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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
2023年 藤女子中学校学校説明会

今日は藤女子中学校(以下藤女子)の説明会でした。

毎年、学校説明会は藤女子か科学大かという感じなのですが、今年は科学大は6月に説明会を行うとのことでトップバッターは藤女子となりました。

例年のことですが、大勢の塾関係者の方が参加していました。

会場が学校で授業見学もできるというのが大きいんでしょうかね(授業見学の話は後ほど)。

 

さて、藤女子の説明会の記事は今回なんと11回目です。

どのような学校かというのは、これまでの記事を読めば伝わると思いますので、新しい出来事や伝えなければいけないものに絞って話をしようと思います。

 

まず、TOPIC的なものを2つ。

2024年春、藤学園は天使学園と法人統合して藤天使学園になります。

校名はそのままだそうです。

藤女子は文系中心、天使は看護・医療系でしたから、お互いの足りないところを補う非常に良い合併だと思います。

近年、看護・医療系への進学が増えていましたから、これからは天使大学への推薦が増えるかもしれませんね。

 

次に、2025年3月に同じ女子校である札幌聖心女子学院(以下聖心)が閉校します。

既に、今年の春に高1生が藤女子に転校したりしているそうです(現高1生は高3進級時に閉校となるため)。

聖心は中高一貫校でもありますが、高校受験も行っていました。

その聖心が閉校ということで、高校受験における女子校の枠が少なくなることから…

 

2025年春から藤女子は高校3か年コースを開設するそうです(現中2生からが対象)。

 

これは驚きました。

藤女子は2025年で創立100周年だそうですが、その節目の年に大きな改革となりますね。

ただ、募集と言ってもあくまで中学での定員を満たしていない数のみだそうでして。

現在定員が160名、入学者が100〜120名ですから、募集人員は40〜60名といったところでしょうか。

しかし、これまで中学からでしか入れなかった藤女子に高校からでも入れるとなると、ちょっと話が変わってくるような気がします。

まだ2年あるので、6か年と3か年でどうカリキュラムを分けたりするのかなどについては、これから詰めていくことになるのでしょうか。

来年の説明会では詳細が発表されるのではないかと思います。

 

ちなみにプレスリリースは9月とのことだったので、ブログに書いても大丈夫なのか不安だったのですが、そこはちゃんと広報部長に確認を取ったので問題ないです(´-`).。oO

 

では、今春の進学実績を。

国公立大学は26名→17名→30名→17名と来て今年は27名でした。

本当に隔年傾向なんですかね(笑)

北大は、4名→3名→6名→3名と来て今年は3名。

特に明言はされなかったということは、札幌医科大学の合格者は医学科ではないんでしょうね。

今年の特筆すべきところとしては、浪人生ですが京都大学に合格者が出ています。

道外の私大については、今年も早稲田、上智、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)、東京理科、同志社、関西、関西学院に合格者を出しています。

指定校推薦の枠も学年の3倍の数もらっているそうで、毎年使い切れずに余してしまうとのこと。

これには理由があって、指定校推薦というのは必ずしも自分の行きたい学部からもらえるものではないんですね。

ここが非常に難しいところでして…まあ、使わなかったからと言ってすぐになくなってしまうものではないらしいですけど。

ただ、首都圏や関西圏の私大を狙う方にとっては非常に魅力的な学校なのではないでしょうか。

藤女子大学については、39名→89名→76名と来て今年は68名。

これは、あくまでも合格者の数で、受験料が無料ということから国公立大学の併願として受験・合格する生徒が多いそうです。

 

最後に、今年の卒業生の進路状況について。

国公立:12%

藤女子:14%

道内私:28%

道外私:30%

専門学: 5%

海外大: 1%

浪人 :10%

コロナ禍が落ち着いたからか、道外私立の割合が増えたそうです。

 

また、合格した受験方式は

指定校推薦:32%

姉妹校推薦: 9%

公募制推薦:11%

総合型・自己推薦: 7%

一般入試 :41%

指定校推薦が30%を超えているんですね。ただ、指定校推薦とは言え評定の基準があるので簡単ではありません

GMARCHクラスだと4.0以上が求められますし、基準を満たしたうえで学校内での競争ですから、定期テストが入試みたいな感じになりますよね。

 

次にに来年の入試について。

試験日は1月7日。

変更点としては、受験生自筆の志望理由書は廃止(面接を行うため)。

配点と試験時間の変更。

国語・算数:50分→60分、100点→120点

社会・理科:30分→40分、50点→80点

今までと比べて、社会と理科の比重が大きくなりますね。

学力試験の難易度については、今年と同等(各教科平均点6割が目安)だそうです。

なお、英検3級相当で20点、準2級相当で30点が総合得点に加点されるとのこと。

専願と併願の違いについては

iPhoneImage.png

この、クサベラ・レーメ記念奨学生特別選考の奨学生Bの対象になるかどうかだけで、加点などはないそうです。

※例年と同じだったので画像は使いまわしです

ちなみに奨学生Aは合格者8名に対して入学者4名、奨学生Bは合格者2名に対して入学者2名でした。

 

今年のオープンキャンパスは第1回が6月17日(土)に行われます。

例年、大勢の在校生を動員するので、興味のある方は参加してみてはどうでしょう。

その他にも、学校公開が、5月22日(月)29(月)に開催されます。

※小学校の運動会の代休日なんですね。

 

そして、説明会終了後に授業見学をさせてもらいました。

何回も見学させていただいていましたが、今回初めて生物実験室に入りました。

色んな動物を飼育しているということでしたので(笑)

水槽に入るサイズの動物でしたが、珍しい動物がたくさんいましたよ。

こんな風に一言メモのようなものが添えられています。

そして、私の楽しみでもある教室外の掲示物。

今回は、最初の質問という長田弘さんの詩に対する3年生の感想に興味を惹かれました。

「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。

それに対して、あるクラスでは

 

「推し」「推し」「推し」「お…

 

今の中学生ってこんな感じなんですかね…(笑)

この詩は面白いですね。

確かに、生徒に聞いてみたくなるような問いかけばかりです。

 

世の中が共学の方向にシフトしていっている中、北海道では数少ない女子校です。

共学には共学の、別学には別学の良いところがあると思います。

今後も藤女子には別学として頑張ってほしいですね。

 

それでは、今日はこのへんで。



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2022年 藤女子中学校学校説明会

今日は藤女子中学校の説明会でした。

新型コロナウイルスの流行によって説明会もオンラインでの開催が続いていましたが、今年は3年ぶりに学校での開催となりました。

大勢の方が来てましたよ。やはり皆さん直接話を聞きたいんですよね。

 

さて、藤女子の説明会の記事は今回で10回目ということで、情報量的にはかなりのものになっていると思います。

ですから、今年はトピック的にどうしても伝えておかなければいけないものだけをピックアップして書くことにしますね。

 

まず、進学実績から。

国公立大学は26名→17名→30名と来て、今年は17名でした。

隔年傾向なんですかね(笑)

