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「学びや むげん」代表のたかとりーなが日々考えていることです
2023年 札幌山の手高校学校説明会

金曜日の午前中は札幌山の手高校(以下山の手)の学校説明会でした。

冒頭の校長先生の挨拶では、火曜日の大雨による浸水被害についての説明がありました。

2日間かけて清掃して、やっと金曜日(説明会の日)に授業再開できたそうです。

大変でしたね。

生徒玄関前のマンホールから突然水が噴き出し、水が校舎内に入り込んできたのだそうですが、また同じレベルの大雨が降った場合に備えて水道局にお願いして原因の究明と対策について協議するそうです。

 

さて、今春からコースの名称が変わった山の手ですが、その効果はあったのでしょうか。

2023 アカデミック プログレス スポーツ健康 未来デザイン 合計
単願1・2 0 13 94 118 225
併願 10 86 30 296 422
入学者 2 18 101 128 249
特別進学 進学 体育 総合 合計
2022 3 42 107 113 265
2021 4 32 99 116 251

私、昨年の記事でこんなことを書いていました。

 

「アカデミックコースというのは初めて聞く名前ですが、それ以外は他の高校で聞いたことあるようなコース名ですね…まあ、奇をてらって何をするのかよくわからないと言われるよりはいいのかもしれません。

で、問題は新コースになって何が変わるのか?これについては、プログレスコースははっきりとしていましたが、他の3コースについてはちょっとわかりにくかったですね。正直「名前を変えただけでは?」と言われても仕方ないかなと思います。

※〇〇が売りですと言っていたことも、従来行っていることだったりしますし。

その、プログレスコース。これまで週30単位(6時間授業×5日)だったのが、週35単位(7時間授業×5日)に変わります。

増える5単位は国語1単位、数学2単位、英語2単位。アカアデミックコースも週35単位(+放課後講習1時間、土曜日4時間授業)ですから、これまではできなかったコース変更もスムーズに行うことができるようになります。

※これまでは単位数も教科書も違ったので難しかった。来年からはアカデミックコースもプログレスコースも同じ教科書を使うそうです。これは、プログレスコースの底上げを図るという学校側の意欲の表れですね。」

 

数字的に見ると、プログレスコースの単位数を増やしたことが裏目に出ているようにも見えます。ただ、入学した生徒のレベルが従来の進学コースよりも高ければ問題はないと思います。そこは、もう少し経ってみないとわかりませんね。

 

さて、山の手の説明会といえば「y-システム」の話なんですが、式次第のところに「新y-システムの紹介」って書いてありますね。どういうことなんでしょう…

 

なんと、来年の4月から「y-システム」が新しくなるそうです。

紹介画像にはこのようなことが書かれていました。

 

生徒の「生き方・在り方」ビジョンに働きかけ、自己決定力や自己実現力を育み進学志望の期待に応える。

〇確実な面談による「生き方・在り方」指導

〇チューター制を採用した特進・進学指導システム

★チューターから積極的なアプローチ

★生徒3人から8人チームの探求型学習

★個人思考を重視した「主体的・対話的で深い学び」

★集中的な個別指導

★チューター間の連携とデータ分析・管理

★特進・進学指導ネットワーク活用

 

確実な面談による「生き方・在り方」指導というのは、こういうイメージなんだそうです。

なるほど。

そして、上の様々な項目を見てもわかるように、とにかくチューターの役割が大きいんですよね。

でも、これまでの「y-システム」のチューターって質問対応の大学生が1〜2名だったような…

そして進路相談や学習計画作成は提携している塾の常駐スタッフの仕事でしたよね。

説明会の後に聞いてみました。

なんと、「y-システム」の主体は提携塾から山の手に移るそうです。

なので、チューターも提携塾が派遣していた大学生ではなくなるとのこと。

では、誰がやるのかというと退職教員だったり非常勤職員だったりを考えているそうです。

ただ、いくらチューターがコーディネートするとはいえ、自律的学習計画を生徒が立てられますかね…

絵にかいたモチにならなければいいのですが。

私がちょっと悲観的なのは、単に「主体的、対話的で深い学び」という言葉が嫌いなのと、探究授業の効果について懐疑的だからなんだと思います。

 

これまでの「y-システム」を見直した時に、正直無駄な部分が多かったとおっしゃったのはこの春から着任した副校長。

科学大といい、最近は副校長を置くのが流行りなんですかね。

そして、この副校長も元公立高校の校長先生でした。

どうりで、説明会の時も説明会の後に質問に行った時も、他の先生方とは違う謎の空気を発していたわけだ(笑)

