と言っていました

 

それは、中学から高校になって、環境が変われば学校に来ることができるようになるかも、そう期待してのことだったそうです

 

しかし、残念ながら現実的には学校に来ることができずに転校を余儀なくされる子がほとんどだったそうです

 

 

私は「うちでは不登校の生徒の受け入れは無理です」とはっきり言うのは、別に悪いことではないと思います

 

そのような現実があるのであれば、入る前に断る方が誠実な対応ですし、受け入れしてくれる高校は他にもあります

 

ただ、世間はそれで納得してくれるか、という部分はありますね

 

 

昨年も書きましたが…
 

私は、B日程の中で、札幌第一と北海はある意味対極に位置している学校だと思っていましたし、その評価は変わりません

 

生徒に「私立、何で北海にしたの?」と聞くと、「自由そう」「楽しそう」という声がほとんど返ってきます

 

少なくとも、勉強をバリバリやるというイメージは持っていませんね(^_^;)

 

もし、北海を受験するのであれば、私はSクラスか進学を勧めます

 

特進も、今年は健闘したと思いますよ

 

現役での国公立大学合格者(52名)が、Sクラス17名、進学コース8名と仮定すると、特進クラスは27名ですからね

 

75名での結果とすれば十分ではないでしょうか

 

Sクラスを作ったことによる相乗効果が表れたとみるべきでしょう

 

でも、私はまだ、この1年の結果だけでは特進のことを信用できません

 

 

この仮定は、あくまでも私の推測です

 

過去3か年の実績などではなく、そろそろ単年でしかもコース別にはっきりと実績を公表されてはどうでしょうか?

 

何も隠すようなものではないと思いますよ

 


最後に

 

放送局作成の動画

 

インタビューされる生徒がみんな固い!(笑)

 

面接ですか?って感じでした(^_^;)

 

学校説明会などで流すと思いますが、中学生が見ると、北海のイメージと違って戸惑うのではないかと思いました

 

もっと、明るく元気よく!

 

全校応援のアゲアゲホイホイみたいに(笑)

 

来年に向けてのお願いでした

 

 

それでは、今日はこのへんで



| - 北海 | comments(0) | trackbacks(0) |
2016 北海高校説明会

前の職場では参加したことがありますが、独立してからは初めての参加です

 

まず、会場に入って気づいたこと

 

意外と、参加者少ない…

 

他の学校の説明会では、開始時間までは名刺交換したり、和やかな雰囲気のケースが多いのに、何だこのピリピリ感は(^_^;)

 

 

さて、パンフレットを読めば書いてあるようなことは、記事にしても意味がないので、ここからは説明会でしか聞けない内容と、説明会を終えての私の印象の2点について書いていこうと思います

 

いつものように、説明会が終わった後、個別質問ということで30分以上あれやこれやと聞きまくったわけですが、

 

前回の反省も踏まえ、しかも初めての説明会ということで

 

「実はブログを書いていまして、今日の説明会のことも記事にするのですが、今日話した内容や資料の中で『表に出されては困る』といったものがあれば、事前に伺っておきたいのですが」

 

と、伝えました

 

まあ、個人名や模試のデータは出さないでほしいということだったので、それなら今日は書けそうだと思っていたのですが…

 

最初の質問でつまづきます

 

「今年度のSクラスや特進、進学コースの受験者・合格者・入学者の内訳が知りたいのですが」

 

「すいません、各コースごとに定員は設けていないので、全体での受験者数・合格者数・入学者数しか公表していません」

 

 

あれ?確か…

 

「それは、今までもずっとですか?」

 

「ずっとそうです」

 

FullSizeRender.jpg

 

去年の北海道高校ガイドブックには、思いっきり内訳出てましたが(それまでは全体の数のみ)、何かまずかったんでしょうかね(^_^;)

 

こういったコース別の内訳を出さない場合について、私はこう考えています

 

募集をする上で不都合があるからではないかと

 

あるコースの人数が多かったり少なかったりすることで、学校側が意図していないイメージを持たれるのが嫌なのではないでしょうか

 

でも、学校要覧には受験者数や合格者数は載っていませんが、在籍者数は載っているんですよね

 

 

あれ?

 

私のイメージとだいぶ異なっていました(^_^;)

 

Sクラス:42名(1年:10名、2年:11名、3年:21名)

特進(Sクラス除く):260名(1年:70名、2年:115名、3年75名)

進学:926名(1年:327名、2年:275名、3年:324名)

 

特進と進学の比率1:3かぁ

 

私1:1か2:3くらいだと思っていました(^_^;)進学が多いですね

 

これは、私の勝手な考えですが…

 

北海高校は極端な進学校化は望んでいないのではないか?

 

将来的に、Sクラスの人数を増やして、特進の生徒の数を増やして、大学合格者数で他の私立としのぎを削る

 

といったことは考えてはいないのではないか?