北大は、4名→3名→6名と来て、今年は3名でした。

ただ、医学部医学科の合格者が出ています。

他には、札幌医科大学医学部医学科、国際教養大学などに合格者が出ています。

道外の私大については、今年も早稲田、上智、MARCH(明治・青山学院・立教・中央)、同志社、立命館に合格者を出しています。

指定校推薦の枠も学年の3倍の数もらっているそうで、毎年使い切れずに余してしまうとのこと。

これには理由があって、指定校推薦というのは必ずしも自分の行きたい学部からもらえるものではないんですね。

ここが非常に難しいところでして…まあ、使わなかったからと言ってすぐになくなってしまうものではないらしいですけど。

ただ、首都圏や関西圏の私大を狙う方にとっては非常に魅力的な学校なのではないでしょうか。

藤女子大学については、一昨年39名→去年89名→今年76名。

これは、あくまでも合格者の数で、進学するのは例年20名程度なんだそうです。

 

次にに来年の入試について。

試験日は今年と同じ1月8日。

今年は、試験日に学力試験と面接をいっぺんに行うそうです。

面接は受験生本人のみ。

学力試験の難易度については、今年と同等(各教科平均点6割が目安)だそうです。

なお、英検3級相当で20点、準2級相当で30点が総合得点に加点されるとのこと。

専願と併願の違いについては

iPhoneImage.png

この、クサベラ・レーメ記念奨学生特別選考の奨学生Bの対象になるかどうかだけで、加点などはないそうです。

※例年と同じだったので画像は使いまわしです

 

また、昨年も紹介されたデータなのですが、今年の入試についても成績上位者の歩留まりが高かったそうで(具体的な数値は書けませんが)、藤女子を第1志望で考えている子が多いということが、このデータからもわかります。

 

そして、新しい試みとして卒業生へのインタビューというのがあったのですが、企画自体はいいもののゲストとして呼ばれた卒業生がちょっと特別な生徒でして…(現役時に東大こそ不合格でしたが、東北大学と早稲田に合格し、早稲田に進学したものの再受験して北大の医学部医学科に行く子ですから…)

色々な話が聞けましたが、それを藤の生徒の一般像として当てはめるのはいささか無理があるように思いました。

言葉は悪いですが、それなら普通の生徒を呼んでほしかったかなと。

ただ、このような特別な生徒でも学校生活を楽しんでいて、卒業後に「この学校で良かった」と言えるような学校であるということは、よいアピールにはなったのではないかと思います。

この卒業生も言っていましたが、受験するきっかけはオープンキャンパスでの先輩の立ち振る舞いを見て「私もこんな人になりたい」という憧れからだったとか。

そのオープンキャンパスは6月18日(土)に行われます。

150〜200名の在校生を動員するそうですよ。

その他にも、学校公開が、5月23日(月)30(月)6月6日(月)に開催されます。

なぜ、月曜日なのかというと小学校の運動会の代休日だからだそうです。

※ですので、この3日間以外が代休日に当たる方は、連絡すると他の日でもOK。

 

最後に、説明会終了後に授業見学をさせてもらったのですが、気になった点を1つ。

3年前の記事にも書いてましたが、藤の校舎内を見るときに楽しみにしているのが、教室外の掲示物なんですよね。

それが、今回は以前と比べて減っているような気がしました。

掲示物の周りに人だかりができるのを避けるためでしょうか。

だとすると、これも新型コロナウイルスの影響なのかと、ちょっと寂しい気持ちになってしまいました。

 

それでは、今日はこのへんで。



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2021年 藤女子中学校学校説明会

今日は藤女子中学校の説明会でした。

本来、学校で行われる予定だったのですが、現在の情勢からオンラインでの開催となりました。

昨年は、会場orオンラインで、私はオンラインを選んだので2年連続ですね。

ちなみに、私、昨年の説明会の記事でこんなこと書いてました。

 

「今年の藤女子の説明会、一時は中止ということだったのですが、入試関連でどうしても説明が必要なことが出てきたということで、開催ということになりました。ただ、例年のように学校でというわけには行かず、初めて?学校以外での開催に。加えて、オンラインでもということでしたので、私はオンラインで参加することにしました。〜中略〜それでですね…さすがに1週間経ってしまい、しかもその間に3校の説明会が入ってしまうと、記憶が薄れてしまうんですよ( ノД`)シクシク…ですので、私が説明会でメモしたこと、いただいた資料の中から伝えておかなければいけないこと。その2つを中心に書きたいと思います。というわけで、今後オンラインで説明会を実施する場合は、ぜひ事前に資料を送付するかメール添付やダウンロードできるようにしておいた方がいいかと思います。

 

前日に資料がメールに添付されて届きました\(^o^)/

さらに、添付したファイルのサイズが大きかったため、ダウンロードができるようにも配慮されていました。

素晴らしい(*´-`)

 

でも…ブログを書く立場から言わせてもらうと、資料は先に送ってもらったほうがありがたかったです(後日送付ということでしたので)。

いや、他の皆さんはメール添付で十分だと思うんですよ。画面に資料と同じものが映し出されるわけですし。

あくまでも、「私は」というだけです( ̄▽ ̄;)

ですので、資料が届き次第、きちんとまとめた記事を書こうと思います。

え?そんなこと言わずにプリントアウトしたらいいだろうって?

大きくて見やすかったのですが、112ページを印刷するのはちょっと(笑)

元のパワポであれば、4スライドを1ページとかにできるので、だいぶ紙の節約にもなるのでしょうが。

というわけで、今日は藤女子中の説明会があったよ!という報告だけで終わらせていただきます。

 

※資料が届きましたので、ここからが説明会の記事になります。

 

まず、進学実績から。

国公立大学は一昨年が26名、昨年が17名、そして今年が30名でした。

健闘しましたね。

と言いたい所なんですが、これ浪人含めての数です。

現役のみの数は、英国立バンガー大学が含まれているかどうかにもよりますが、国公立大学・準大学22名だそうです。

どうなんでしょう、一昨年と昨年、現役のみの数を出していなかったので、ちょっと比較しづらいですね。

北大は、一昨年が4名、昨年が3名、今年は6名でした。

そして、2年間出ていなかった北大以上の道外の大学への合格が、東北大1名、一橋大1名出ています(筑波も入れたらもう1名)。

うん、やっぱり健闘したと言っていいでしょう、これは。

 

更に、ここ数年取り上げている道外の私大については、今年は慶応・学習院こそいませんでしたが、早稲田、上智、MARCH(明治・青山学院・立教・中央)、東京理科、関西学院、立命館に合格者を出しています。

指定校推薦の数も多く、レベルもキリスト教系の大学を中心に高いため、首都圏や関西圏の私大を狙う方にとっては非常に魅力的なのではないでしょうか。

 

一方、系列大学である藤女子大学は、昨年極端に合格者が減ったものの今年は倍増しました(昨年39名、今年89名)。

その辺りのことを、藤女子では「昨年は滑り止め利用がなかったため」と説明していましたが…

昨年の方が、センター試験最後の年ということで滑り止め利用が多くなりそうに思うのですが??