確かに山の手にはこういう人が必要だったかもしれませんね。

 

「さて山の手の売りの一つになっている「y-システム」。3年目を迎えていますが、入学してくる生徒にもある程度周知されているようで、「y-システムがあるから山の手を選んだ」という声もあるそうです。コロナによる制限で、利用者の数に若干増減はあるものの、今年の高1生については過去2年と比べてかなり高い利用者数を記録しています。昨年の話だと、普段は幅広い生徒が利用しているというより一部常連化した生徒に集中的に利用されていたようですが、ちょっと変わってきましたかね。定期テスト前には結構な数の生徒が利用しているのも含めて、順調に進んでいるように見受けられます。利用した生徒のアンケートの結果を見ても、概ね良好な評価でy-システムで勉強が進み、点数が伸び、やる気がわくと考えている生徒が多くいます。」

 

と昨年の説明会で紹介されていたように、結構順調そうな雰囲気だったのですが、今の「y-システム」は来年の3月まで。

来年の4月からは新しい仕組みで動き出します。

来年の説明会では、途中経過も報告されるでしょう。

楽しみ半分、不安半分と言ったところでしょうか。

 

それぞれのコースの紹介も説明会ではありましたが、私がここで書くよりも山の手受験生のための「Yamanote+」を見てもらった方が話しが早いと思います。

学校の概要や受験に関することなんかはここを見れば大丈夫でしょう。

 

進学実績についても軽く触れておきましょう。

国公立大学に現浪合わせて7名が合格(弘前大、鹿屋体育大、室蘭工大、北海道教育大、旭川市立大)。

私立大学では法政大や日大の名前が挙がっていましたが、これは体育コースかな。

一昨年まで含めると、明治大、青山学院大、中央大の名前もありますね。

 

さて、来年から新しく始まることとして「夢チャレンジ制度」を紹介しておきます。

これは、山の手で「夢をかなえたい」「頑張りたい」「チャレンジしたい」という受験生に対する制度で、学力よりも意欲を重視。なので、事前にエントリーシートに山の手でチャレンジしたい内容を記入し提出してもらい、2回の面談を経てチャレンジが認められれば出願許可が下りるといったものです。

推薦や単願とは何が違うのかというと、1・2年生の成績は関係なく、3年1学期(前期)の成績を評価対象とするところでしょうね。

ちなみにA日程、B日程、C日程と3つの日程が用意されていて、A日程はエントリー機関が過ぎてしまっています(B日程も来週の水曜日まで)。

1学期の成績だと夏休み前には5教科しか出ないところがほとんどですし、2期生の学校だと9月末にならないと成績は分かりません。なので、11月1日までエントリーできるC日程が多くなりそうですが、推薦や単願の受験基準を満たしていなくても3年1学期(前期)の成績ならクリアできるかもしれませんし、入学金半額給付という特典もつきますので、山の手に興味のある方は検討してみてはどうでしょうか。

 

今年の山の手のパンフレット。

表紙をめくると1ページと2ページ目に、生徒の夢が写真付きで35人分紹介されています。

やはりスポーツ関係に関する夢が目立ちますが、人の役に立つ(人を助ける)仕事がしたいというのも多く見られます。

〇〇大学に行くと書いている子は1人しかいないんですね。

さて、公立上位校の子に同じようなお題(何と出したかわかりませんが、おそらく「あなたの夢を書いて下さい」ではないかと)を出した場合、果たしてどうなるでしょうか。

将来なりたい職業やなりたい自分について書く子は少ないのではないかと思います。

多くの子は、〇〇大学に行きたいとは書けても、じゃあその先は?と聞かれてもそれは大学に入ってから考えると答えるような気がします。

どちらが良い悪いというわけではありませんが、私は将来の夢をはっきりと示すことができる山の手の生徒は輝いているなと思いました。

 

今年の説明会の記事はこれで終了。

今週末あたりから、「現役高校生に聞く」の募集告知も出そうかと思っています。

 

それでは、今日はこのへんで。



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2022年 札幌山の手高校学校説明会

本日の午前中は札幌山の手高校(以下山の手)の学校説明会でした。

昨年、説明会で紹介しなかった「Yamanote+」

今年はちゃんと紹介されました(笑)

学校の概要や受験に関することなんかはこれを見れば大丈夫だと思います。

ですので、昨年同様にこのHPに載っていないこと、来年変わることを中心に書いていこうと思います。

 

まず来年春から新コースがスタートします。

 

特別進学コース→アカデミックコース

進学コース→プログレスコース

体育コース→スポーツ健康コース

総合コース→未来デザインコース

 

アカデミックコースというのは初めて聞く名前ですが、それ以外は他の高校で聞いたことあるようなコース名ですね…

まあ、奇をてらって何をするのかよくわからないと言われるよりはいいのかもしれません。

で、問題は新コースになって何が変わるのか?