 

それならそれで、私は良いと思いますよ

 

上に系列大学もあることですし、多様な生徒の受け皿ということでいいのではないでしょうか

 

 

次に、Sクラスについて、特にセルフラーニングについて、うちも「自学」をコンセプトにしている教室ですから、色々と質問してみました

 

まず、Sクラスは公立TOP校と同等の結果を模試で出しているそうです(具体的な数字が説明会では出てきましたが、ここで書くことはできません)

 

部活動には、体育系・文化系ともに所属することはできません

 

それは、木曜日と第2・4土曜日を除く平日の授業終了後から約3時間(学校に残れる午後7時40分まで)、セルフラーニングを行うので部活動ができないからです

※木曜と第1・3・5土曜日は授業後に、第2・4土曜日も15時まで講習あり

 

なので、1・2年生は塾・予備校には通っていない(3年生は夏休みなどで予備校の講習に参加するケースがある)し、通う必要もないと言っている

 

課題という形ではなく、宿題を出している(宿題は原則家でやるもの。ただセルフラーニングでやってはいけないとまでは言っていない。個人差があるので)

 

セルフラーニングする教科・内容は生徒が決める

 

Sクラスの縦(1年生から3年生まで)の繋がりが強い

 

現1年生には医学部志望の生徒が多いが、あくまでも「難関国公立を目指す」であって、医学部に特化させるというわけではない

 

 

なるほど(^_^;)

 

もらったプリントには「道外の学校を視察し、さまざまな実践例を参考にし、自校に適したオリジナルな方法を考えた」と書いてあったので、具体的にどのような部分がオリジナルなのか聞いてみたのですが

 

教えてもらえませんでした(正確にははぐらかされた?)

 

「3年目にあたって、これまでに改善した点は」と聞いてみましたが

 

これも…

 

企業秘密なんですかね(笑)

 

 

うちも、自学をしているのでわかるのですが、ある一定レベル以上の生徒というのは、画一的な授業を聞いたり、「あれやれこれやれ」と与えるよりも、自分で課題を見つけて勉強した方が伸びます

 

間違いないです(最初は、こちらが適切な課題を与えた方が良いでしょう。しかし、将来的なことを考えれば自分で課題を発見できるようになったほうが良いことは確かです)

 

ですから、このSクラスのやり方、私は理に適っていると思います

 

少人数で行っている点も、管理の面で重要ですね

 

ただ…いや、これは言わないでおきましょう(笑)

 

 

もう1つ、これから東大・京大・医学部医学科に現役合格を目指すといった生徒が出てきた場合(今春、京大を受験した生徒がいたそうです)、今の体制で対応できるのか?という疑問が残ります

 

経験値の問題ですね

 

先生たちが「何を」「どの時期までに」「どれくらい」させるべきか、実際にそういった生徒を指導した経験がないとわからないからです

 

もちろん、時間講師の先生には元予備校講師や公立高校を退職した先生もいるでしょうから、そういった先生にアドバイスをもらうことはできるでしょう

 

でも、時間講師なんです

 

やはり、教員が経験を積み学校の財産としていかなければ…

 

こればかりは時間がかかります

 

某私立高校も、初めて京大を受験するような生徒を受け持ったとき、正直どうすればいいかわからなかったそうですから(^_^;)

 

漫画の世界ですが、ドラゴン桜では、自前の教師ではなく優秀な講師を大量に連れてきた

 

そして、今いる教員に意識改革を促し、その指導方法などを見せ、経験を蓄積させる

 

そういうことをしていましたよね

 

今、実績を挙げている高校も、そうやって積み重ねてきたものがあるわけです

 

ですから、仮にSクラスの来春の大学入試で結果が振るわなくても、「あんなに良い生徒を集めてこんなもの?」と評価を下してしまうのは早いと思います

 

まあ、言いたくなるんですがね(^_^;)

 

 

B日程の中で、札幌第一と北海はある意味対極に位置している学校だと思っていました

 

今も、その評価は変わりません

 

もし、北海を受験するのであれば、私はSクラスか進学を勧めます

 

特進は、残念ながら今のままでは「中途半端」です

 

募集要項にも書いてある通り、勉強と部活の両立を目指して特進に進むというのはかなり大変です

 

平日のほとんどが7時間授業で、進学より1時間授業終了が遅くなる上、Sクラスと違い木曜日以外に100分の講習が入ります

 

そうなると、講習終了が18時近くですから…そこから部活に参加するのは現実問題かなり難しいでしょうね

 

北海高校全体の部活加入率が7割だそうですから、それは進学コースの生徒数とほぼ一致します

 

それは、募集要項に「部活と勉強、両立させるなら進学コースへ」と書くわけですよね(-_-;)

 

 

そういうことを考えていくと、北海の特進であるべき理由というのが弱くなると思うんですよね

 

他の私立と比べた場合のアピールポイントが弱いんです

 

「塾や予備校に行く必要はありません」とは、学校案内の特進コースの所にも書かれていますが、では実際に特進コースのどれくらいの生徒をどのくらいの大学に進学させているのか

 

恐らく聞いても教えてくれないでしょうし、そういうところがもう少し改善されないとなと思うわけです

 

「学業に徹する」と書いてあるわけですから、結果にこだわってほしいと思います

 

北海高校が、この特進をどういう位置づけにするつもりなのか

 

もう一度言いますが、今のままでは「中途半端」です

 

 

最後に、説明会自体の印象として、「予定調和的」なものを感じました

 

数年ぶりに出席したのに、こんなことを言うのも何ですが、目新しいものがないというか…

 

出席者の数、年々減っていませんか?

 

それは、塾の先生たちが、私と同じことを感じているからだと思いますよ

 

説明会終了後、質問しているのが私1人、先生方と会話したりしている塾の先生もほとんど見かけませんでした

 

終了後30分でクローズというのも、最初から「質問などない」という前提があったからですよね(笑)

 

スライドをプリントアウトしたものがなかったり、アンケート用紙がなかったり、今まで塾の先生に指摘されたことはなかったのでしょうか?

 

もう少し、連携を取られた方がいいのでは、そう思いましたよ

 

「塾や予備校はいらない」と言っているからといって、みんな敵対心を持っていたりとかしませんから(笑)

 

 

それでは、今日はこのへんで



| - 北海 | comments(0) | trackbacks(0) |
1/1PAGES
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
Selected Entries
Categories
Profile
Archives
Recent Comment
Links
Link2
Mobile
qrcode