この説明は、ちょっと納得いきませんでしたね。

 

学校の中身については、もう何年も説明会の記事で紹介していますので、省略させてもらいます。

あぁ、AMSについては紹介しておいた方がいいですね。

AMSとは「Addvanced」「Motivation」「Standard」の3つの頭文字を組み合わせた造語で、生徒自身が選ぶ習熟度別授業のことです。

昨年度はLCのみで、今年度は英語・数学・LCの3教科で実施しているそうです。

この3つは優劣でクラス分けしているのではなく、「Motivation」は「自ら進む」「応用力」を、「Standard」は「ゆっくり、基礎を固める」ことを念頭に選択してもらっているそうです。

まあ、成績で強制的にクラス分けさせられるより、自分で選択するというのは、生徒自身も納得する形ではありそうですね。

ただ、コース選択にあたっては、生徒に全部おまかせではなく、学校側からの適切な声掛けも必要だとは思います。

 

最後に来年の入試について。

これは、いただいた資料のフローチャートを見てもらった方がわかりやすいと思います。

 

昨年行った、基礎学力テストは実施しないそうです。

面接試験と学力試験を分けて行うのは、昨年と同じですね。

あとweb出願は初めて行うのでは?時代の流れですね

重要なポイントは難易度。

昨年は休校との兼ね合いもあり、基礎的な問題を多く出題したのですが、今年もそれは続くそうです。

これが、各試験が中止になった場合の対応ですね。

学力試験が中止になった場合は提出書類(と面接試験の結果)で判定しますが、面接試験は方法を変更しても絶対やるんですね。

この辺りは、藤女子のこだわりなんでしょう。

昨年に続き、志望理由書と通知表の全面コピーが求められていますし、学力も大事ですが、それ以外の部分に重きを置いているのでしょうね。

特に志望理由書については、本人がきちんと書いたかどうか。

その辺り、面接でしっかり確認を取るのではないですかね。

クサベラ・レーメ記念奨学生特別選考は今年もあります。(昨年と同じだったので昨年の画像をそのまま使っています)

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最後に、ブログに載せることはできませんが、昨年までには出てこなかったデータの話を1つ。

私立の中高一貫校は札幌近郊に数多くあるので、複数校を受験するという子がほとんどだと思います。

当然、複数合格した場合はどれか1つに決めなければいけません。

合格者がどのくらい入学手続きをしてくれるのかを「歩留まり」というのですが、藤女子はここ2年その歩留まりが高いそうなんですね。

特に成績上位者の歩留まりが平均よりも高いと。

いい傾向なのではないですかね。

実際に進学実績として現れるのはまだまだ先ですが、ちょっと記憶に留めておきたいと思います。

 

月末や来月初めに予定されていた学校公開も延期になってしまい、昨年に続きなかなか学校の様子を知る機会が得られないのは残念ですが、一刻も早く世の中が落ち着いて説明会や学校見学ができるようになることを願っています。

 

それでは、今日はこのへんで。



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2020年 藤女子中学校学校説明会

1週間遅れの記事となってしまいました(^_^;)

 

今年の藤女子の説明会、一時は中止ということだったのですが、入試関連でどうしても説明が必要なことが出てきたということで、開催ということになりました

 

ただ、例年のように学校でというわけには行かず、初めて?学校以外での開催に

 

加えて、オンラインでもということでしたので、私はオンラインで参加することにしました

 

会場のモニター(左上)に始まるまでの間、私の顔がずっと写っていました(笑)

※ZOOMのプロフィール画面ですね

 

 

それでですね…さすがに1週間経ってしまい、しかもその間に3校の説明会が入ってしまうと、記憶が薄れてしまうんですよ( ノД`)シクシク…

 

ですので、私が説明会でメモしたこと、いただいた資料の中から伝えておかなければいけないこと

 

その2つを中心に書きたいと思います

 

というわけで、今後オンラインで説明会を実施する場合は、ぜひ事前に資料を送付するかメール添付やダウンロードできるようにしておいた方がいいかと思います

 

 

まず、「藤は校則は厳しくないと思うが、マナーにはうるさい」という説明が凄く印象に残っています

※人にものを渡すときの向きなどが例として挙げられていました

 

藤女子は、卒業生が良いところに就職できるということで知られています(確かにそんな印象はあります)

 

それは、このマナーにうるさいということにも関係があるのではないか、そう思いました

 

 

次に進学実績

 

うちの大学合格実績比較は、私立については第一・光星・日大・立命館・北海・北嶺の6校しか取り上げておらず、しかも細かいデータは示していなかったんですよね

 

ちゃんと、それぞれの説明会の記事で紹介しておかないとダメだなって思いました

 

国公立大学は昨年が26名、今年が17名

 

北大は昨年が4名で今年が3名でした

 

道内の大学が中心で、北大以上の道外の大学への合格者は2年ともいませんでした

 

ちょっと物足りないですかね

 

その分、昨年の記事でも書きましたが道外の私大については、早稲田、慶応、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)、関関同立(関西、関西学院、立命館)に毎年または2年間のうちどちらかは合格者が出ています

 

指定校推薦の数とレベルは非常に魅力的です

 

なお、系列大学である藤女子大学には合格者は多数出るものの、実際の進学者は昨年34名、今年21名だったそうです

 

少ない方ですよね?

 

この辺り、それぞれの生徒に合わせた進路指導をしているのではないか

 

さらに、さすがに6年間も女子校に通ったら大学は女子大ではないところに…という生徒の信念のようなものを感じました(笑)

 

 

そして、これまでの説明会ではなかった(おそらく他校でも)プログラムが、生活指導部長と文化総務部長が話をする時間があったということです

 

珍しいですよね

 

生活指導部長が話す内容は、何となくわかると思います(笑)

 

文化総務部長は、式典やそれに関する生徒の変化について話をしてくれました

 

学校の在り方を伝えるという点では、とてもよかったように思います(^-^)

 

 

最後に来年の入試について

 

これは、いただいた資料のフローチャートを見てもらった方がわかりやすいと思います

 

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まず1月8日(金)に予定されていた面接試験はなくなりました

 

その代わりに、11月21日(土)に行われる「小6学習会」の時に面接試験を行います

 

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さらに、その「小6学習会」の日に基礎学力テスト(国語・算数、無料)を行い、万が一1月8日(金)の入試が中止の場合にクサベラ・レーメ記念奨学生特別選考の材料となります

 

なお、基礎学力テスト自体が合否判定の材料になることはないようです(提出書類・面接試験の結果により判定)

 

しかし、面接試験はこの日にしか行われないわけですから、藤女子を受験する場合は入試が行われても中止になっても「必ず」11月21日(土)の「小6学習会」に参加しなければいけないということになります

※都合がつかない場合は学校に要連絡

 

また、11月21日(土)の「小6学習会」が中止となった場合

 

面接は実施方法を変更してでも行うようです

 

なお、出題範囲に変更はありませんが、難易度については基礎的な内容を多く出題するとのことでした

 

そして…

 

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この赤文字で書かれていることからもわかるように、今年は今までになかった「志望理由書」の提出が求められています

 

面接のこだわっていること同様、これも非常に合否に影響をもたらすものだと考えられます

 

なぜ藤女子に行きたいのか?じっくり考えてみるよいきっかけになると思いますよ

 

 

ちなみに、クサベラ・レーメ記念奨学生特別選考というのは100周年の記念事業として今年の春の入試から始めたもので

 

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初年度の今年については奨学生Aが10名認定され、実際に入学して受け取っているのが5名

 

奨学生Bが3名認定されて、実際に入学して受け取っているのが3名だそうです

 

高校生については助成金などが充実してきていますが、中学生についてはそういったものがほとんどないので、これは嬉しいですね

 

100周年が過ぎたらなくなってしまうのでしょうか?