これについては、プログレスコースははっきりとしていましたが、他の3コースについてはちょっとわかりにくかったですね。

正直「名前を変えただけでは?」と言われても仕方ないかなと思います。

※〇〇が売りですと言っていたことも、従来行っていることだったりしますし。

その、プログレスコース。

これまで週30単位(6時間授業×5日)だったのが、週35単位(7時間授業×5日)に変わります。

増える5単位は国語1単位、数学2単位、英語2単位。

アカアデミックコースも週35単位(+放課後講習1時間、土曜日4時間授業)ですから、これまではできなかったコース変更もスムーズに行うことができるようになります。

※これまでは単位数も教科書も違ったので難しかった。来年からはアカデミックコースもプログレスコースも同じ教科書を使うそうです。

これは、プログレスコースの底上げを図るという学校側の意欲の表れですね。

 

さて山の手の売りの一つになっている「y-システム」。

3年目を迎えていますが、入学してくる生徒にもある程度周知されているようで、「y-システムがあるから山の手を選んだ」という声もあるそうです。

コロナによる制限で、利用者の数に若干増減はあるものの、今年の高1生については過去2年と比べてかなり高い利用者数を記録しています。

昨年の話だと、普段は幅広い生徒が利用しているというより一部常連化した生徒に集中的に利用されていたようですが、ちょっと変わってきましたかね。定期テスト前には結構な数の生徒が利用しているのも含めて、順調に進んでいるように見受けられます。

利用した生徒のアンケートの結果を見ても、概ね良好な評価でy-システムで勉強が進み、点数が伸び、やる気がわくと考えている生徒が多くいます。

このy-システムについては利用料は基本的に無料(個別指導は別料金)で、全てのコースで利用可能です。

こういったシステムは他校だと上位コースのみが使用可能だったりするのですがy-システムは自学自習が基本のため全コースでの利用が可能になっています。

ただ、特進や進学の子は大丈夫でも、体育や総合の子は静かに自学自習できるのでしょうか(グループ自習室なんかは凄いことになってそう…)

さすがに高校生ですから、わざわざ自習室で騒いだりはしないとは思いますが、一度どんな様子か覗いてみたかったりはしますね。

 

次に進学実績。

実は昨年

「そして、これは公にはできませんが、今年の高3はなかなかの大学を狙っている子がいまして…合格したら、他校に与える衝撃はかなりのものだと思いますよ。」

こんなことを書いていたので楽しみにしていたのですが…あれ?

ちょっとここには書けない事情があったそうでして、残念ながら皆さんを驚かせるようなことが書けなくなりました。

説明会で示されたのも過去3年間の実績で、今春だけのものはわかりませんでした(後で聞きましたが)。

山の手の特進コースは、本当に少人数なので(今年の高3は4名)、なかなか華々しい数字というのは出ないんですよね。

そんな中でも、数年前には東北大の医学部医学科に現役で合格者を出したりしています。

今年の結果、そして上に書いた成功例を踏まえてアカデミックコースでは、個別指導体制を今まで以上に強化するとのことでした。

こう聞くと、3年間少人数のクラスで過ごすと思うかもしれませんが、HRはプログレスコースと一緒ですし(各学年1組が混成クラス)、全体行事も同じHRで動くので、あくまでもアカデミックコースとして単独で活動するのは主要教科やコースのみの行事や講習だけです。

そして、昨日書いた学校推薦型・総合型選抜に関することについてですが、山の手でもその辺りをうまく活用して国公立大学への合格者を増やしたいと考えているようです。

ただ、これも昨日書きましたが、一般入試での合格にこそ価値があると考える方も中にはいるようで、必ずしも学校としての統一性が取れているかと言うと、それは現状難しいようです。

現場の先生は苦労しますよね(´-`).。oO

 

奨学金や支援金についても各種取り揃えられているのですが、組み合わせることができるものとできないものがあります(通学支援金と留学支援金は他と組み合わせることが可能)。

ここで説明するのも何なので、詳細は先ほどの「Yamanote+」でご確認ください。

 

最後に、ここまで比較的好意的なことを書いてきましたが、辛口なコメントを一つ。

y-システムを導入して3年目、アカデミックコースも来年からは個別指導体制を強化します。

今日いただいた資料の中にも「ここで完結できる絶対的な学習支援」を謳っています。

要するに「塾や予備校はいらない」という考え方ですよね。

説明会の中でも、そのような話は出ていました。

にも関わらず、説明会の後に私が質問に行った際、校長先生は「学習塾とも連携を取って…」みたいなことを言ったんです。

目の前に学習塾の先生がいるわけですから、気を悪くしないようにということで気を遣っての発言だったと思いますが、そこは「高校に入ってからは我々に任せてください」的なことを言って良かったと思うんです。

上の、学校推薦型・総合型選抜の件もですが、しっかりとした意思統一というものがまだされていない。そのような印象を持ちました。

 

私は、山の手のような少人数での学習指導というのは、集団授業に比べて数倍・数十倍も効果的だと考えています。

では、それを他校がなぜやらないのかと言うと、これはもう単純にコストの問題です。

山の手も、アカデミックコース(旧特進)が超少人数だからできることであって、これが20名、30名となると話は別になります。

そう考えると、人数が増える前がチャンスと言えなくもないですね。

後は、学校のブランドに左右されない強い意志(私立の名前を出すと、昔のことを持ち出す人が特に年配の人で多い)です。

まあ、これについては学校が実績を積み重ねて、ああだこうだと言わせなくする必要があるんですがね。

私立TOP校などは、そうやって来たわけですし、二番手校でも10年前とは見違えるほど評価を上げた学校もあります。

長い時間かけていられないというのであれば、ドラゴン桜ではありませんがインパクトのある実績が欲しいですね。

そう考えると、上にも出てきた書けない事情は返す返すも残念でした。

過ぎたことは仕方ありません、来年以降に期待します。

 

それでは、今日はこのへんで



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2021年 札幌山の手高校説明会

昨年もそうだったのですが、今年も札幌山の手高校(以下山の手)が最後の学校説明会でした。

時期的には、この辺りがギリギリですね。

コロナ禍前だと、第一の学校見学会が1週間後位にあったのですが、今は中止してますから。

山の手の説明会は一昨年、昨年に続いて3回目の参加です。

塾の先生たちの注目は昨年から稼働している「y-システム」についてでしょう。

学校の内容については、一昨年の記事を参考にして…と書こうと思っていたのですが、城山先生のを山の手の説明会の記事を見ると

 

「Yamanote+」ってなんだ??

 

札幌山の手高校の受験をお考えのみなさんへ

このページでは入学試験情報をはじめ、高校の特徴、入試イベント案内などの情報をお届けします

 

おいおい…こんな大事なものを、何で説明会で紹介しないのよ…

確かに、これ見たら説明会で学校概要を聞く必要はないかもしれませんね(笑)

だからと言って、説明会がいらないというわけではないんですよ。こうしたHPに載っていない情報を説明会で話せばいいわけですから。後、私は説明を聞くことよりも質問しに行くことに重きをおいているようなところがあるので。

 

さて「y-システム」。

1年経ってどんな状況かと言うと、まあまあ順調なようではあります。

普段は幅広い生徒が利用しているというより一部常連化した生徒に集中的に利用されているようですが、それでも定期テスト前には結構な数の生徒が利用しているそうです。

進路相談や学習計画作成などはTOMASの常駐スタッフが、質問対応のチューターが1〜2名(現役北大生)。ちなみに、てっきりチューターは他の教室でも教えているのかと思ったのですが、山の手専属だそうです。

そして、特別進学コースの説明で出てきた謎の言葉「別室y-システム」。

これは、他の生徒が使っているのとは別の部屋で特別進学コースだけの「y-システム」があると。

山の手の特別進学コースは各学年超少人数ですから、かなり手厚い体制になりますね。

そうなんです。

山の手の特別進学コースは、現在高1が4名、高2が4名、高3が7名の計15名なんです。

一時はこういう少人数最上位コースっていろんな高校にありましたが、生徒が増えたりコース再編でなくなったりして、山の手以外には1学年1ケタというコースはないと思います。