 

ぜひとも続けてほしいと思います

 

 


それでは、今日はこのへんで

 



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2019藤女子中学校学校説明会

私が最も古くから参加し記事にしているのが、この藤女子中学校の説明会

 

何と、今年で10回目の参加でした

(今までの記事はこちら)

2010

2011

2012

2013

2014

2015

 

2016

 

2017

 

2018

 

 

毎年説明しているような、中学受験に関する話などについては、今後開催される説明会などで直接聞くこともできるでしょうから、今年はちょっとスタイルを変えて、説明会や学校見学を通して受けた印象などを中心に書いてみようと思います

 

藤女子中の受験を検討されている方は、お手数ですが、過去の記事を遡って見ていただければと思います<(_ _)>

 

そして、進学実績などについても後日まとめる私立編を参考にしてもらえればと思います(少しは触れますが)

 

 

まず、藤女子と言えば、札幌圏では数少なくなってしまった女子校です

 

皆さんは、女子校というとどんなイメージを持っていますか?

 

今回、いただいた資料の中に、興味深いものがありましたので、いくつか紹介させていただきたいと思います

 

卒業時に生徒に記入してもらったアンケートだそうです(一部抜粋)

 

「女子だけだからこそ、ドロドロしていないのだと思います。女子を演じる必要がなく、ありのままの自分で過ごすことができました。友達も先生も、私の個性を否定せず受け止めて応援してくれました。友達もありのままを見せてくれました。だから私も友達を素直に受け入れられたのだと思います。」

 

「女子だけの世界は、本音を明かさず、水面下で物事が動くというイメージがありました。私も入学する前は現代版大奥みたいな所かと思っていました。しかし、違いました。~中略~だから、無理に自分のキャラを作って演じる必要もなく、その人の個性をそのまま受け入れ、時に修正して、より洗練された人に成長できるところだと思います。」

 

「人から与えられるのではなく、人に与えることが本当の幸せなんだと藤の6年間で学んだ。」

 

「今まではお金があれば幸せになれると思っていたけど、宗教の授業や行事を経験したことで、大切なのは自分の弱さと多様性を受け入れる心であったり、教養を身につけて誰かのために役に立つことが幸せだと思った。」

 

女子校には女子校なりの悩みもあるのだとは思いますが、上の2人の「女子を演じる必要がない」「自分のキャラを演じる必要がない」というのは、なるほどそういうものなのかと考えさせられましたね

 

 

あと、授業見学した際に3年生の教室の前に貼りだされている掲示物を見たのですが、それがとても印象に残りました

 

長田弘の「最初の質問」という詩について、生徒自身が答えるというものです

 

  今日あなたは空を見上げましたか。
  空は遠かったですか、近かったですか。
  雲はどんな形をしていましたか。
  風はどんなにおいがしましたか。
  あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。
  「ありがとう」という言葉を今日口にしましたか。

  窓の向こう、道の向こうに、何が見えますか。
  雨の滴をいっぱいためたクモの巣を見たことがありますか。
  樫の木の下で、あるいは欅の木の下で、立ち止まったことがありますか。
  街路樹の木の名前を知っていますか。
  樹木を友人だと考えたことがありますか。

  この前、川を見つめたのはいつでしたか。
  砂の上に座ったのは、草の上に座ったのはいつでしたか。
  「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。
  好きな花を七つ、挙げられますか。
  あなたにとって「わたしたち」というのは、だれですか。

  夜明け前に鳴き交わす鳥の声を聴いたことがありますか。
  ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。
  何歳の時の自分が好きですか。
  上手に年を取ることができると思いますか。
  世界という言葉で、まず思い描く風景はどんな風景ですか。

  今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。
  沈黙はどんな音がしますか。
  じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。
  問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。
  これだけはしないと心に決めていることがありますか。

  いちばんしたいことは何ですか。
  人生の材料は何だと思いますか。
  あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、
  幸福って何だと思いますか。
  
  時代は言葉をないがしろにしている。
  あなたは言葉を信じていますか。

 

掲示されるのがわかっていて(なので名前は書かなくてもいいことになっていたのですが、結構書いてました笑)、それでも、こうして自分をさらけ出すことができるのは、なるほど上に書いてあった通りなんだなと思いました

 

 

そして、藤女子は2025年に創立100周年を迎えるそうでして、卒業生は約20,000人

 

このブログを読まれている方にも藤女子を卒業された方や、親戚が藤女子に通っていたという方も大勢いるでしょう

 

親子2代で、はたまた3代で藤に通ったという方もいるかもしれません

 

そういった方なら、次のアンケートの回答にも納得がいくのではないでしょうか

 

「藤を選んでくれた親に心から感謝している。小学生の頃の私には、学校を比べて選ぶことができなかった。母が『勉強だけではない、人としての生き方を学べる学校を選ぼう』と言ってくれた。大学を卒業し、社会人になる今の私を支えてくれたのは、間違いなく藤の「人のために」という教えです。これから先の人生も、誰かのために自分の力を使い、支えていける人でいたいと思う。そしていつか、自分の娘ができたとき、藤に入学させたいと思う。」

 

何も、他の中高一貫校が「勉強だけを教えている」と言いたいわけではありません

 

ただ、今年このアンケートを読んだ時に、加熱する進学実績競争から、数年前に藤女子が一歩引いた理由が分かったような気がしたのです

 

もちろん、勉強に力を入れなくなったわけではありません

 

その辺りは、また後日に私立高校の進学実績比較でお話しできるのではないかと思います

 

 

最後に、どうしても伝えておきたいことが2つほど

 

 

1つ目は、100周年の記念事業として「クサベラ・レーメ記念奨学生特別選考」を来年の入試から始めるそうです

 

iPhoneImage.png

 

奨学生Aの3年間というところを見て不思議に思い質問したのですが、現時点で高校生については助成金などが充実してきているのですが、中学生についてはそういったものがほとんどなく、藤女子は高校からの入学がないため通いたくても中学3年間の経済的な負担が大きく、受験を断念される方もいるのではないかと

 

そういうことでした

 

なるほど、言われてみると私立中学で奨学金というのはあまり聞いたことがありませんでしたね

 

 

2つ目は指定校推薦についてです

 

北海道は国公立志向が強いため、首都圏私大への進学というものはなかなか選択肢に挙がってこないと思うのですが、先月のブログフェスの二次会の際に「○○高校は慶応の指定校推薦の枠余らせちゃったんですよー」と話したところ「もったいない!今、首都圏の私大は入りたくても入れない子が大勢いるのに…」と驚かれました

 

そうなんです

 

この記事にも書いてありますが(またリンク貼っちゃった)、定員の厳格化のため、ここ2,3年首都圏の私大はとんでもない難易度になっているのです

 

そんな私大の推薦枠

 

結構持ってますよ

 

しかも、指定校だったら入れる学部もそんなに大したことないのではと思っている、そこのあなた

 

私も、見て驚きましたからね

 

早稲田−商

上智−法−法律

立教−法−政治

中央−法−政治

法政−法−政治

青山−文−フランス文学

学習院−文−日本文学

 

いやいやいやいや

 

実際、指定校推薦で合格する子たちというのは一般受験でも合格する力があるのですが(学力不足な子を推薦すると枠を取り消されてしまう可能性もあるので)、そこは受験ですから何が起きるかわかりません

 

お得というと変な言いかたですが、極秘で公開された早稲田や法政に合格した子の中学入試時の順位や最初の学力推移調査のSS聞いたらひっくり返りますよ

 

もし、首都圏私大も視野に入れているというのであれば、検討に値すると思います

 

 

明日は北海道科学大学高校の説明会に行ってきます


それでは、今日はこのへんで



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2018藤女子中学校学校説明会

毎年、ゴールデンウィーク明けから始まる私立校の学校説明会は藤女子中学校が最初なんですよね

 

この私立校の説明会が始まると、「新年度なんだな」と改めて感じます

そんな説明会も、今年で9回目の参加です

(今までの記事はこちら)

2010

2011

2012

2013

2014

2015

 

2016

 

2017

 

ブログフェスでも話題になっていましたが、私たちにとっては毎年同じ説明でも、私立校を受験しようとする方にとっては初めて聞く話なのです

 

ただ、学校側も私たちに気を遣ってくれているのか、最近は前年説明したことは繰り返さないんですよね…

 

なので、藤女子中の受験を検討されている方は、お手数ですが、過去の記事を遡って見ていただければと思います<(_ _)>

 

ここでは、来年の受験からの変更点や塾対象の説明会でなければ出てこないような話を中心に書くことにします

 

 


まず、今年の卒業生120名の進路の内訳から

2018(大学78%、短大・専門学校6%、浪人15%、その他1%)

 

2017(大学84%、短大2%、専門学校2%、浪人11%、その他1%)

2016(大学83%、短大1%、専門学校3%、浪人10%、その他2%)

 

昨年や一昨年と比べても、今年はちょっと浪人組が多いですね

 

 

次に大学進学の内訳は

2018(国公立大学10%、藤女子大17%、道内私大40%、道外私大30%、海外3%)

 

2017(国公立大学11%、藤女子大23%、道内私大40%、道外私大26%)

2016(国公立大学21%、藤女子大28%、道内私大25%、道外私大26%)

 

昨年・今年とちょっと振るわなかったと言えるでしょう

 

それか、2016年ができ過ぎで、昨年や今年が普通なのかもしれません


道内国公立大学(現浪合わせて)
北大5
札医3
小樽商科2
道教育大2(岩見沢1、函館1)
帯広畜産1

札幌市立1

道外国公立大学
弘前2

高崎経済1

東京藝術1

道外私大(私大は指定校推薦もありますし、複数受験可能なので、1人で多数の大学・学部に合格している可能性もあります)
早稲田3
上智2

東京理科2
明治4
青山2
法政1
中央3など

一昨年出たセンター試験理系受験者の平均点などの情報は2年連続でありませんでした

本当は、進学実績が良くても悪くても出してほしいんですけどね

 

しかし、この後で詳しく話しますが、しゃにむに進学実績を上げる方向には進まないようですので、今後もこういったデータは出てこないでしょうね

 

進路指導については「誘導をしない生徒の特性を重視した進路指導」と謳っておられます

その例として2人の生徒さんが取り上げられ、1人は中学時代はそれほど成績が上位ではなかったものの、医療倫理について深く考えるきっかけがあり、それなら医師になろうと決意して札幌医科大学の医学科に合格したと

 

もう1人は、学校で飼育していた動物の死をきっかけに、死を科学的な面と哲学的な面で捉え、演劇という舞台で表現したいと、演劇の世界では名門である日大の演劇学科への進学を決めたと

 

特に後者の生徒は、十分に国公立大学に合格する学力があり、演劇の道を選ぶことを学校側に告げると反対されるだろうと思っていたところ、快く認めてくれ、それが一番嬉しかったと語っていたそうです

 

実際、私の教え子で藤女子を卒業した生徒に対する進路指導も似たような感じ(もっと上の大学を狙えると言って無理をさせない)だったので、この辺りは非常に好感の持てるところです

 

惜しむらくは、後者のような生徒が実際にはどのくらいの成績だったのか

 

それを示していただかなければ、大学名や偏差値に捉われない「その生徒に最も合う進路指導」をしたのかどうかは、わからないということです

 

次年度以降の課題にしていただければと思います

 


次に難関大コースについてですが、来年4月の新入生(現小6生)からなくなります

 

なくなるというか、形を変えると言った方が正しいですね

 

今まで、難関大コースに進むためには、国・数・英3教科の総合力が問われていました


 

それを、英語のみ、数学のみの上位コース(Aクラス)を作ることによって柔軟に対応できるようにするとのことでした


まだ基準については検討中であるため、ハッキリとしたことは言えませんが、クラスは半年ごとに選べ、英語AクラスはCFERでいうB1を高1までに、英語MクラスはB1を高2までにというのが到達目標だそうです

 

なお、高2,3年生にあたる5,6年生の理系Aは数?を5年生までに終わらせるとのことでした


 

次に中学入試についてです


過去3年間の中学受験の結果は

2014年 受験者218、合格者178、入学者122、合格者平均点165.2
2015年 受験者189、合格者152、入学者123、合格者平均点168.8
2016年 受験者183、合格者170、入学者133、合格者平均点156.6

2017年 受験者198、合格者188、入学者127、合格者平均点178.1

2018年 受験者201、合格者191、入学者130、合格者平均点148.8

 

ここ2年の不合格者を出さないという方針が続いているようですね

 

昨年、「全入に近くなるということは、入学者のレベルが低下し、数年後に低迷するということになるのでは?」といった危惧をぶつけてみたところ「追跡調査した結果、合格者を絞った時とそうでない時で、入学後の成績にそこまで極端な差は出ていません。入学時の順位が低いお子さんでも、国公立に合格する(これは今年も資料として示されました)などの結果も出ていますから、門戸は広く開けておいた方がいいのではないかと考えています。」という回答が得られたので、それを踏襲しているのでしょう

 

 

そして、入試に関しては変更点が1つありました

 

国語の大問構成を変えると

 

これは言葉で説明するより、写真を見ていただいた方がわかりやすいと思います

 

 

大問を順番通りに解く子が、大問三に辿りつかないケースがあるためだとおっしゃっていましたが…

 

そこまで、面倒見てあげないとダメですかね(^_^;)

 

解けそうな問題から解くということは、中学入試を受けるような子にとっては定石だと思うのですが

 

いや、たまにいますよ?俺(私)は絶対1番から順番に解くって言って聞かない子が(笑)

 

勝手にしろって話なんですがね(-_-;)

 

それと、大問に関連する200字から300字程度の自由記述問題が出るそうです

 

これも、問題例を見てもらった方が早いでしょう

 

 

この辺りは、大学入試改革を見据えてと言ったところですかね

 

 

そうそう、大学入試改革に関する話は「全く」出ませんでした(笑)

 

説明会の後に「英検対策」の質問をした時に、チラッと話題に上がりましたが、正直高校側も何も決まっていなくて困っているというところなんでしょうね

 

このあたりは、明日の札幌創成高校の説明会でもう少し突っ込んで話が聞けると思います

 

 

最後に、これは初めて聞いたのですが、欠員のある学年のみ、転入試を年3回(7・12・3月)実施しているそうです

 

もし、公立中に入学・通学しているが、藤女子中に入りたいということであれば教頭に問い合わせくださいということでした

 

 

昨年の説明会では、名古屋大学に推薦で進学した子のことが話題になりました

 

今年は帯広畜産大学の獣医学科に推薦で合格した子がいるそうです

 

しかもこの子は、小動物を扱うのではなく大動物(家畜)を扱いたいと

 

貴重ですね

 

どういう理由でその道を志したかまでは聞けませんでしたが、ただ獣医になりたいではなく、大動物を扱いたいということで帯広畜産大学を選んだのだと思います

 

「どこへ行くかではなく、そこで何を学ぶのか」

 