こう聞くと、何だか寂しいクラスを想像するかもしれませんが、HRは進学クラスと一緒ですし(各学年1組が特進と進学の混成クラス)、全体行事も同じHRで動くので、あくまでも特進クラスとして単独で活動するのは主要教科や特進クラスのみの行事や講習だけです。

例年、特別進学コースに推薦・単願で来る子は少なく、公立上位校(北・西・旭丘・国際情報・手稲・新川など)に不合格だった子が少人数指導であることを理由に進学してくることが多いのが特徴だったのですが、今年は推薦・単願で来た生徒が多かったのは、山の手の取り組みが徐々に知られてきたことの証なのかもしれません(説明会では触れていませんでしたが)。

ちょっとニッチなニーズかもしれませんが、山の手だけの特徴ということで残してほしいですね。

1学年10名未満なら何とかギリギリ超少人数って言えそうですから。

そして、これは公にはできませんが、今年の高3はなかなかの大学を狙っている子がいまして…

合格したら、他校に与える衝撃はかなりのものだと思いますよ。

 

奨学金や支援金についても各種取り揃えられているのですが、組み合わせることができるものとできないものがあります(通学支援金と留学支援金は他と組み合わせることが可能)し、説明会でもたくさんあってわかりにくいみたいなことを言っていましたので(笑)詳細は先ほどの「Yamanote+」でご確認ください。

 

先日行われた東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子バスケットボール。

山の手からは3名の卒業生が出場していました。

ラグビーの日本代表主将のリーチマイケル選手を輩出するなどスポーツで話題になることが多い高校ですし、全校生徒の8割強は体育コースや総合コースで、特別進学コースや進学コースの生徒は少数です。

学びなおしに力を入れているように、学力が高くない層の受け皿としての役割も果たす一方、スポーツだけではなく勉強にも力を入れていこうと、学校を変えていこうとする気概みたいなものを、説明会後の質問の際に感じました。

城山先生が学校見学に行きたいと言うと、コロナ禍が落ち着いたらどうぞと答えられていたので、その際は私も便乗して行ってみようかなと思います(笑)

 

それでは、今日はこのへんで



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2020年 札幌山の手高校説明会

もしかするとまだあるのかもしれませんが、私のところに説明会の案内が来ているのは、今日の札幌山の手高校(以下山の手)が最後でした

 

例年5月から9月までうまい具合に散ってくれていたのが、今年は新型コロナウイルスの関係で、集中開催でしたね

 

来年は元に戻ってくれると助かるのですが(´-`).。oO

 

 

山の手の説明会は昨年に続いて2回目の参加です

 

昨年の説明会でチラッと話が出ていた「個別指導をアウトソーシングする」

 

これが、今日の目玉ともいえるものでした(塾の先生たちにとっては)

 

各コースの紹介は昨年軽くではありますが書いてますので、今日は「y-システム」を中心とした勉強に関する取り組みを中心に書きたいと思います

 

 

まず、この「y-システム」

 

開室時間は、平日は放課後から午後8時まで、土曜日は午前9時から午後5時まで

 

常駐スタッフが2名(TOMASから)、サポートスタッフが1〜2名(北大生:登録25名)

 

TOMASというと北海道ではなじみが薄いと思いますが、首都圏ではかなりの教室数を持つ個別指導塾です

 

なぜ、ここだったのか…それは聞かなかったです(笑)

 

昨年の説明会の感じだと完全な個別指導を想像していましたが、違いました(^_^;)

 

早い話が、うちの教室と同じですね(笑)

 

あくまでも、生徒の自学自習をサポートするのがメインで、必要に応じてオプションとして個別指導が受けられると

 

普段は4〜50名(テスト前は倍)の生徒が利用していて、わからないことがあるとスタッフに質問したり、進路相談や学習相談をしたりするそうです

 

なお、この「y-システム」の利用料は無料

 

ただし、オプションの個別指導には料金が発生します(50分 4400円)

 

 

一見、生徒の学習指導を外部に丸投げしたのでは?と受け取られてしまいそうなこの仕組み

 

私は、先生たちの「働き方改革」という点ではいいのではないかと思いました

 

学校の先生というのは「生徒たちのために」という名目で、自分の時間を削って対応している場合が多いです

 