そういった進路指導をこれからも続けてほしいと思います

 


明日は札幌創成高校の説明会に行ってきます


それでは、今日はこのへんで



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2017藤女子中学校学校説明会

ゴールデンウィーク明けから始まる、私立校の学校説明会

 

今年も例年通り、藤女子中学校の説明会からスタートです

ちなみに、今年で8回目!の参加となるようです

(今までの記事はこちら)

2010

2011

2012

2013

2014

2015
 

2016

 


学校についての説明は、学校見学会や入試説明会などに参加すれば聞けますので、今年も塾対象の説明会でなければ出てこないような話を中心に書きたいと思います

 

それと、私個人が説明会から感じた印象などを

まず、今年の卒業生131名の進路の内訳から

(大学84%、短大2%、専門学校2%、浪人11%、その他1%)

 

昨年が
(大学83%、短大1%、専門学校3%、浪人10%、その他2%)

ですから、ほぼ例年通りですね

 

次に大学進学の内訳

(国公立大学11%、藤女子大23%、道内私大40%、道外私大26%)

 

昨年が
(国公立大学21%、藤女子大28%、道内私大25%、道外私大26%)

ですから、今年はちょっと振るわなかった(昨年が良すぎた?)と言えるでしょうね


道内国公立大学(現浪合わせて)
北大6
札医1
旭医1
小樽商科3
室蘭工業3
道教育大5(札幌1、旭川1、岩見沢2、函館1)
帯広畜産1

はこだて未来1

道外国公立大学
名古屋1

道外私大(私大は指定校推薦もありますし、複数受験可能なので、1人で多数の大学・学部に合格している可能性もあります)
早稲田1
上智3
明治1
青山3
立教1
法政2
中央7など
 

残念ながら、昨年出たセンター試験理系受験者の平均点などの情報は今年はありませんでした

こういうのは、好成績が出た年だけですもんね(´・ω・`)

 

本当は継続して公開してこそ意味のあるものになると思いますが…
 

昨年の好成績の要因として挙げられていた

「安易に逃げさせない進路指導」は「生徒にとって最も合う進路指導」に表現が変わっていました

 

後の質問のところで出てきますが、このこと自体は私は悪いことではないと思ってますよ


そして、「とことん付き合う進路指導」(話し合いを重視)はそのまま継続しているようです

昨年、今後の課題としていた医療系の進学希望者に一度揺さぶりをかける必要性(幼いころの経験や憧れからの志望⇒看護体験や講演会の参加で実情を知る)については、実際に行動に移されているようで、その点については非常に好感が持てました


次に難関大コースについてなんですが…

今年も、説明会の中ではほとんど話題になりませんでした(´・ω・`)

 

なので、昨年聞いてきたこと+コメントにて教えていただいたことを書いておきます

 

なお、最新の情報は学校に必ず確認を取った方がいいです

 

ここに書かれていることは、あくまでも昨年や現時点での話しであって、数か月後にどうなっているかはわからないからです

中3の1月に実施される試験(国数英)で判定(秋ごろまでに本人の意思をある程度はっきりしておく必要あり)
合格基準などは公表していない

試験を受けるには、通知表評定平均が全教科4.5以上かつ英国数3教科4.7以上か英検、数検、漢検いずれか2級以上を取得という条件がある(この条件を満たしても難関大コースを選ばない人もいる)
合格者は、例年多くても20名まではいかない(一けたの年も)
Cコースに入れれば安心というわけではない(本人や保護者には再三話している)
Cコースから普通のクラスに戻ること可能(小人数が合わない生徒もいる)
 

また、新たな試みとして65分授業を導入しましたが、当初懸念していた生徒の集中力が続くかという問題は今のところなく、むしろゆとりを持って授業を進めることができ、今のところデメリットは感じていないということでした

また、昨年は扱いが小さかった、海外の大学への研修・進学の話は今年も一言だけでした(パンフレットでも1ページの半分ほど)


過去3年間の中学受験の結果は

2014年(3年前)受験者218、合格者178、入学者122、合格者平均点165.2
2015年(2年前)受験者189、合格者152、入学者123、合格者平均点168.8
2016年(昨年) 受験者183、合格者170、入学者133、合格者平均点156.6

2017年(今年) 受験者198、合格者188、入学者127、合格者平均点178.1


ん?

 

気づきましたか?

 

昨年、今年と不合格者が極端に減っているんです(-_-;)

 

これは、正直あまり良い傾向ではないんですね

 

全入に近くなるということは、入学者のレベルが低下し、数年後に低迷するというのは、他の私立校で実際に起きた現象です

 

そこのところを質問したところ

 

「追跡調査した結果、合格者を絞った時とそうでない時で、入学後の成績にそこまで極端な差は出ていません。入学時の順位が低いお子さんでも、今年度の大学入試で国公立に合格するなどの結果も出ていますから、門戸は広く開けておいた方がいいのではないかと考えています。」

 

なるほど

 


さて、一昨年・昨年と私が問題視していた、卒業生の成績推移のデータ

なくなりました(^_^;)

 

いや、なくすのではなく、中学だけ・高校だけ切り取って載せればいいだけなのに…
 

ただ、配布資料には載せずにスライドで出した、入学時順位の低い生徒の大学合格実績は、ベネッセの学力推移調査(テスト)の偏差値でしたね

これは、全国の中高一貫校で実施されるもの(公立中の生徒は受けていません)で、どうしても偏差値は低めに出ます

まあ、他に出す資料がなかっただけかもしれませんが(^_^;)
 

 

昨年そして今年と、説明会の雰囲気やパンフレットを見ても、どうやら「合格実績」を追いかけるということはしなくなりそうですね

もちろん、難関大コースには難関国公立や医療系の学校への進学を希望する生徒が集まりますが、何が何でも上位の大学に!という雰囲気ではありませんね

 

まあ、これは今に始まったことではなく、以前からそうなんですが

 

今年、名古屋大学に推薦で進学した子、フランス文学に非常に深く興味・関心を持っていて、そのレベルは学校の先生たちでもついていけないほどだったそうです


じゃあ、それを生かせる道はと考え、一緒に色々な大学を調べた結果、名古屋大学の先生のもとでぜひ学びたいと

 

自分のやりたいことはここでしかできないと

 

そこで推薦入試を受けて合格したそうなのですが、これが本来あるべき進路の決定方法だと思うんですよね

 

「どこへ行くかではなく、そこで何を学ぶのか」

 

そういった進路指導をぶれずに続けてほしいと思いますし、私が普段から高校生に言っていることにも通じます

 

 

そして、進路指導に関して、もう一つ興味深いことを言っておられました

 

それは奇しくも、私が昨日twitterで呟いたことと同じでした

 

埼玉県で「部活をやめたい」と言っていた中学2年生が自殺したニュースについて「こういったニュースを聞くと、大人は『何も死ぬまで…』と思うのかもしれませんが、中学生までは自分の周りの狭いコミュニティがこの世の全てみたいな子も多いので、周りの大人が違う世界があることを普段から見せたり教えたりすることも必要かなと。」と呟いたのですが…

藤女子では、自校の生徒の欠点を「大事に育てられすぎて、大人との関わり合いが少ない」と認識し、近年沢山の大人との出会いの場を設けることに力を入れているのだそうです

 

ただ惜しむらくは、その形が講演会に偏っている点

 

卒業生による進路講演会では、会の後に卒業生を囲んで質問が殺到したとのことですから、やはり対話形式や校外での活動などの方がより効果的なのではないかと思いますね

 


他の私立校が、少子化からどんどん共学校になり、また入学時からの上位コースを作るなどして、より一層進学に力を入れている中、女子校でかつ人間教育に重きを置くスタイルでどこまで対抗できるのか

 

いろんな選択肢があった方がいいので、私は今のままの藤女子でいてほしいなと思いますよ

 


明日は札幌創成高校の説明会に行ってきます


それでは、今日はこのへんで



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2016藤女子中学校入試説明会
昨年も冒頭で書きましたが、もう何度目になるかわからない、藤女子中学校の入試説明会

今年も行ってまいりました

今までの記事はこちら

2010

2011

2012

2013

2014

2015

これを見ると、今年で6回目ですかね

あれ?2011年はどうしたんだろう…記事にしてませんね

まあ、色々あった年だったので(笑)


学校についての説明は、それこそ学校説明会に参加すれば聞けますので、塾対象の説明会でなければ出てこないような話を中心に書きたいと思います

まず、今年の卒業生151名の進路の内訳から
(大学83%、短大1%、専門学校3%、浪人10%、その他2%)

次に大学進学の内訳
(国公立大学21%、藤女子大28%、道内私大25%、道外私大26%)

道内国公立大学
北大11(浪人6:総合理系1、看護3、文学1)
札医3(医学科2、看護1)
札幌市立4(看護3、デザイン1)
小樽商科6(浪人1)
室蘭工業2
道教育大5(札幌3、旭川1、函館1)
釧路公立1
帯広畜産1(浪人1:畜産)

道外国公立大学
筑波1(社会)
東京芸術1(音楽)
東京学芸1(教育)
東京海洋1(海洋工学)
岩手1(浪人1:獣医)

道外私大(私大は指定校推薦もありますし、複数受験可能なので、1人で多数の大学・学部に合格している可能性もあります)
早稲田2
慶応1
上智7
ICU1(浪人1)
東京理科1
明治(浪人1)
青山3
立教5
法政1
中央9(浪人1)
学習院1など

そして、「おや?」っと思ったのが

センター試験理系受験者の平均点:618点(道内私立高で2位:母体数30名弱)

1位は「あの男子校」ですから、これは大したものですよね

母体数が少ないのと、文系を出さないところは「アレ」ですが(^_^;)

学校側は、この好成績の要因を

1:英語を強化(6か年持ち上がりで指導、英語嫌いな生徒がほとんどいなかった)
2:安易に逃げさせない進路指導(途中で折れそうになっても、話し合いを繰り返す。結果一度は私大に落とそうとした子が国公立合格、就職すると言い出した子が北大へ)
3:「とことん付き合う」進路指導(自習室の使い方に工夫)

と分析していました

ただ、女の子が受験において「最後の追い込み」がきかないと言われるのは、本人よりも周りが「何もそこまでしなくても」とブレーキをかけてしまうことも原因の一つだと思っているんですよね

この辺りの、保護者との連携をどうしているのか?そのあたりの話がもっと聞けたら良かったです

そして、今後の課題として、医療系の進学希望者に一度揺さぶりをかける必要性(幼いころの経験や憧れからの志望⇒看護体験や講演会の参加で実情を知る)を挙げていました


次にCコース(一昨年から難関大コースに名称変更)について

説明会の中ではほとんど話題にならなかったので、説明会終了後、簡単に聞いてきました

中3の1月に実施される試験(国数英)で判定
合格基準などは公表していない
合格者は、例年多くても20名まではいかない(一けたの年も)
Cコースに入れれば安心というわけではない(本人や保護者には再三話している)
Cコースから普通のクラスに戻ること可能(小人数が合わない生徒もいる)


また、新たな試みとして、来年から65分授業を導入するそうです

利点としては

反転授業の導入に好都合
アクティブラーニングを取り入れた授業展開
予習・復習の負担軽減
放課後の時間確保など

課題は

45分授業の形態からの脱却
授業のメリハリ・リズム・テンポと生徒の活動重視
生徒は1回休むと辛い
毎日受けられない授業に対する学習リズムの確保

現時点での準備としては

シラバス作成
校内研修会の実施
65分授業の試行
カリキュラム改訂
学校行事の精選と土曜日への移行

ちなみに、65分授業のモデルケース(社会歴史)として

基本語句の確認:5分
「なぜ」の発見:10分
意見交換:15分
「なぜ」の解消:35分

このようなものが挙げられていました

そうそう、過去2年強調していた、海外の留学の話は今年ありませんでした(パンフレットでも1ページの半分ほど)

入学者アンケートなどで、これが志望動機になっている子が少なかったんでしょうね

まあ、ひっそりと続けていくんでしょう


過去3年間の中学受験の結果は

2014年度(一昨年)受験者218、合格者178、入学者122、合格者平均点165.2
2015年度(昨年) 受験者189、合格者152、入学者123、合格者平均点168.8
2016年度(今年) 受験者183、合格者170、入学者133、合格者平均点156.6

半分取れれば合格ですから、基本的な問題がしっかりできていればいいわけです

ある程度できているお子さんであれば、そこまで根詰めた準備はいらないでしょう


さて、昨年ブログでも指摘しメールでも質問し回答をもらっていた、卒業生の成績推移のデータ

今年はどうなっているかな…



同じですね(-_-;)

※中1〜高2までは同一会社による模試の国数英の偏差値

こう書いてありますが、余計たちが悪いです

昨年も書きましたが、中学校時代はベネッセの学力推移調査(テスト)、高校時代は進研模試

そりゃあ、同一会社ですよ

嘘はついていませんよ

でも、学力推移調査(テスト)は、全国の中高一貫校で実施されるもので、公立中の生徒は受けておりません

ですから、偏差値が低めに出るのも「ある意味当然」

しかし、高校の進研模試は「公立から私立まで」様々な高校が受けます

しかも、カリキュラム的には1年前倒ししているわけですから、それは高い偏差値が出なければ逆に困るわけです

これが高1に高2の進研模試を受けさせているなら話は別ですよ?

でも、多分違いますよね

これを「学力の伸び」とかいって資料に載せられてもねぇ…

そんなことせず、中学だけ、高校だけを切り取っても学力の伸びは十分わかるのになぁ


この資料を見た、塾の先生たち

「へ〜、凄いな〜」とかって言っててはダメですよ(´・ω・`)


今年の説明会の雰囲気、パンフレットを見ても、以前ほど「進学」に力を入れているという様子は見られませんね

もちろん、Cコース(難関大コース)には、国公立・医療系進学を希望する生徒が集まるでしょうが、学校全体が進学校化する、そういった感じではないです

しかし、それは「勉強」に力を入れないという意味ではありません

「学問ヘススメ」という小冊子を、今年から配り、勉強する意義を生徒たちに考えてもらう、そういう取り組みも始めています

来るべき5年後に向けてですね


良い意味で「のんびりした雰囲気」を保っていてほしいな、と思います

歴史ある学校ですから、卒業生などからの意見・要望なども多いでしょう

あまり大きく変えてしまうと、「反対」の声を上がるでしょうね

変わらない良さというのも、あると思いますよ


それでは、今日はこのへんで


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2015藤女子中学校入試説明会
今年で前職合わせて、何回目の説明会でしょう(^_^;)