本来休日である土日の部活もそうですが、平日の放課後講習やその後の個別指導などもそれにあたります

 

しっかりと連携が取れていれば、外部に任せること自体は悪くないですし、生徒にとっても学校の先生以外から教えてもらうことで、新たな気づきが得られそうです

 

ただ、残念なのは、うちの教室と仕組みがほぼ同じであるため、山の手の生徒がうちの教室に来ることはないだろうなということですね(笑)

 

今回は、始まってまだ間もないということで、実際にどのような様子で行われているかを紹介してくれる動画などがありませんでしたが、来年それがあるとよりイメージしやすくなりますね

 

 

そして、特別進学コースについて

 

超徹底少人数制をうたっているだけあって、在籍者数は高1が4名、高2が7名、高3が4名の計15名しかいません

 

こう聞くと、何だか寂しいクラスを想像するかもしれませんが、HRは進学クラスと一緒ですし(各学年1組が特進と進学の混成クラス)、全体行事も同じHRで動くので、あくまでも特進クラスとして単独で活動するのは主要教科や特進クラスのみの行事や講習だけですね

 

ただ、今年はコロナの関係で、例年ですと解消されているコース間の壁のようなものを取り払うことができずに苦労しているとの話も伺いました

 

他校と違い、特進コースに推薦・単願で来る子は少なく、公立上位校(北・西・旭丘・国際情報・手稲・新川など)に不合格だった子が、少人数指導であることを理由に進学してくることが多いのが特徴です

 

それは、インタビューの動画内でも、ほとんどの生徒が口にしていました

 

確かに、ここまで少人数のところはないですからね

 

この環境が嵌れば伸びる子もいるだろうなと

 

それは、外部模試のデータからも明らかでした

 

北海道の高校生は、高2で伸び悩むことが多いのですが、少人数の平均ではありますが、きっちり5ポイント伸ばしていました

 

ただ、昨年東北大学の医学部医学科に合格者を出したとはいえ、北大合格クラスの子がゴロゴロいるかというと、そこまでのレベルには達していません

 

それと、体育コースでは総合型選抜や学校推薦型選抜の経験が豊富でも、特進コースではそういった選抜方法での合格者は少ないように思います(確認はしていませんが、おそらく例年一般入試が中心だと思います)

 

そこが、創成あたりとの差になっているような気がしますね

 

 

奨学金や支援金についても各種取り揃えられているのですが、組み合わせることができるものとできないものがあります(通学支援金と留学支援金は他と組み合わせることが可能)とだけ紹介して、詳細はHPで確認してもらおうと思います

 

札幌山の手高校HP

 

 

スポーツの強豪校としては、コロナ禍によって各大会が中止になった影響は大きかったのではないかと思います

 

遅まきながら、学習にも力を入れるような機運が学校全体で高まっているようです

 

来年は「y-システム」がどのような影響を及ぼしたのか、その辺りの話を楽しみに説明会を待ちたいと思います

 

 

それでは、今日はこのへんで



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2019年 札幌山の手高校説明会

今日の午前中は、札幌山の手高校(以下山の手)の説明会でした

 

初めて案内をもらったのですが、説明会自体は学校の近隣の塾中心で行っていたようです

 

それを、今年は少し広げてみたと

 

 

山の手というと、皆さんはどういうイメージですか?

 

私?それは「ラグビー、バスケ、バレー」でしょう(´-`).。oO

 

スポーツ(部活)が盛んだけれど、勉強に関しては正直印象が薄かったんですよね

 

言葉は悪いですが、特進コースはあっても形だけなのかなと

 

 

いい意味で期待が裏切られましたよ(^-^)

 

まあ、その話は後ほど詳しく

 

 

うちのブログに来る人にとっては、体育コースや総合コースや進学コースの話はあまり興味がないと思いますので、この辺りの紹介は軽く

 

 

体育コースは体育の授業のほかに週に3日専攻体育という部活動に準じた時間を設けています

 

まあ体育といっても…

 

それは、強くなりますよね(^_^;)

 

全国レベルの活躍をした子は、筑波・北教大・早稲田・青山学院・中央・明治・法政・同志社などの大学に進学しています

 

 

総合コースは、基礎学力の定着、「学びなおし」に力を入れています

 

就職する子や専門学校に行く子が多く、そのため資格や検定の取得にも積極的に取り組んでいます

 

変わったものとしては「TSE講座」

 