例年、似たような説明を受けているので、今年は少し変更があったところや数字の部分だけ、まずは箇条書きにて

高校卒業生145名、内訳(大学116、短大3、専門学校5、留学4、浪人15、その他2)

国公立大学31名、内訳(現役22、浪人9)
北大7(法1、医・医1、医・保5)
札医3(医・医3)
筑波1(社会・国際)
東京1(理I)
大阪1(医・保)
防衛医大1(看護)など

Cコース(昨年から難関大コースに名称変更)、昨年7名中3名、今年8名中4名が浪人


中学受験
2014年度(昨年)受験者218、合格者178、入学者122、合格者平均点165.2
2015年度(今年)受験者189、合格者152、入学者123、合格者平均点168.8


IFU(国際大学連合)との連携

昨年3月に指定校推薦の前倒しでダブリン大学のファウンデーションコースに入学し、今春から専門課程に進学

今年3月にも、グリーンビル大学のファウンデーションコースに合格

イギリスのバンガー大学での語学研修は、今年で2年目


今後の予定

6月1・8(月)授業中の校舎見学
6月20日(土)第1回学校見学会
7月19日(月)学校祭
9月5日(土)小6学習会(国・算の入試対策)
10月24日(土)第2回学校見学会・入試説明会・小6学習会(理・社の入試対策)
12月11日(金)願書受付開始(26日まで)
1月11日(月)入試

さて、私が積極的に私立中学受験を勧めないことは、このブログをある程度読んでいただいている方ならご存知かと思います

そんな数少ない私立中受験者のほとんどが藤女子中というくらい信頼しているわけですが、だからこそ残念なことが説明会でありました

それは、卒業生の成績推移のデータだったのですが

中学校時代は、ベネッセの学力推移調査(テスト)
高校時代は、進研模試

という風に、母体が違う調査で比較していたことです

学力推移調査(テスト)は、全国の中高一貫校で実施されるもの

公立中の生徒は受けておりません

ですから、偏差値が低めに出るのも「ある意味当然」

しかし、高校の進研模試は「公立から私立まで」、言葉は悪いですが「ピンからキリまで」受けます

それは上がりますよね(^_^;)

これを「学力の伸び」とかいって資料に載せられてもねぇ…

そして問題なのは、藤女子側が意図的にこのデータを作ったのかそうでないのか

この資料を見た、塾の先生たちがどれだけ上記のことを見抜けたか

もう少し、数字の扱いは慎重にお願いしたいと思いましたよ

以上のことは、後日メールで藤女子に問い合わせようと思っています

例年行われる、個別の相談が今年はなかったので、聞くに聞けなかったんですよね


最後に、説明会の終わりで、副校長が「大人数で行うバカロレア教育」(つまり札幌開成のことですね)について軽く批判していたのが面白かったです(笑)


それでは、今日はこのへんで


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2014年 藤女子中・高説明会
今日の午前中、藤女子中・高の説明会に行ってきました

新しい学習プログラムの策定
進路結果と進路指導について
中学入試、コース編成について
学校の特色について

これに校長先生の挨拶も

1時間で大丈夫なんでしょうか?(^_^;)

まず、新しい学習プログラムの策定ということで、昨年からの改善点が大きく2ほど

今までのA・B・Cコースという呼称を改め、文系・理系・難関大コースという区分にし、シンプルなカリキュラムへ(これは正直、今の段階では良いか悪いかの判断はできません)

国際大学連合(IFU)との連携により、留学ではなく海外の大学への進学ができるようになった(イギリスのセントアンドリュース大学、バンガー大学、アイルランドのダブリン大学、アメリカのグリーンビル大学)

その他、細かい改善点や取り組み予定なども聞きました…が具体的な方策がないものもあり、まだ動き始めたばかりといった印象でしたね

次に進路の話

昨年の184名と比べ136名と約50名卒業生が減った中、国公立大学への合格者は24名(過年度生も含む)

道内国公立は、北海道大5名→8名、札幌医科大4名→3名(医学科2名→1名)、旭川医科大1名→0名、室蘭工業大4名→2名、帯広畜産大1名→0名、小樽商科大3名→4名、北海道教育大4名→5名、札幌市立大1名→1名

藤女子大への進学は85名と昨年とほぼ変わらない(受験料がかからないなどの要素が大きかったようです)

北海道医療大への合格者が13名と去年に引き続き多く、大学改編した北海道科学大が13名、北海道薬科大7名と、やはり医療看護系の人気が高かったようです

あと興味深かったのが、今年度から駿台の映像授業を取りやめた理由が

「生徒たちから『生の授業のほうが良い』という意見が多く出たため」

というものだったことですね

今や、ほとんどの私立で導入されているであろう映像授業

取りやめたというところは珍しいのでは(河合の小論指導はあるそうですが)


次に、今年の中学入試について

昨年は218名受験、178名合格、今年は218名受験、178名合格

全く同じじゃないですか(笑)

昨年は上位10名中7名が入学したそうですが、今年は…そういった話は聞けませんでした

どうだったんでしょうか

4教科(国語・算数100点、社会・理科50点)の平均得点率は55.0%

昨年の61.4%より下がっています

教科別だと国語51.7%→57.1%だけが上昇で、算数64.7%→55.3%、社会62.0%→46.2%、理科73.6%→59.4%と軒並み下がりました

確かに今年は難しかったように感じていましたが、それを裏付ける結果でしたね


次年度以降の注意点・対策としては

国語:短時間での文章理解が必要(小学校の間に多くの文章に触れてください)

算数:じっくりと問題に向きあう(題意をしっかりと読み取る)、より難易度の高い問題への挑戦(初見の問題に触れる)、様々なことへの興味(ひらめきを育てる)

社会:発展・応用力を問う(練習問題で学力を伸ばす)、初見への対応(初めて見る文章からいかに読み取るか)

理科:教科書の内容はひととおりやる、問題文からの読み取り(問題文に隠されたヒントを読み解けるか)


最後に

学校の特色ということで、「女子校はいいですよ」という話が中心だったと思うのですが…

一つ気になったところが

昨年も見た資料なのですが、学年別・男女別加害児童生徒数と題名がついていたので、イジメに関する調査報告なんでしょうが

女子に比べて男子が圧倒的に数が多い

だから、女子校ではイジメが少ないと、たったこれだけの資料でそう結論付けるのは早計のような気がします(^_^;)

女子の場合、表面に出てこない部分も多いわけでして(ある意味、男子は隠すのが下手、要領が悪いとも)


正直、1時間という短い時間の中で、色々なことを説明しようとして、どれも中途半端な説明になってしまったという感じは否めませんね(^_^;)

私としては、今回出席させていただいて良かったことは

Yさんの担任の先生がわかった
副校長が私の母校(函館中部高校)の元校長だった

この2点でしょうか(笑)


もう何度も書いてきたことですが、私は積極的に中学受験を勧めたことはありません

確かに、私立中に進んだほうが良いだろうという子は少なからずいると思います

ただ、過度の受験勉強を強いてまで行くものかと聞かれれば…微妙ですね

こういう言い方が適切かはわかりませんが、藤女子は「ほどほど」の受験勉強で進学することができ、水が合えば6年間でかなり学力を伸ばすことができる「お得」な学校と言えるでしょう

恐らく、それが私が今まで見てきた数少ない私立中学に進学した生徒の中で、藤女子の占める割合が圧倒的に高い理由の一つだと思います


それでは、今日はこのへんで


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