これ、TSEとは交通安全教育の略で、授業の一環として手稲自動車学校に通い運転免許取得に必要な技能や知識を身に着けるのだそうです

 

さすがに、18歳の誕生日を迎えないと免許取得は可能になりませんので、受講できない生徒もいますし、卒業するまで免許証は学校側が預かっているそうなのですが、取り組みとしては面白いですね

 

 

進学コースは、部活と勉強を両立しながら進学を目指すコース

 

とは言え、運動系の部活に所属する子は少なく(体育コースがありますからね)、文化系クラブに所属している子の割合が圧倒的に高いです

 

週3回各1時間の課外授業や個別指導を組み合わせて、生徒の指導にあたっています

 

 

そして、特別進学コース

 

超徹底少人数制をうたっているだけあって、在籍者数は高1が7名、高2・3が各4名ずつ

 

6時間授業のほかに、課外授業として毎日2時間授業があるので部活には加入できず、他にも土曜・夏期・冬期・春期にそれぞれ課外授業が設定されていて、年間の学習時間はかなりのものになります

 

そして最大の特徴が、超少人数制だからできる、文字通りの個別指導

 

今までも、1人1人に手厚い指導を…と掲げる私立高校はあったと思いますが、山の手とは根本的に人数が違うと思います

 

不思議に思って聞いたんですよ

 

「仮に高3で物理選択が1人しかいなかったら、1対1になるのですか」

 

「はい、少ないからと言って授業を潰すことはしません」

 

それは凄い(笑)

 

昨年、この特別進学コースから東北大学医学部医学科に現役合格した子がいるのですが、この体制のおかげで塾・予備校には通っていなかったそうです

 

国公立大学の医学科に合格者を出したのは自信になりますし、今後に向けての財産ですよね

 

入学時のランクも高くなく、そして最初から決して成績が良かったわけでもないそうです

 

高1の夏あたりから急速に伸びたのだとか

 

個別指導が嵌ったんでしょうね(´-`).。oO

 

こういうのが入学前にわかればいいのですが、入ってみないとわからないというのが正直なところです

 

 

さて、ここまで褒めまくってますが、不安な点がない訳ではありません

 

1つ目は超少人数制だとHRはどうなるのか?

 

現3年生は特別進学コースだけでHRをしていたそうですが、やはり勉強は別でもHRは他コースと一緒の方がいいのではないかということで、現2・1年生は進学コースと同じにしているそうです

 

まあ、超少人数というのは濃密な人間関係が築ける反面、一度人間関係がこじれると居場所がなくなるという危険性もありますからね

 

2つ目は学校全体の雰囲気

 

特別進学コースのことを他コースの子が良く思っていないのではないかと

 

しかし、これは他校でもそうなのですが、部活を頑張る子からすると「俺たちは部活を頑張る、あいつらは勉強を頑張る」というようにうまく住み分けができているようです

 

 

他には、将来大学入試がCBT方式になることを見越した上で、新1年生からは全員がタブレットを持つようになるそうで(学校から購入する形です)、こういったところは、やはり私立が公立より一歩先を行く形になりますね

 

それと、まだ詳細は決まっていないそうなのですが、個別指導を強化するためにアウトソーシングするとか…

 

要はどこかの塾に外注するってことですね

 

今までは、先生たちが個別指導を担当していたわけですが、良い面もあれば悪い面もあるわけで

 

良いところを残しつつ、うまく補強できればかなりの武器になると思いますが…

 

どうも、これが山の手の今後を占うことになりそうです

 

良いパートナーが見つかるといいですね

 

 

奨学金や支援金についても各種取り揃えられているのですが、組み合わせることができるものとできないものがあります(通学支援金と留学支援金は他と組み合わせることが可能)とだけ紹介して、詳細はHPで確認してもらおうと思います

 

札幌山の手高校HP

 

 

説明会後に質問に言った先生が私のことをご存知で、こちらから名前を言う前に「鷹取先生ですね」と言われてしまいました(笑)

 

「今日の説明は緊張しました」とも

 

他の学校の先生にも、そう思われているんだろうか…(^_^;)

 

 

何か、初めて行った時の創成高校を思い出しました

 

学びなおしを3年前から始め、昨年からは入試問題を公立入試準拠にし、新しい人材を登用など様々な改革を始め、学校を変えようというエネルギーが感じられました

 

5年後、10年後にどう変わっているか、楽しみですね

 

 

それでは、今日はこのへんで



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